⚠︎注意事項は第1話。
⚠︎傘音_葵香🫧様との合作です。
⚠︎こちらは第11話です。先に1〜10話を見ることを推奨します。
⚠︎2、4、6、8、10話は傘音_葵香🫧様の方で見ることができます。
⚠︎一部、傘音_葵香🫧様の『100日後に死んだ青色の話』から文章を引用させていただいています。
ワンクッション
⦅sha視点⦆
5月2日。大先生が戦争から帰ってきた。
いつも通りの、優しげな、どこか懐かしい、そんな笑顔を見せてくれて。
無事に帰ってきたんだって、嬉しかった。
その時は、の話だが。
大先生は本当に怪我が少なくて、少し包帯を巻いたくらいだ。
そのため、すぐに自室に戻っていた。
すごく安心して、俺も部屋に戻った。
それから何日か経った。
大先生は毎日自室に戻って、こそこそ何かをしているようだった。
何をしてるのだろう……、?
気になって、俺は大先生の自室に着いて行った。
どうせなら驚かしてやろうと思って、こっそり、バレないように着いて行くことにした。
とは言っても、バレずに自室に侵入なんてなかなか難しいだろう。
なので、ダクトを通って大先生の自室に行くことにした。
ダクトは潔癖症のゾムがよく通るので、綺麗に管理されている。
よくこんなに綺麗にできるものだ…。
大先生の自室に着くと、ダクトの蓋の小さな穴から部屋を覗いた。
大先生は椅子に座って何かを書いている。
書類ではなさそうだ。
ノートのような形状をしているということは…メモか?
いや大先生が真面目にメモ取るか、?
そんなことを考えていると、大先生がひとりごとを小さくぽつり、と呟いた、
ut「ぁ゛~~……今日何あったっけ……。」
はは〜ん。さては日記だな?
にしても大先生が日記を書くとは…しかも戦争が終わった日くらいから書き始めていると考えると、三日坊主になっていない。
さすがに遠くて日記を読むことはできないが、日付らしきものが書いてあり、その下に文章が続いている…ぱっと見ごく普通の日記のようだ。
大先生が文章を書き始めたようなのでそろそろ驚かそう、と思い実行する。
ダクトの蓋をばっ!と全開し、頭から着地すると思いきや、空中で回転し足で着地。
ゾムほどかっこよくはできなかったが我ながらよくできたと思う。
もちろん、大先生はお手本かのようないい反応を見せてくれた。
ut「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!?!だっ、誰や、っ!!」
「、って、シャオロンか……ったく、脅かしてくんなや………。」
sha「へっへーん!だいせいこ〜う!」
大先生は、はぁ、とため息をついて、日記を閉じた。
ut「ほんまに……心臓に悪いねん、…。」
sha「へへ、せやろ?」
そういってドヤ顔を見せる。
ut「ドヤ顔で言うことちゃうわ、!」
大先生にそうツッコミを入れられる。
そして、さっきから気になっていたことを聞くことにした。
sha「てかその日記、?みたいなやつ何?見せてぇや!」
ut「ッぁ〜〜……ちょっとこれは見せれへん、かな、」
見せれない、?珍しいな。
大先生はあまり隠し事をしない。
なぜなら隠し事をしてもみんなにバレてしまうことを知っているから。
そして、仲間を信頼しているから。
だから、珍しく思った。
sha「ふぅ〜ん、?そか、」
普段隠し事をしない大先生が隠し事をするということは、それほどの物なのだろう。
あまり深く聞いておかないことにしておくか…。
sha「…じゃ、もう用事ないから帰るわ〜。」
ut「ぇ、え、??なんのために来たん……?」
sha「いや、驚かそう思って。」
ut「…はぁぁ、?」
そのまま大先生の部屋の扉を開け、自室へ戻ることにした。
明日にでも、誰かに話してみようかな……。
大先生の、秘密のこと。
⦅ut視点⦆
あぶねぇ〜〜〜!!!
危うくバレるとこやった、!
いや、ダクトから見られとったかな、!?
……でも聞いてきたってことは見えてない…はず、やろ。
ut「はぁ゛ぁ………あぶね〜………。」
また日記を開き、続きを書き始める。
5月8日 水曜日 7日目
昨日の日記にも書いた通り、今日はロボロと遊びに行った。______
書いている途中でインカムが鳴った。
gr「至急、会議室に集まれ。」
少し聞いただけで分かる、他の人よりとても低い、ぐるちゃんの声。
その一言だけを言って、インカムは切れた。
会議室ということは、何かしらの会議だろう、それしかありえない。
日記に少し文章を書き足してから、自室を出た。
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何も言わずに一部文章引用してしまってすみません🙇
コメント
2件
めちゃくちゃ最初に見て良いね押そうと思ってたんですけど、押そうとしようとしたらもう押されてました。...見ていいねする人早すぎて...、すごすぎぃ、!!?...ゴホン、投稿ありがとうございます~!