4話 結婚なんてしたくない
ホテルを一歩出た途端、動悸が一気に激しくなった。
……なんでこんなところに小林が。
別人と思いたくても、あの服装は今日打ち合わせした時と同じだし、あいつに間違いない。
小林で気を取られてよく見ていなかったが、となりにいたスーツ姿の男は俺と同い年くらいに見えた。
この場に連れ立っているなら、となりにいた男は、噂の彼氏か……?
頭の中でそう結論付けた時、ふっと気が緩んだ。
なんだ。やっぱりあいつにも彼氏がいるじゃん。
ずっともやもやしていたけど、小林は仕事の態度も普通だったし、やっぱり俺のことは一夜の遊びだったんだろう。
ほっとしたら急に腹が減ってきた。
さっきの居酒屋ではほとんど食べずじまいだったし、俺は見つけた駅前のファミレスに入ろうと麻耶を見た。
「俺、腹減ったからファミレスに寄るわ」
「あぁ、それなら私もコーヒーで******
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