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初めてのノベルなので、改行がおかしくなっても許してください...!
彰人に教えてもらったカフェで瑞希は1人呟く
「弟くん、今頃なにしてるのかな…」
3年前、卒業と同時に夢を叶えるために彰人達は海外に行った。本当はもっと一緒に居たかった。
けれど、そんなことを言ったら迷惑になってしまうと思い結局は軽い応援の言葉しか言えなかった
3年前まで傍で笑いあっていた人は、今では世界でトップクラスのアーティストになっている。
瑞希にとって彼達はもう、遠い存在なのだ
3年前、瑞希は彰人に恋をしていた。その気持ちは今でも変わっていない。
“もう一度会いたい”
なんて何度考えただろうか。
瑞希はいつもこんなことを考えてはどうせ会えない、会えたとしても彰人が自分のことを覚えているかも分からない。そう自分の中に語り掛けては諦めていた。いや、諦めようとしていた。
瑞希が店を出ようとした時、店は一気に賑やかになった。そんなことは気にしないで足を早めた時、後ろから話しかけられた。
「暁山…!」
後ろを振り返ると、そこには彰人が居た。
「弟くん!?なんでここに…」
「ここで話すのは迷惑だし、一旦公園に移動しよ うぜ。話はそれからだ。」
〜シブヤ公園〜
「えっと、なんで弟くんが日本に…?」
「一応、セカイを獲るって目標は達成したから、日 本に帰ってきたんだ。」
「多分、仕事でたまに海外に行く以外はもうずっ と日本にいる。」
「セカイを獲るなんて、すごいね…!」
「ありがと」
「でも、お前があのカフェに居て良かった」
「え、?なんで?」
「帰国してからずっと探してたんだよ。 暁山に会いたかったから。」
予想外の返信に、瑞希は驚く
「ボクに会いに…?」
「あぁ。」
「再開してすぐこんなこと言うのも変かも知れ ねぇけど…俺、暁山が好きだったんだ。」
一瞬、ボクもだよ。なんて言おうとしたけど、言うのをやめた。好き”だった”なら、今は好きじゃないのかも知れない。でも彰人は海外で活躍していた時も恋愛とか、浮ついた話は1度も聞いたことがなかった。もしかしたら、まだ自分のことが好きだからかもしれない。
そんな期待を込めて、瑞希は聞いた。
「今は、今は….どう思ってる?」
彰人は一瞬困惑したような表情を見せた後、 すぐにこう言った。
「今も….好きだ…///」
この恋が叶うなんて思っていなかった。 喜びと、少しの困惑で涙が出てしまった。
「ちょっ、そんなに嫌だったか…?」
「ううん、違うよ。」
「ただ、嬉しかったんだ。 叶うなんて思ってなかったから…」
「もしかして、今まで辛い思いをさせちまってた か…?」
「確かに、寂しかったけど… これからその分一緒に居てね!」
俺の恋人は世界一可愛いかもしれない。 彰人がそう思った瞬間だった。