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次の日、トラッポラが来て
監督生を起こしてもらった
正直ローズハートに負けるだろうし、
過去がわかった以上興味がなかったん
だが、嫌な予感がする為僕もついて
行く事にした
『来たか?』
エース
「ああ、起こしたぞ」
『行こぞ』
〜〜
クロウリー
「これより、ハーツラビュル寮の
寮長の座をかけた決闘をおこないます
挑戦者は、エース・トラッポラ
そして、デュース・スペード
挑戦を受けるのは現寮長である
リドル・ローズハート
では、決闘の掟に従い、挑戦者の
ハンデである魔法封じの首輪を外して
ください」
エース
「あー、やっと首輪が外れた!」
リドル
「どうせすぐまた付けられることに
なるんだ。つかの間の開放感を
味わうといい
君達が僕に決闘を挑むと聞いて耳を
疑ったよ。本気で言ってるのかい?」
エース
「当たり前じゃん」
デュース
「冗談で決闘を挑んだりしません」
リドル
「フン。まあいいや
それじゃあさっさと始めよう」
ケイト
「リドルくん。今日の午後の
お茶の用意はどうする?」
リドル
「愚問だね。僕のお茶の時間は
毎日キッカリ16時とルールで
決まってる」
ケイト
「でも、もう15時半を
過ぎてるけど…」
リドル
「僕が遅刻をすると思うのかい?
どうせすぐ決着がつく
そういうわけで、僕には時間がない
1人ずつ相手をするのも面倒だ
2人まとめてかかっておいで」
デュース
「ずいぶんと言ってくれるな」
グリム
「カ〜ッ!感じ悪いんだゾ」
エース
「こっちだって、作戦くらい
立ててきてるっつーの!」
リドル
「学園長、決闘の合図を」
クロウリー
「私が、投げたこの手鏡が落ちて
割れるのが始まりの合図です
では…レディ、ファイッ!」
リドル
「オフウィズユアヘッド
《首をはねろ》!!」
「「うわああああ!!」」
エース
「ぐ…っ、くっそぉ!魔法を
具現化させるヒマもなしかよ!」
デュース
「ここまで手も足も出ないなんて」
ユウ
「は、速い!」
クロウリー
「魔法の強さはイマジネーションの強さ
魔法の効果を正確に思い描く力が強い
ほど、正確性の強さも増す
ローズハートくんはますます魔法に
磨きがかかってますね」
グリム
「ふな”あぁ レベルが
違い過ぎるんだゾ」
リドル
「フン。5秒もかからなかったね。
その程度の実力で、よくボクに
挑もうと思ったものだ。恥ずかしく
ないの?やっぱりルール破る奴は、
何をやってもダメ。お母様の言う
通りだ」
デュース
「くっ、たしかに、ルールは守る
べきだ。でも、無茶苦茶なルールを
押し付けるのはただの横暴だ!」
リドル
「ハァ?ルールを守れば罰がある
そして、この寮では僕がルールだ
だから、僕が決めた事に従えない
奴は首をはねられたって文句は
言えないんだよ!」
ユウ
「そんなの、間違ってる!!」
流石に聞いてられないな
『そもそもだ。ローズハートが作った
ルールに何の意味がある?ルールを
破れば誰かが死ぬのか?ルールを
破った末の結果で何が起こるんだ?
意味もないルールを作った所でみなが
納得して守る訳もないだろう』
リドル
「間違ってるかどうかは、全部僕が
決める事だ!!そんな簡単なルール
にも従えないなんて、君達は一体
どんな教育を受けてきたの?」
ピクッ
リドル
「どうせ大した魔法も
使えない親から生まれて」
教育、親…
僕は拳を握りしめた
リドル
「この学園に入るまでろくな
教育も受けられなかったんだろう
実に不愉快だ」
ああ、そうさ。そうだな
デュース
「テメェッ」
エース
「ふざっっっけんなよ!!!!!」
『!』
バコン
リドル
「えッ」
ケイト
「リドルくん!?」
トレイ
「リドル!」
クロウリー
「ローズハートくん!?」
「「げっ!寮長を殴った!?」」
グリム
「右ストレートが、綺麗に
顔面にキマったんだゾ!」
デュース
「エ、エース!?」
エース
「あー、もういい。寮長とか
決闘とかどうでもいいわ」
リドル
「痛…え?僕、殴られた」
エース
「子供は親のトロヒィーじゃねぇーし
子供のデキが親の価値を決めるわけ
でもないでしょ。お前がクソ野郎
なのは親のせいでもなんでもねーって
たった今よ〜く分かったわ!
この学園に来てから1年、お前の
横暴さを注意してくれるダチの1人も
作れなかった、てめーのせいだ!」
リドル
「何、を、言ってるんだ?」
エース
「そりゃお前は、ガッチガチの教育
ママにエグい育て方されたかもしん
ないけどさ、ママ、ママってそれ
ばっかかよ!
自分で何も考えてねーじゃん!
何が赤き支配者だ!お前は、魔法が
強いだけのただの赤ちゃんだ!」
リドル
「赤ちゃん、だって?この僕が?
何も知らないくせに
僕のことを何も知らないくせに!」
エース
「あ〜、知らないね。知るわけねぇ
だろ!あんな態度で分かると思うか?
甘えてんじゃねぇーよ!」
リドル
「うるさい、うるさい、うるさい!!
黙れ!!お母様は正しいんだ!
だから僕も絶対に正しいんだ!!」
トレイ
「リドル、落ち着け
決闘はもう終わってる」
クロウリー
「クローバーくんの言う通りです
挑戦者は暴力行為で失格!
これ以上争いを続けるのであれば、
校則違反になりますよ!」
ハーツラビュル寮生
「新入生の言う通りだ!
もううんざりなんだよ!」
ベチャ
リドル
「うっ!」
トレイ
「!?なんだ、卵?
寮生が投げた、のか?」
リドル
「誰だ!僕に卵を投げた奴は!」
「「…」」
リドル
「フ、ハハハ、アハハ!!
うんざりだって?うんざりなのは
僕のほうだ!!
何度首をはねても、どれだけ厳しく
しても、お前達はルール違反を
おかす!どいつもこいつも、自分勝手な
奴ばっかり!
いいだろう。名乗りでないなら全員
連帯責任だ!全員の首をはねてやる!
オフウィズユアヘッド
《首をはねろ》!!」
ローズハートがそう叫んだ瞬間
僕は高く飛び、魔法の届かない
所まで上がった
ハーツラビュル寮生
「う、うわあああ!!逃げろ!」
「ぐええっ!首輪がっ、!」
リドル
「アハハハ!どうだ!誰も僕に手も
足も出ないだろう!やっぱり、
ルールを厳守する僕が一番
正しいんだ!」
クロウリー
「おやめなさいローズハートくん!
ルールを守る君らしくもない!」
ケイト
「トレイ、これヤバいよ
あんなに魔法を連発したら」
トレイ
「くっ!リドル!もうやめろ!」
エース
「おい、お前!何でも自分の思い
通りになるはずないだろ!?そう
やってすぐかんしゃく起こすことが
赤ん坊だっつってんの!」
リドル
「今すぐ撤回しろ!
口刺しにされたいのか!」
エース
「やだね。絶対にしねぇ」
リドル
「うぎいいいいい!!!!!」
ケイト
「ガチでヤバいって!お前ら逃げろ!」
グリム
「うわわ、庭中の薔薇の木が全部
浮き上がっていくんだゾ!」
デュース
「なんて大がかりな魔法なんだ!
まさかアレ全部で突っ込んでくる
気か!?」
リドル
「薔薇の木よ、あいつの身体を
バラバラにしてしまえーーー!!」
クロウリー
「いけない!よけなさい!」
ユウ
「早く逃げて!」
『仕方ない』ボソッ
僕は日輪刀に手をかけ、
抜いた
カキーン
エースの前に立ち、向かって
くるものを全部跳ね返した
ただ、エース以外に向かったものは…
リドル
「!?これは」
エース
「あ、れ?生きてる?レイ!
ありがとな!って、なんだこれ、
トランプ?」
デュース
「薔薇の木が全部トランプに
変わった。これは」
トレイ
「リドル、もうやめろ!」
ケイト
「トレイの
《ドゥードゥル・スート》!?
えっ、どういうこと?」
グリム
「魔法封じの首輪が、外れたんだゾ!」
トレイ
「言っただろう。俺のユニーク魔法、
《ドゥードゥル・スート》は少しの
間だけならどんな要素も上書きする
ことができる。だから”リドルの
魔法”を”俺の魔法”で上書きした!」
ケイト
「うっそ、そんなんあり!?
チートじゃん!」
リドル
「くっ、首をはねろ!首を
はねろったら!何でトランプしか
出てこないんだよぉ!」
トレイ
「リドル、もうやめろ。これ以上は
お前が孤立していくだけだ!
みんなの顔を見てみろ!」
寮生A
「ほ、本気でやる気だったのかよ」
寮生B
「流石にやり過ぎだろ」
寮生C
「バ、バケモノだ」
リドル
「は?トレイに魔法を上書きされた?
僕の魔法より君の方が優れてるって
こと?」
トレイ
「そんなことあるわけないだろ
リドル、いったん落ち着いて
話を聞け」
リドル
「君も僕が間違ってるって言い
たいの?ずっと厳しいルールを
守ってきたのに!いっぱいいっぱい
我慢したのに!僕は…僕は…
信じないぞ!!!!」
『ッッ!』
エース
「レイ?」
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『お兄ちゃんッ!!!』
どうして、どうして?
我慢して我慢していっぱい我慢して、
やっとお兄ちゃんと逃げ出せたのに
結局、食べられなきゃいけないの?
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杏寿郎が、死んだ、だと
あの杏寿郎がか?そんなわけないだろう
僕は信じない。絶対に信じない
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リドル
「僕は、僕こそが!!!絶対、絶対、
正しいんだーーーーー!!!!」
トレイ
「リドルーーー!!」