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私もまた、彼と同じように、 誰かの夢を守るために生きる者のひとり。
それでも、願わくば……
この先もどうか、彼と出会えますように……。
それは、突然のことだった。
―――――俺が『勇者』になったのは、本当にただの偶然に過ぎない。
***
俺は、どこにでもいるような普通の人間だ。特別勉強ができるわけでもないし、運動が得意な訳でもない。人並み程度にしか顔が良くもないと思うし、これといって得意なものはない。
そんな俺はある日、いつものように学校へ行き授業を受け部活をし家に帰ってゲームをする日々を送っていたのだが、そんなある日、突如異世界へ召喚されたのだ。
最初は戸惑ったさ。
この世の終わりみたいに、泣き叫んでたよ。
けれど、今じゃもう慣れっこさ。
あの頃の僕とは違うんだ。
誰かの言葉を借りなくても、僕は生きていける。
だってほら、こうして笑えているじゃないか! 君のおかげでね、ありがとう。
涙は見せたくないけど、笑顔は見せたい。
そんな気持ちが、僕の背中を押してくれる。
だからきっと大丈夫だよ。
君は君の道を歩いていくといい。
振り返らずに、真っ直ぐに。
後ろ髪を引かれたら、また会えるかもしれない。
それはそれで嬉しいことだけど、でもやっぱり、前を向いて歩こう。
さよならを言う時は、笑って言いたいから。
だから今は、まだ言わずにおくよ。
さようならの代わりに、 また会う日までサヨナラをしよう。
僕らの道が交わるまで、どうか元気で。
『あぁ、そうだ』
忘れてたことがあった。
『君の名前を聞いていなかったよね?』
名前を聞くと、彼女は答えてくれた。
『……私の名前は────────』
彼女の名前はよく聞こえなかった。
まるでノイズのように声が消えてしまったのだ。
それでも、何故か不思議と違和感はなかった。
その少女の姿は、やがて薄れていく。
最後に、彼女が微笑んでくれた気がした。
そして、目が覚めた。
時計を見ると、いつも通りの起床時刻を指差していた。
ベッドの上で身体を起こしながら、ぼんやりと先程の夢を思い出す。
(なんだろう?不思議な感じがする)
とても懐かしくて、暖かい夢を見た気がするよ。
それは、僕にとって一番大切な記憶……。
あの日の思い出が蘇ったんだ。
君との出会いは、運命なんかじゃなくて必然だよ。
僕は君と出会えて幸せだし、 これから先もきっと幸せなんだよ。
君の笑顔を思い出すだけで、 僕の心は満たされていくんだ。
どんなに辛いことがあっても、 君は僕を助けてくれるよね? だって君は、天使みたいな女の子だからさ。
もしも、君たちがそんな風に思ったら、 もう二度と、この舞台には立てないだろうね。
さぁ!今こそ、仮面を脱ぎ捨てろ!! どんな色にも染まる、 君の本当の気持ちを見せてごらんよ! 君はきっと、 誰かにとっての特別になれるはずさ! その笑顔があれば、誰もが幸せになるはずだから。
だってそれは、君自身が幸せな証拠だからね。
君の笑顔が見たくて、僕はここに来たんだ。
僕たちの舞台へようこそ。
君の望むままに、演じておいでよ。
それが僕の望まない結果であっても、構わない。それじゃあみんな、今日も張り切っていこうか! 観客なんて気にせず、好きなだけ歌っておくれ。
ここは自由の国、ワンダーランドだよ。
誰も彼もが主役になりたがっている。
誰にも邪魔されず、自由に歌い踊る場所なんだ。
さぁ、まずは一緒に踊ろうじゃないか! 楽しい時間はあっという間だけど、どうか最後まで楽しんでいってほしいな。
今日のショーはこれで終わり。
また明日会えることを楽しみにしているよ。
さようなら。お別れの時間だよ。
さよなら。また会う日まで。
さよなら。ありがとう。さようなら。
この世の終わりまで、 君への想いを胸に秘めて、僕は生きていこう。
僕のことなんて忘れて、君は君の人生を歩んでいけばいいんだ。
それでいいんだよ。
それが一番正しい選択なんだ。
だから、もう僕に会いに来る必要はないよ。
君には、もっと素敵な人が現れるはずだ。
その人の隣にいるのは自分でないと、確信してしまった瞬間に、それは訪れる。
そして、自分が隣にいたいと思う相手とは、必ずしも同じ気持ちではないということを悟らされてしまうのだ。
さて、それではここで問題です! あなたの恋のライバルが、突然泣き出してしまいました。あなたはどんな対応をとるでしょう? 1慰める 2優しく声をかける 3無視をする 4そっとしておく 5その場を離れる 6逃げる 7何もしない 8おどけてみせる 9その他
(絶望からの)再起、逆転劇、復活。
この病の名は『泡沫花病』という。
その奇病の原因は不明だが、患者に共通する症状があることがわかっている。それは、「何かに対して強い憧れを抱いたまま生きることをやめてしまった者」であることらしいのだ。
この物語の主人公もまた、同じ運命を辿ることになるのだが……その結末については、また別の機会に語ることにしよう。
泡沫の花が咲く頃に── これは、俺がとある人物に出会うまでの話である。
俺の名前は佐藤太郎。どこにでもいる普通の男子高校生である。いや、普通というのは嘘かもしれない。なぜなら俺は今、学校帰りの道端に落ちていた宝くじで100万円を当ててしまって絶賛困っているからだ!
「おいおいマジかよ……」
100万円の当選券を手に取りながら、当選金額欄の数字を見間違えて嘆いている人がいるとする。もし、それが100万円ではなく1000円札ならば、この物語は終わってしまう。しかし、それでも人は宝くじを買うし、願掛けだってする。つまりそういうことだ。
―――結局、人の思い込みとは恐ろしいもので、本当に自分が欲しいものと違うものを欲していると思い込んでいても不思議ではないのだ。それは、自分の意志とは無関係に引き起こされることが多い。例えば、恋人とのデート中に雨に降られたとしましょう。そこで、「あぁ、今日は雨なのか」と認識すれば、傘を持ってこなかった自分を責めるでしょうし、「あー、晴れてたら良かったのに」と思うこともあるかもしれませんね。しかし、ここで「俺のせいじゃないんだ!」とか「天気予報を見てこなかったお前が悪いんじゃないか?」なんて思うようなら、その人は間違いなく傲慢で身勝手で利己的な人間なのでしょう。つまり、そういうことですよ。人は他人からの評価でしか自分を測ることができないんです。
「そんなことはない!俺はちゃんと自分をわかっているつもりだし、誰かのために尽くせる優しい人だと自覚している」……はい、残念ながらあなたの言う『優しさ』というのは、ただのエゴイズムです。その証拠に、あなたは自分の本当の気持ちを隠しているではありませんか。「本当は辛いんだ」「苦しいんだよ」と言いながらも、それを認めようとせず、ただ我慢し続けるだけ。これこそ、まさに『優しくありたい自分を演じるだけの偽善者』ですよね。あなたのように自分のことを棚に上げて他人を批判し続けるような人を世間では『口先野郎』と呼ぶのです。
あなたはいつも誰かに愛されたくて仕方がない。だから常に自分が一番可愛くて、他人を傷つけてまで我が身を守りたがる。その結果、周囲から嫌われたり恨まれたりすることも多いはずでしょう。しかし、それでもあなたは決して反省しようとしませんよね。何故なら、それが自分にとって都合