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ミク
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佐野「」
山中『』
山中side
最近勇ちゃんが俺に冷たい気がする。
この前の収録終わりだって…
『ねぇ、勇ちゃん。今日一緒に夜ご飯食べて帰らない?』
「あー、ごめん。俺今日行かなきゃいけない所あってさ。先帰っといてくんない?」
『あー、ね。そっか、笑』
『了解!気をつけて帰ってきてね、』
同じ家に一緒に住んでるのに一緒に帰らないなんて本当に信じらんない!!
毎日毎日こんなに冷たく接されるとさすがに傷つくな、、
柔太朗は切ない気持ちを誤魔化すように家に帰り、テレビをつける。だが今一番見たくない顔が画面に映ってしまった。柔太朗は何をする気にもなれず、適当に晩ご飯や風呂を済ませベッドの中に入る。
いつもより布団に入るのが早いせいか、寝るにも寝れず暗闇の中、メガネをしてスマホでエゴサをしてるとSNSアプリのオススメに勇斗が主演のドラマで共演している女優と勇斗のツーショットが出てくる。
やっぱり勇ちゃんも美人でキレイな女性と一緒に居たいよね、、。俺なんかとは一緒にいていい人じゃないんだ。
柔太朗はなんだかいたたまれない気持ちになり、スマホのアラームを設定して、電源を落とす。でもやっぱりなかなか眠れずに無駄に寝返りをうったり、瞬きをしてみたりする。そして寝付けたのは夜中3時で結局いつもと同じ時間、なんならいつもより少し遅くなってしまった。
『せっかく昨日は早く帰ってこれたのに全然寝れなかったな、。』
『あれ、そういえば勇ちゃん帰ってきたのかな?』
柔太朗は目を覚ますと隣にいつもあったはずの愛する人の温もりを感じず、何となく部屋の中を歩き回ってみる。部屋を出てリビングに行くと昨日ラップをかけて置いておいた勇斗用のご飯がそのままの姿で机の上に鎮座している。
『勇ちゃんあの後結局帰って来てないんだ…。』
『あれ、LINE入ってる』
柔太朗はスマホの電源をつけると、連絡アプリを開いて勇斗と柔太朗のツーショットのアイコンの隣、【勇ちゃん】の文字を押す。
〈ごめん、今日やっぱ帰れそうにない。〉
〈先に寝てて大丈夫だから、ごめんな〉
『もぉ、最近ごめんごめん言い過ぎでしょ笑』
『本当にそう思ってるなら帰ってきてよ、』
柔太朗は机の上に広がった晩ご飯だったものをレンチンで無理やり朝ご飯に変えて、無理やり口に放り込んだ。
明日、交際記念日だし色々準備してたけど、この調子じゃ明日帰って来るかすら不安だなぁ…笑
気づかれないように料理もいっぱい勉強したし、プレゼントも買ったのに、気づかれる程会ってないってことになるとは思ってなかったよ。
柔太朗は洗濯物を洗濯機から出して勇斗の下着やパジャマを丁寧にたたむ。いつかこんな事もさせてくれなくなってしまう日がくるのではないか。そう思うと何故か涙がこぼれてくる。
『せっかく乾燥機回して乾かしたのに、これじゃまた濡れちゃうよ、笑』
『泣くつもりなんてなかったのにな』
『しっかりしないと!!』
柔太朗は自分の両頬を両手で2回程叩き、無理やり元気なフリをする。
コメント
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うわあ、もう胸がぎゅっとなるお話でした…。柔太朗くんの「勇ちゃんに冷たくされてる」という不安が、細かい仕草や日常の描写からひしひし伝わってきて、読んでいて切なくなりました。特に、せっかく乾燥機で乾かした洗濯物を涙で濡らしちゃうところ、ああいう何気ない瞬間に感情が溢れちゃうの、すごくわかります。交際記念日を前に、こんなにすれ違ってる二人の行方が気になります。続きがすごく気になる…!