ドズル「んっ…んん…..」
ドズル「今何時….」
アラームがなる前に起きたから、結構早いはず….
ドズル「んっ…10時か…..」
ドズル「…..ん?」
10時?
ドズル「遅刻だぁあああ!!!」
ぼん「どしたの、おっきい声出して…」
ドズル「ぼんさっ、遅刻!起きて! 」
ぼん「んっ、起きてる起きてる…」
ドズル「ちょ、ほんとに起きてくださいよ!」
ぼん「起きてる、起きてる….」
こうなったら…..!
ドズル「ぼんさっ、助けて…僕、このままじゃっ、死んじゃうっ…..!」(泣)
ぼん「…..っ?!」
ぼん「何があった?!また親が来たのか?!」
ドズル「ん、おはようございます」
ぼん「は?」
ドズル「遅刻です、完璧に」
ぼん「え、今の助けてって….」
ドズル「いい目覚ましでしょ?」
ぼん「はぁ〜…..」
ぼん「いいか、ドズさん」
ぼん「それは、本当に助けて欲しい時だけしか使っちゃダメだからな」
ドズル「え〜、なんでですか〜」
ぼん「俺の心臓が持たん」
ドズル「なら大丈夫ですね」
ぼん「おい!!」
ドズル「www」
ドズル「って、そうじゃなくて!」
ドズル「遅刻ですって!」
ぼん「….急ぐか。」
ドズル「ですね」
一周まわって、もう完全に開き直って、逆に冷静なっちゃったや….。
ドズル「お、遅れましたっ….!」
ぼん「すんません….」
先生「ぼんじゅうるはまだしも、ドズルも遅刻するなんて珍しいな」
ドズル「す、すいません….」
先生「まぁいい。早く席に着きなさい。 」
ドズル「はい….」
ぼん「うぃ〜」
先生「ぼんじゅうる」
ぼん「へい?」
先生「お前後で反省文」
ぼん「はぁ〜い….え?」
先生「じゃあ続けるぞ〜」
ぼん「ちょちょちょ、せんせー?!」
先生「なんだ、早く席に着けと言っているだろう?」
ぼん「いやいや、なんで俺だけなんすか?! 」
ぼん「ドズさんだって遅刻じゃん!」
先生「お前、今回で何回目だと思ってるんだ。」
ぼん「そ、それは….」
ドズル「ま、まぁまぁ….w」
ドズル「先生、同じく遅刻した身の僕が言うのもあれなんですが…. 」
ドズル「今回は、僕にも少し問題があったんです。」
ドズル「なので、今回だけでいいんです。」
ドズル「今回だけは、許していただけませんか?」
ぼん「ド、ドズさん….!」
先生「….お前がそこまで言うなんてな。」
先生「….わかった。」
ドズル「…..!」
ぼん「それって….!」
先生「今回は、成績も優秀で普段の生活態度もいい、ドズルに免じて許してやろう。」
ぼん「まじ?!やったー!」
ぼん「さっすが、せんせー!」
先生「今回だけ、だからな?」
ぼん「あい!」
先生「次は無いと思え?」
ぼん「うい!」
先生「….はぁ〜。」
先生「ほら、早く席に着きなさい。」
ぼん「ほ〜い!」
めん「へぇ〜、そんなことが….」
ドズル「うん。昨日はもう、大忙しだったよ〜」
ぼん「でもまぁ、おかげさまで、これからは割と平和な日が来ると思うけどな」
めん「だといいっすけどね〜」
めん「でも、よかったじゃないすか、ぼんさん」
ぼん「….うん。」
ドズル「めんも、いつかは一緒に住も〜よ」
めん「俺、はっ….」
めん「….そうっすね」
おそらくめんは思ってる。
めん「そんな時なんて、来ないだろうな…」
ぼん「ん?なんか言ったか、めん」
めん「へぁっ、いや…ただの独り言っすよ」
めんの、嘘つき。
….いつか絶対、めんも救ってみせる。
ー放課後ー
ぼん「んん〜….今日も疲れたー!」
ドズル「とか言って、ぼんさん寝てただけじゃないですか!w」
めん「え?ぼんさんサボってんすか?w」
ぼん「いや、あれはあれだし….」
ドズル「どれはどれですかw」
ぼん「ほら…精神統一?」
めん「なんで疑問形なんすかw」
ドズル「…..そういえばさ」
めん「…..?」
ドズル「すごく今更なんだけどさ」
ぼん「どしたのー」
ドズル「めんって、門限とかないの?」
めん「うぇ?」
ぼん「あー確かに」
ぼん「いつも放課後、日が暮れるまで俺らと話してるもんなー」
ドズル「そうそう」
めん「….あるは、ありますよ。」
ドズル「え、なら….」
ぼん「俺らと話してんのはやばいんじゃね?」
めん「いや….」
めん「親には、学校で復習してるって言ってるんで。」
ぼん「ほぇ〜」
ドズル「ならいいんだけど….」
めん「….そんなことより、聞いてくださいよ〜!」
めんは、話題を変える。
多分…いや、絶対に触れられたくないんだろうな。
めんはいつもそう。
自分の事情には絶対に近づかせない。
いくら仲良い僕たちでも、少しの壁がある。
薄い。けど…
ものすごく厚い壁。
おそらく、放射能でも通れない。
どうしたら….
めん「ドズさーん?」
ドズル「うわっ…..?!?!」
びっくりした….
いつの間にか、めんの顔がまじかにあった。
めん「ちょっとドズさん、うわってなんですか!うわって!」
ドズル「いやいや、いきなり前にいたらびっくりするでしょ!」
めん「だからってうわはないでしょ!」
ぼん「はいはい、どうどう〜」
ドズル「ちょっと、どうどうって….それ馬に使うやつじゃないですか!」
ぼん「お、よくわかったね〜。さすがドズさん。」
ドズル「バカにしないでください!」
めん「まぁまぁ、どうどうw」
ドズル「めんまで?!」
めん「www」
ぼん「ていうか、なんかドズさん顔赤くない?」
ドズル「へっ?!///」
めん「言われてみれば…どうしたんすか?」
ドズル「いや別に、気のせいじゃ…///」
ぼん「めんの顔が近いから緊張してんじゃないの?w」
ドズル「んなっ…?!?!///」
めん「え〜、そうなんすか、ドズさんw」
ドズル「ち、違うって….!!///」
ぼん「ふはっ、ほんと〜?w」
ドズル「本当…っていうか、ぼんさんまで近づいてこなくていいから!///」
めん「あれあれ〜?もっと赤くなってませ〜ん?w」
ドズル「そ、そんなことな…ちょ、めんもこなくていいから!!///」
ぼん「ドズさん、距離近いの恥ずかしいの〜?w」
めん「いつも俺達にはグイグイくるじゃないですか〜w」
ドズル「そ、それは、その…. ///」
ぼん「どれはどれよ〜w」
ドズル「自分から行くのは大丈夫なんだけど、その….」
ドズル「そっちから来られるのは、慣れてないっていうか…」
ぼん「….へぇ〜?w」
ドズル「え、ちょ、なんでさらに近づいて来るわけ?!///」
めん「ドズさん、勉強はできるのに馬鹿っすよね〜w」
ドズル「はっ….はぁ?!」
ぼん「自分から弱点を教えるなんて、無防備だなw」
ドズル「ちょ、あの…. ///」
ぼん「可愛いな〜、ドズルw」
ドズル「んなぁっ?!?!///」
めん「あらら〜?どうしちゃったの〜?ドーズールw」
ドズル「やっ、やめぇっ…. ///」
ぼん「恥ずかしいのぉ〜?ドーズールw」
めん「可愛いとこもあるじゃないっすかwね?ドーズールw」
ドズル「…..。」
ぼん「….あれ?」
めん「…..?」
ドズル「…..帰る。」
ぼん「えちょ?!待ってよ!!」
ドズル「ぼんさん今日野宿」
ぼん「はぁ?!?!」
めん「ふははっwww」
ドズル「めん、ここに閉じ込めて行くね」
めん「はぁ?!?!」
ぼん「ちょ、ごめんて、ドズルw」
めん「許してよ、ドズルw」
ドズル「謝る気ゼロじゃん!!」
ぼん「そんなことないってw」
めん「まぁまぁ、もう遅いですし帰りましょーよw」
ドズル「笑ってるじゃん!」
ぼん「ドズル、どーどーw」
ドズル「だから、それ馬にするやつだから! 」
ぼん「いこーぜ、めんw」
めん「そっすねw」
ドズル「ちょっ….もぉおおお!!」
こんな日が、続けばいいのにな….
きるにょん
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