テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「……んぅー……」
全身に沁み入るような悦楽を貪った私は、トロンとした顔で宙を見る。
尊さんはそんな私の顔を愛しそうに見つめ、触れるだけのキスをしてきた。
「……好き……」
呟くと、もう一度チュッとキスをされる。
まるでこれまで生きてきた事へのご褒美をもらえたようで、嬉しくてちょっぴり泣けてしまった。
――こんなに素敵な人に愛されていいんだろうか。
――こんなに気持ち良くて素敵な事をしていていいんだろうか。
まだまだ私は今の幸せを当然の事と思えていなくて、毎日忙しく幸せに暮らしているのに、どこか現実に対して懐疑的だ。
(でも今は、この時間を大切にしないと)
私はギュッと尊さんを抱き締め、彼に頬ずりしてその匂いをそっと吸い込む。
(幸せだなぁ……)
私は全身に尊さんの温もりと重みを感じ、自分の中に彼が入っている充足感を得て、静かに息を吐く。
永遠にこのままでいてもいいのに……、と思っていた時、尊さんが静かに息を吐き、ゆっくり腰を引いていった。
「ん……っ」
屹立が動くと膣壁がさざめき、全身にゾワゾワとした悦楽が駆け巡る。
「待っ……て……」
「待たない」
尊さんは短く言い、ズグッ、ズグッとゆっくり腰を打ち付け始めた。
「あっ、あ……っ、ぁ、あぁ……」
一突きごとに名状しがたい快楽が脳天まで駆け上がり、思わず嬌声が口を突いて出てしまう。
尊さんが少し動くだけで、気持ち良くて気持ち良くて、おかしくなってしまいそうだ。
「やぁ……、気持ちいいから、や……っ」
「『もっと』だろ?」
両手でシーツを握って腰を引こうとすると、尊さんは私の手を自分の背中にまわし、ズムンッと深くまで突き入れてくる。
「……っ、あ……っ、…………あぁー…………」
脳天がチカチカして頭の中を真っ白に染め上げた私は、口端からタラリと涎を零す。
その時、両方の乳首をキュッと摘ままれて「あぁーっ!」と大きな声を上げ、両脚をピンと伸ばして絶頂してしまった。
「きっつ……」
尊さんは吐息交じりに呟き、勃ち上がった乳首を指の腹でスリスリと撫でる。
「……いじめないで……」
涙目で訴えると、お腹の中にある肉棒がさらにムクッと大きくなった。
「おっきくしないで!」
「朱里がムラッとする事を言うからだろ」
尊さんは言い返し、結合部から愛蜜を指先にとると、親指でヌルヌルと淫玉を撫でてきた。
「っひああぁああぁっ!」
途端に、脳天までヅンッと強烈な悦楽が全身を貫き、私はガクガクと体を震わせてまた絶頂を迎えてしまう。
そうなったらもう、達きっぱなし地獄だ。
尊さんはズグズグと細やかに腰を打ち付け、子宮口付近を執拗に突き上げる。
同時に淫芽を撫でられ、乳首も弄られて――。
「待って……っ、待っ……っ、うぅううっ、うーっ!」
深い場所までズンズンと突き上げられるたび、目の前で光が明滅して、今にも意識がフワッとここではない場所に浮かび上がりそうになる。
――私、いま酷い顔してる……。
尊さんの前ではいつも綺麗でいたいのに、きっと今の私は涙と涎でグチャグチャな顔をしている。
そう思っただけでも恥ずかしく、真っ赤になってポロポロと涙を流してしまう。
「うーっ……」
「泣くなよ……。やめるか?」
尊さんは動きを止め、呼吸を乱しながらも私を気遣ってくれる。
「もっと……」
グスグス泣きながら言うと、彼は「まったく……」と言ってフハッと笑い、再度腰を動かし始めた。
「朱里、可愛い」
酷い顔をしているのに褒められ、情緒が追い付かない。
尊さんはスルリと乳房を撫でてキュッと乳首を摘まみ、勃起したそれを柔肉の奥に押し込んでから、またクリクリと指の腹で転がす。
乳首からの刺激が気持ち良くて下腹に力を込めると、尊さんは食いしばった歯の間から息を漏らし、両手で私の腰を掴んでからズンッと強く突き上げてきた。
「あああぁああぁっ!」
コメント
1件
第911話、読み終えました。尊さんの「『もっと』だろ?」って、もう完全にあの空気をぐっと掴む一言ですよね。ぬくもりと充足感に包まれながらも「こんな幸せでいいのか」って懐疑的になる朱里さんの心情、すごくリアルで胸にきました。泣きながら「もっと」って頼むところ、切なくて、それでいて温かい。この二人の関係性の深さが、身体の動きの一つ一つから伝わってきて、読んでてすごく豊かな気持ちになりました。素敵な時間をありがとうございます。
上野文
8,223
臣桜
49,291
パラレル・ゲーマー
173