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白ごま投稿頑張れ 雪ちゃん絶対可愛いって
ニッコニコしてた2人がいきなりスンってなるの想像したらバリおもろいんやがwwwwww
『ベリアン…』
良い名前だ。
と、同時に私がいた世界とは違う世界なんだと改めて感じさせられる。
「ふふ…主様のお名前も教えていただけますか?」
そう問われ
そういえば私の名前を教えてないなと今更のように思う。
『雪という。毛の色が銀だからそう名付けられたと…母様が言っていた』
そういえば私が産まれた日は初雪が降ったと言っていたな…
「確かに…綺麗な銀色ですね…」
と、言いながら優しい手つきで髪を撫でる。
『ふふ…ベリアンくすぐったいぞ…』
ベリアンの撫でる手がくすぐったくてつい声を漏らしてしまう。
「ぁ…すみません主様」
『大丈夫じゃ』
そう言い私は微笑みを浮かべた。
「………主様」
そうベリアンが言いかけた時
「失礼するよ」
と、長髪の男が入ってきた。
脳がおかしくなりそうな程甘い声で話す彼。
「おや?ベリアンその隣にいる子は主様かい?」
「はいそうですよ」
仲が良さそうに話す2人。
他にも執事?がいるのか、と思った。
「私はルカス・トンプシーと申します。」
背が小さい私を考慮しているのだろう。
ルカスという男は少ししゃがんで話した。
目が合うとその細い目をさらに細め微笑む。
……ここの執事は微笑みが上手いな…。
と思った。
『ルカスというのか覚えたぞ』
こう見えて神の中でも物覚えが良い方なのですぐに覚えた。
「おやおや…こんなに早く覚えてもらえるなんて…いい子だね主様♪」
そう言ってルカスはすぐ頭を撫でる。
『…………ベリアンと違ってすぐ撫でるの…』
そう言うと
「おや?ベリアンはこんなすぐに撫でなかったのかい?」
と言ってベリアンの方に視線を移すルカス。
「………言いたい事は分かりましたから視線を私に移さないでください」
ごめんね♪と本当に謝っているのか分からない声色で言うルカス。
…………そんな平和な空気を切り裂くように
ヴーッ!ヴーッ!と、警報が鳴り響いた。
『な、なんじゃこの音は!』
先程まであんなにニコニコしていた2人が急に真剣な表情になる。
「すみません…主様少し協力して欲しい事があるんですが…」
不安な表情で言うベリアン。
それだけ大変な事なのだろう。
元いた世界でも大きな天災等で人間達が不安になっていたりしたからの…。
『良いぞ。喜んで協力しよう』
せめて…こちらの世界でも助けになる事があれば…。
それは私にとっても嬉しい事だ。
「ありがとうございます!」
「ありがとう主様」
2人の言うタイミングは同じだった。
少し歩いて屋敷近くの森まで来た。
「いました…あいつが天使です」
そう話すのはロノという執事だ。
今から私達がやるのは天使狩りというものだ。
と言ってもただ殺してはい終わり。という訳では無い。
私が悪魔の力を解放しその力を使い天使を”狩る”。
「はぁ…よし!お願いします主様!」
『来たれ闇の盟友よ我は汝を召喚するここに悪魔との契約によりロノの力を解放せよ』
そう呪文を言うと
「ありがとうございます主様!」
というロノ。
そう言って天使の前に行く。
その前に……。
私が殺っておこう。
『ロノ、ちと離れろ』
「え?」
そう言った時。
天使は倒れ消えていった。
「………え…主様が…やったん…ですか?」
と言われたので
コクコクと頷くと
「め…めっちゃすげぇ…」
このくらい朝飯前じゃが…と思うが
ロマンというものがあるのでこのことは言わないようにした。
「え…ってか、主様その耳?みたいなのなんですか?」
耳…?
と思い頭を触ると…
先程の衝撃でフードが外れたのか…
耳が現れていた。
『あ、すまん驚かせてしまったか?』
と、冷静に言うと
「え…なんで冷静なんですか!?」
私とは正反対に驚いているロノがいた。
『ふふ、私は狐の神なんじゃよ知らなかったか?』
「初耳っすよ!?」
と、まだ驚いているロノ。
『触るか?』
と冗談交じりに言うと
「え?いいんすか…?」
と期待混じりのロノ。
そんな期待を壊すように
青空から木箱が降ってきた。
「え…木箱?」
『木箱…じゃな』
しばらく沈黙が流れた。
最初に口を開いたのは
ロノだった。
「主様…木箱開けてみます?」
『勇気があるのぉ…』
少し驚いたが…
私も期待が少しあった。
『開けるか!』
「ありがとうございます!」
まぁ危険物が入ってもおかしくは無いので…。
きちんと警戒した。
ガチャと音が鳴る。
2人ともゴクッと唾を飲んだ。