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(花郷千衣葉)「……」
(帰郷千衣沙)「千衣葉さん」
(花郷千衣葉)「……あ、千衣沙さん」
(帰郷千衣沙)「体調、どうですか?」
(花郷千衣葉)「……医者からね」
(花郷千衣葉)「もう長くないって」
(花郷千衣葉)「年を越えるかはどうかは」
(花郷千衣葉)「分からないって。」
(帰郷千衣沙)「……思ったより」
(帰郷千衣沙)「病が進行してしまっている」
(帰郷千衣沙)「……」
(帰郷千衣沙)「千衣葉さん」
(帰郷千衣沙)「SixTONESからの手紙よ」
(花郷千衣葉)「あの人たちから?」
(花郷千衣葉)「どうして……」
(帰郷千衣沙)「実はね」
(花郷千衣葉)「じゃあ、ここに?」
(花郷千衣葉)「そっか」
(帰郷千衣沙)「ごめんなさい」
(花郷千衣葉)「謝らなくていい」
(花郷千衣葉)「あなたはもう頑張った。」
(花郷千衣葉)「いつかはこうなるんだろうなって思い始めたところなのよ。」
(帰郷千衣沙)「……」
(花郷千衣葉)「あの人たちからの手紙ね」
(花郷千衣葉)「きっと、叱られるかもね」
(帰郷千衣沙)「……そうかもしれないです」
(帰郷千衣沙)「じゃ、私はこれで」
(花郷千衣葉)「あ、もうこんな時間」
(花郷千衣葉)「ありがとう」
(花郷千衣葉)「おやすみ」
(帰郷千衣沙)「おやすみなさい」
(花郷千衣葉)「……手紙」
(花郷千衣葉)「……」
秋の夜空の星が瞬く間に煌めいてる。
あの星たちは死んでいった人たちの魂。
死んで、星となって大切な人を見守ってる。
私もいつか、あの星たちのところに行く。
そして、あの人たちを見守り続ける。
SixTONESのマネジャーとして。
そして、1人の人間として。
(花郷千衣葉)「……読もう。」
あの人たちの思いの声を聞く。