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幼馴染
中学の夏休みに告白をした
結果は恋愛対象として見れないって振られたんだけど
それでも俺はずっとあいつの事が好きだった
でもあいつが誰かと付き合ってるところを目の当たりにするのは嫌で、俺は高校も大学も違うところに行くことを選んだ
俺の事を気にも留めてないおかげか、あいつとは学校が離れても連絡は取り合ってたし、話し相手としてお互いの家でよく会っていた
それもあいつが話しているのを一方的に聞いてることが多くて、ほとんどこちらの話はしていない
俺自身の話を聞かれても、新しい彼女ができたとか適当にごまかして話していた
俺の付き合う前までの交友関係はまともに話せるものじゃないから
そんな俺だけど夏休みの間だけは誰とも関係を持たずに、毎年地元の夏祭りの日に神社の裏手に行っていた
ここは俺があいつにはじめて告白した場所
この日ここにいる間だけは、汚れきった自分も、あの日の頃の自分に、綺麗なときの自分に戻れるような気がしたから
ここに来る前に必ず屋台で買ってくるのがたこ焼きだった
そこのたこ焼きは少し大きめで、子供の頃の俺たちにはそれがとても魅力的に思えた
でも他にも食べたいものはあるからと、二人で分け合って食べていた思い出のあるもの
今では1人で食べ切れるし、なんなら物足りなさを感じている__
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最後までお読みいただきありがとうございました
またどこかで