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花魁
🍵___side
灯籠のあかりに照らされる江戸の街は今日も深く夜の帳が堕ちて いく。
偽りだらけの”恋”はいつ終わるのだろう。
「…来てくれてありがとう、嬉しいニコッ」
「俺も君に会いたくてきたから、今日も会えて嬉しい⸝⸝⸝」
「そう言ってもらえて、嬉しいニコッ」
雨の日も風の日も、毎日続けて来てくれる常連さん。
俺は男だけど売られた。花魁の街に。
「…ねぇ、早速……いい?♡」
「…はいニコッ」
毎日来てくれてるのに、俺にとっては気持ち悪くて仕方がなかった。
「あっ…っあ……⸝⸝⸝♡」
全く感じないから気持ちよくなれないし、腰も痛い。
それに俺から発せられる偽りでしかない喘ぎ声が気持ち悪くて仕方がない。
「いやぁ~、気持ちよかったよ。ありがとう♡」
あの長い夜の時間がようやく終わった。
俺は脱がされたままの着物で自分の身体を隠すように胸元で抑えて行為後の自分を可愛く見せた。
「…また…来てくださいね…?」
「明日も絶対に来るよ⸝⸝⸝」
誰からもでも聞く、聞きなれた言葉。
こんなこと気持ち悪くて仕方ない。
けど、俺が明日を生きていく為には身体を売ってお金を稼ぐしか無かった。
「ほら、お客さんが入ったよ。すち、起きて。」
「…うぅ…やだぁ……寝てたい…」
「いいの?女将さんに言っちゃうよ。」
「だめだめ?!俺明日から生きていけなくなる…」
部屋の障子から顔をのぞかせる俺の禿(かむろ)のらん。
ちゃんと男だ。
「……てか、すちって男の癖に人気だよね。ほかの花魁が嫉妬してたよ。」
「みんな下手なんじゃないの?誰のことも気持ちよくできないなら、出ていけばいいのに。」
「それこそ他の花魁に聞かれたら、すちの立場終わるけど笑」
「……内緒だからね?」
「はいはい笑」
女の花魁と違って優美な髪なんか持ち合わせてない俺は髪の手入れなんかを気にせず、着物に身を包む。
「すち、今回のお客様は沢山持ってるよ。お金。」
「え…じゃあなんで俺が指名されたの…」
「花魁道中で一目惚れだってよ笑
ほんと、変わった物好きもいるもんだよねぇ~。」
らんの話に共感しながら、鏡に向いてほんのり赤い紅(べに)をひく。
…ぱっ(唇
「…うん、これでいいかな。」
隣で揺れる行灯のあかりを光源に鏡で自分の姿を見る。
鏡に映るのは綺麗な男の姿。女になりきれなかった遊女の姿。
「…綺麗…♡」
自分に自惚れて、限界まで心も身体をすり減らすこの街1番の”花魁”の姿。
__ガラガラッ(襖
「……」
「初めまして、翠氷花魁ニコッ」
「花魁、こっちに。」
目の前の誠実そうな男の人を1度目に焼き付けた。
今日の旦那様は、黄色い髪が印象的だった。目は真っ直ぐ俺を見ており、黄色の麗しい目だった。
だけど、そんな目も見て見ぬふりをし、俺は禿の後ろに着いて歩く。
畳と擦れ合う着物の音が俺と旦那様を遠ざけるようだった。
「…翠氷花魁、俺はあなたに逢いに来ました。」
「………」
俺の為に高いお金を出し、逢いに来てくれる男なんて今まで何人もいた。
だけど、一回目は花魁と話すことはできない。もちろん行為もだ。
だから一回来た男なんて二回目の金すら払えず居なくなる。
けど、旦那様は違った。
「…一緒の空間にいられるだけで幸せだな…⸝⸝⸝」
誰一人からも聞いた事のない言葉が次々と口から放たれる。
「夢でも見てるみたいだ…⸝⸝⸝」
頬を赤らめて恋する花魁のような顔をする旦那様は見れば見るほど整った顔で、声も人を魅了するほど低く落ち着いた声だった。
「…今日はもう帰るよ、また明日こさせてねニコッ」
「………」
旦那様は俺と居られる時間で俺を見つけた理由を教えてくれた。
花魁がしっかり話を聞いてくれてるか…なんて分からないのに独りでに語りだし最後まで頬を赤らめたままだった。
(また…来て欲しいな…)
不思議と嫌な気分はしなかった。
ただ、一途な旦那様と一夜を同じ部屋で居られて少し嬉しかった。
「あ、翠氷花魁…今日も来ました⸝⸝⸝」
「………」
あぁ、愛おしいな。
常連との1夜が終わった日の夜、旦那様はまた逢いに来てくれた。
昨日と変わらず頬を赤らめたまま。
「…ありがとう…」
「……はぇ…っ⸝⸝⸝」
「ねぇ、旦那様は…お酒はお好き?」
顔の横で抱える瓶を煽るように見せて、禿に小さな酒器を持ってきてもらう。
「お酒は好きだよ、翠氷花魁の次に。ニコッ」
「…ぁ、ありがとう…⸝⸝⸝」
恥ずかしい事を次は頬を赤らめずに本心のように話してくる旦那様に不覚にも俺が頬を赤らめてしまった。
👑____side
「翠氷花魁、酔すぎじゃ…」
「だいじょおうっ!⸝⸝⸝」
昔、1度花魁道中を見ていた。
その日の花魁道中は珍しい事に緑の髪の美しい男が花魁道中の真ん中を歩き、平民の目を奪った。
会ってみたい、触れてみたい。そう思う頃には翠氷花魁は吉原遊郭でも人気な花魁の1人になっていた。
そんな花魁が今、俺の前でお酒にやられて俺の体に触れていた。
「ね、ねぇ…翠氷花魁、近すぎ…⸝⸝⸝」
「…ん、も~ッ…酷い…⸝⸝⸝ウルッ(涙」
「うぇっ?!な、泣かんといてや…」
翠氷花魁の泣きそうな顔を間近で見てしまえば、俺の身体は段々と暑くなっていくのがわかった。
「…ねぇ、俺の相手してよ…旦那様…⸝⸝⸝」
「あ、相手?!⸝⸝⸝ やっぱ酔すぎやって、んぐッ?!⸝⸝⸝」
俺が話終わる前に翠氷花魁の紅い唇は、既に俺の口を捕まえていた。
ちゅっ…ちゅくれろ、っちゅ♡
「んっ?!…ぁ…あっ…⸝⸝⸝」
どさっ…(押し倒される
「ねぇ、いいでしょ?俺、旦那様のこと大好きになっちゃった⸝⸝⸝♡」
「はぇ…⸝⸝⸝ 翠氷…花魁…っ?⸝⸝⸝」
「抱いてよ⸝⸝⸝俺の中で旦那様の形…覚えさせて?♡」
「…ッ優しくできないかも…よ?⸝⸝⸝」
「いいの、激しく揺らして…沢山愛して⸝⸝⸝♡」
俺を押し倒して馬乗りになる翠氷花魁は、身にまとった着物を自分から脱いで俺らの行為は始まった。
ぱちゅぱちゅっ♡
「あっ、あッ⸝⸝⸝ おっきい…ッ⸝⸝⸝♡」
「お酒で酔いすぎでしょ…⸝⸝⸝ まじで挿れちゃったじゃん…⸝⸝⸝」
「んッ⸝⸝⸝ 旦那…さま…っ♡」
「旦那様じゃなくて、みことって読んで欲しいなぁ~?♡」
「み、こと…っ?⸝⸝⸝」
「うれしい~♡」
ちゅぱぱちゅっぱちゅ♡
「い、きなり⸝⸝⸝ やぁっ⸝⸝⸝♡」
「え~?嫌なん?翠氷花魁から誘ってきたくせに♡」
きゅぅう♡
「ん”ッ、⸝⸝⸝ やばっ♡締めないで…⸝⸝⸝」
「むりむり”ッ⸝⸝⸝ だんなさまのッおおきしゅぎ…ッ⸝⸝⸝♡」
「っ、出していい…ッ?⸝⸝⸝♡」
「いいッ、ちょーらいッ⸝⸝⸝おれの…中に…みことのほしい⸝⸝⸝♡」
「可愛すぎ…ッ⸝⸝⸝♡」
ビュルルルッ♡
「ぁ”あ…ッ⸝⸝⸝♡」
ビュルッ♡
「だんなぁ、さまのきたぁ♡⸝⸝⸝」
「っはぁ、♡可愛すぎだって…♡⸝⸝⸝」
ギュッ……グリッ♡
「あ”♡おぐ…ッ⸝⸝⸝き、てる…ッ♡」
「もっと奥いきたいなぁ~?ねぇ、翠氷花魁♡」
「やだ…っ⸝⸝⸝こわれちゃう…ッ⸝⸝⸝」ポロッ
「壊れてもいいでしょ?翠氷花魁の事、俺が絶対身請けするし♡」
「っえ⸝⸝⸝身請け…してくれるの…っ?⸝⸝⸝」
「するよ。もう、お金は払い終わってるから後は翠氷花魁が俺に振り向いてくれるだけだったんだけどさぁ~…♡」
「翠氷花魁から誘ってもらっちゃった♡」
「ぅあ”⸝⸝⸝うれしいっ、おれッ、旦那様の…お嫁さんになれる…っ?♡」
「翠氷花魁となら、きっと可愛い子供が産まれちゃうかも♡」
「翠氷…っ花魁じゃない…⸝⸝⸝ すちって…呼んでっ⸝⸝⸝」
「すち…かぁ。なら、すちくんって呼ぶよ♡」
ぱちゅぱちゅぱちゅんっ♡
「ぁ⸝⸝⸝あッあ⸝⸝⸝♡ なんでっ、まだ大きいのぉ⸝⸝⸝♡ 」ポロポロッ
「大きすぎて泣いちゃったの?可愛いんやなぁ~♡」
ごちゅ、ごちゅんっ♡
「ぁ”⸝⸝⸝こわぃ”…ッ⸝⸝⸝みこッと…やぁ”ポロポロ」
「ごめんごめん笑♡」
ギュッ(手
「すちくんが、可愛くイけるまで手は繋いでてあげる♡」
「ぁ”う…⸝⸝⸝イけるまでなのッ⸝⸝⸝?ずっと…つないでてよぉ…⸝⸝⸝♡」
「可愛すぎ…ほんとに男なの…⸝⸝⸝?」
「んふふっ♡おとこだよぉ~⸝⸝⸝(べーっ舌」
「すちくんはどの女の子より、淫乱で可愛いね♡」
「旦那様の…っまえだけだよ…⸝⸝⸝?♡もっと…っおれだけみてて…ッ⸝⸝⸝?♡」
なんか、キモくなっちゃった…
久しぶりの短編集なのにごめんなさい。花魁だったけど、『〜ありんす』とか何も無いのは、私の理解が足らなかった……
コメント
3件
いろんな世界観?で小説書けるの凄すぎん?? ん〜、もう、好き。((唐突な告白
… リオン ?? 君は なぜ そんなに 作るの 上手いの ?? 🥺🥺(( お前ら 結婚 しろよ ッッッ ( (