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青空るるは、1年A組の担任として、初めて生徒たちの前に立った。身長は小さいが、その堂々とした姿勢には年齢を感じさせないものがあった。お茶子ちゃん、デクくん、耳郎、爆豪を前に、るるは微笑みながら言った。
青空るる「こんにちは、みんな! 私は青空るる。今日は、自己紹介をするよ。君たちの担任だよ。個性は“情報”で、なんでも調べることが得意なんだ。年齢は4歳!よろしくね!」
言い終わると、るるはそのまま満面の笑みで立ち続けた。しかし、その笑顔もつかの間、数秒後、クラス内から一斉に叫び声が上がった。
デク「いや、どうやったら、4歳で先生になれるの!?」
お茶子「ホント、どういうこと!?4歳だよ!?!」
耳郎「情報って…それはいいけど、4歳の先生ってヤバすぎない!?」
爆豪「なんだ、これ…普通の4歳じゃねぇだろ!?」
青空るるは一度、シンとした表情でその様子を見守った後、まるで何もなかったかのように答えた。
青空るる「…あー、簡単だよ。私は、情報屋だったからね。たくさんの情報を集めて、いろんな大人たちに“秘密”を交換していたんだ。それで、今こうして担任になったの。」
爆豪は驚きの表情で言葉を失い、デクも一瞬固まった。
お茶子「でも…どうして、こんなに小さいのに、そんなすごいことできるの?」
耳郎「確かに、普通の子供じゃあり得ないレベルだよ…」
青空るるはそのまま、紅茶を一口飲みながらサラッと答えた。
青空るる「私、4歳でも大丈夫だよ。だって、秘密を知り尽くしてるから。おかげで、大人たちも私には逆らえないの。」
その言葉に、クラスのみんなは一瞬、言葉が出ないでいたが、爆豪がようやく口を開いた。
爆豪「やべぇ…お前、普通の4歳じゃねぇんだよな、きっと…」
青空るるの自己紹介が終わった瞬間、クラス中の反応が一斉に飛び交った。その中で、冷静沈着な轟焦凍が一歩前に出て、眉間にしわを寄せたまま、ゆっくりと口を開いた。
轟「…どういうことだ…?」
その一言が、教室の空気を一変させた。轟は何かしらの理論で納得できるはずだと思っていたが、4歳の少女が担任として立っている現実を前にして、どう考えても理解が追いつかないようだ。
青空るるは、その冷静な眼差しで轟を見返し、紅茶を一口飲みながら答える。
青空るる「うーん、簡単に言うと、私は“情報屋”だったからね。必要な情報を集めて、いろんな大人たちと取引してたんだ。それが今、担任としてここに立っている理由。」
轟はその説明に、さらに顔をしかめた。
轟「…情報屋…? 4歳が…情報屋…?」
青空るるはその質問に全く動じることなく、あくまで穏やかに続けた。
青空るる「うん、でも、問題ないでしょ? あなたも色々なことを知ってるでしょ? だったら、私が情報を集めるのも当然のことだと思うんだけど。」
轟は一瞬、口を閉じて黙り込んだ。彼にとって、青空るるの言葉には理屈が通っているようにも感じられたが、やはりその年齢差に納得がいかない。
轟「お前…一体どういう経歴があるんだ?」
青空るるはにっこりと微笑みながら、また紅茶を飲んだ。
青空るる「それは秘密。でも、今はこれから君たちの担任だから、よろしくね。」
轟はますます複雑な表情を浮かべて、しばらく青空るるを見つめた後、溜息をつく。
轟「…まったく、理解できない。」
青空るるは、その反応を楽しんでいるように見え、満足げに一言。
青空るる「理解できなくても大丈夫。私は情報屋だから、全てが見えるんだよ。」
轟は再び、納得いかない様子で教室の後ろに戻ったが、その表情は明らかに疑問と混乱が入り混じっていた。