らだぺんBL、捏造🐜。地雷さんや苦手な人、純粋さんは回れ右をオススメします。ご本人様と一切関係ありません。
西暦2035年。
フルダイブ型VRゲーム「Elysium Online」は、世界中のプレイヤーを魅了していた。
現実と見紛うほどのグラフィック、五感を再現するシステム、そして何より――
“誰かと出会える”という、もう一つの現実。
らっだぁは、配信者としての顔を隠し、「Lad」という名でこの世界を旅していた。
そして、ある日出会ったのが――
rd「……君、ソロでここまで来たの?すごいな」
pe「うん。まあ、慣れてるから」
魔法使いの青年「Pey」。
その声に、どこか聞き覚えがあった。
「Lad」は、戦士として前線に立ち、
「Pey」は、後方から魔法で援護する。
息の合ったコンビだった。
気づけば、毎日のようにログインしては、二人で冒険していた。
rd「なあ、Peyって、現実でもゲームやってる人?」
pe「……まあ、ちょっとだけね。配信とかも、たまに見るよ」
rd(まさか、俺の配信も見てたりしてな…)
そんな冗談を飲み込んで、らっだぁは笑った。
ある日、ゲーム内で「リアルイベント」の告知が出た。
抽選で選ばれたプレイヤーが、現実で顔を合わせるというもの。
rd「ねぇ、……もし、当たったら、会ってみたい?」
pe「え?」
Peyは少しだけ沈黙して、
pe「……うん。会ってみたいかも」と、ぽつりと答えた。
でも、らっだぁは怖かった。
もし、Peyが“ぺいんと”だったら。
もし、今の関係が壊れてしまったら――
イベント当日。
らっだぁは、会場に現れなかった。
Peyは、ずっと待っていた。
pe「……やっぱり、来ないか」
その夜、ゲーム内で再会した二人。
rd「ごめん、行けなかった」
pe「ううん、いいよ。……でも、ひとつだけ聞かせて」
Peyは、静かに言った。
pe「君の声、どこかで聞いたことがある。……もしかして、“らっだぁ”?」
rd「………」
らっだぁは、ゆっくりと頷いた。
pe「……なんだ、やっぱりそうだったんだ」
rd「怒ってる?」
pe「ううん。むしろ、ちょっと嬉しい」
Pey――ぺいんとは、笑った。
pe「だって、俺、ずっと“らっだぁ”のこと、好きだったから」
ゲームの中で始まった恋は、
現実でも、少しずつ動き出していた。
ログイン画面に、二人の名前が並ぶ。
「Lad」と「Pey」ではなく、
「らっだぁ」と「ぺいんと」として。
rd「今日も、冒険しようぜ」
pe「うん。今度は、現実でもね」
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