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いつもみたいに装着した笑顔と人間っぽい喋り方と感情の上がり下がりの激しさの猿真似を繰り返すだけの簡単なお仕事。
自分で言ってたら変だよね。
これが真実か虚言なのか決めるのはあなたでもましてや僕でもない。
誰も知らないし、誰も知ろうとはしないだろう。
あの人のリアクションは教科書の様に参考になった。
次第に真似よりも他人の色々な反応を見る事が好きになった。
こうしたらこの人はどんな反応をしてどんな行動を取るのか、
見ていて退屈しない事ならなんでもよかった。
他人の傷や流れる血を見て僅かながら悦びを得た。
常に捕食者だった。
喰われる側の気持ちを考えてより一層愉悦感で満たされる。
破壊衝動と暴力を愛した。人には愛されなかった。
だから壊したくなる。
全て無茶苦茶にしたい。
人間は面白い。
人の事どうでもいい癖して、裏切られると絶望と怒りに満ちていく。
コロコロ変わる表情と感情は僕の退屈という病気を紛らわしてくれる。
昨日の事なんて知らないよ。
後ろを振り返ったってなんの意味もない。
過ぎた事なんてどうでもいいし関係ない。
今と未来を見てなきゃ死ぬんだから。
これだから馬鹿はいつまで経っても馬鹿なまま。
肝心なところで成長が止まってんだ。
林檎は美味しかったかい?愚か者。
それは欲望と無駄な事ばかりで形成されたお伽噺。
気が遠くなる程つまらない芝居に溶け込んでゆく世界。