テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,706
が と .
520
45
『狂おしいほど、君を私の檻に閉じ込めたい』
「ねえ、ゆあんくん。今日も私と一緒に帰ってくれますよね? 他の誰にも、あなたの可愛い笑顔を見せちゃダメですよ……?」
放課後の誰もいない教室。のあは、目の前に座るゆあんの頬を両手で優しく包み込み、酷く甘く、そして底知れないほど重い眼差しで見つめた。
いつもはおっとりしていて、みんなのお姉さんのような彼女だが、大好きなゆあんのことになると話は別だ。その胸の奥には、ゆあんを自分だけのものにしたいという、狂気的なまでの独占欲と重い愛が渦巻いていた。
対するゆあんは、そんなのあの異様な熱量にも気づかず、いつものように無邪気で純粋な笑顔を浮かべている。
「うん! もちろん! のあさんと一緒に帰るの、一番楽しいもん!」
「ふふ、可愛い……本当にいい子ですね」
のあは愛おしそうに目を細め、ゆあんの黒色の髪をそっと撫で上げた。
ゆあんのその純粋で無垢なところが大好きだった。けれど、だからこそ、誰かに汚されてしまわないか、自分の手の届かないところへ行ってしまわないかと、毎日気が狂いそうなほどの不安に襲われる。
のあは一歩、ゆあんとの距離を詰めると、彼の小さな身体を壊れ物を扱うように強く, 強く抱きしめた。
「のあ、さん……? ちょっと苦しい、かも……」
「離さないですよ。ずっと私の腕の中にいてください。ねえ、ゆあんくん……私のことだけを見て、私だけを好きでいて。私の言葉だけを信じていれば、あなたは何も怖がらなくていいんですからね……?」
耳元で囁かれる、執着に満ちた重い言葉。
それでも、ゆあんは「のあさんは、本当に俺のことが大好きなんだなぁ」と純粋に受け止め、その背中に小さな手を回してぎゅっと抱き返した。
「のあさん、大好きだよ! だからずっと一緒だし、ずっとのあさんだけを見てるよ!」
「――っ、あぁ……なんて愛しいんですか」
ゆあんの無防備で純粋な「全肯定」の言葉に、のあの心臓は狂ったように跳ね上がる。
この純粋な少女は、自分がどれほど深い愛の檻で彼を縛り付けようとしているのか、まだ何も分かっていない。
重すぎる愛を注ぐのあと、それを純粋な笑顔で全て受け止めるゆあん。
歪で、けれど誰よりも甘い二人の特別な関係は、夕暮れの教室でさらに深く、逃れられないものへと縛られていくのだった。
コメント
6件
好き🫶️💗
愛 重い 🍪 彡 めっちゃ 良き っ !! この 2人 ある意味 相性 良いの かな ...