テラーノベル
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ぐぬぬ…頭の悪い私には理解が追いつきませんでした…😭次回期待!!
少し涼しい程度の風を感じた。
俺のいる場所を日陰にする大木を見上げ、そっとため息を着く。
ここがどこなのか。
そんなの俺が聞きたい方だ。
気がついたらここにいた。
最近夢見が悪かったし、これも夢だろう。
「ねぇ、君。」
「君だよっ!」
『え、俺か?』
振り向くと、俺より少し大きいか同じくらいの背の金髪兄弟がいた。
笑顔で俺に話しかける奴と、其奴を盾に後ろにいるやつだ。
笑顔のやつは俺より背が高いせいか、顔がよく見えなかった。
『誰だよ。』
「そっか、初対面だったな。」
「俺はアルフレッド・F・ジョーンズ!」
「此奴は…」
「マシュー・ウィリアムズです…」
会って早々少し失礼な発言をしてしまったかと思ったが、それを少しも気にしないように2人は自己紹介を始めた。
そしてなぜか、マシューという奴がもつクマのぬいぐるみらしいものからは生命力のようなものを感じた。
「あ、この子はくま吉さんです。」
「その子はくま二郎さんだろう!?」
「そうだった…」
『俺はアーサー・カークランド。』
『よろしくな、2人とも。』
不思議な子達だと思いつつも手を差し出すと、2人は笑顔で手を握ってくれた。
弟が増えたみたいで少し嬉しいと感じた。
『なぁ…』
「なんだい?」
『やっぱりなんでもない。』
ここはどこか、と聞けばいいものの変な圧を感じてしまった。
「俺たち暇してるんだよ。 」
「遊んでくれよ!」
『え?でも、俺はそんなことしてる場合じゃ…』
「だめ、ですか、?」
「ダメなのかい、?」
上目遣いが変にうまい兄弟で、その眼差しが俺の心を突き刺した。
こんなの断れるわけないだろ…
『仕方がないな。』
『何して遊ぶんだ?』
『もう日暮れちまったな。』
「そろそろ帰ろうか。」
『俺、帰り道分からないんだが…』
思い切って、帰り方が分からないことを伝える。
すると、アルフレッドはそれが分かりきっていたかのように笑顔で答えた。
「俺たちが案内するよ。」
「少し待っててくれ。」
アルフレッドが帰る支度をしている時に、ぐいっと俺の服の裾を引いた小さな手があった。
「ねぇ、アーサーさん。」
『なんだ?マシュー…』
「これあげます。」
『え?』
手のひらサイズの何かを俺に押し付けるように渡し、マシューは山の奥の方へ駆けて行ってしまった。
それをよく見ると、綺麗に光る部分が所々ある、なにかの原石のようなものだった。
「マシューはどこに行ったんだい?」
『さっき向こうに…』
「えっ、!?」
『あっちが家なんじゃないのか?』
当然のように向こうに行ったマシューを見て、先に帰ったのだと思っていた。
でも、驚くアルフレッドを見てそうじゃないのだと気づく。
「俺たちの家は山の麓だよ。」
『…』
ダッ
なぜか、マシューに二度と会えなくなるような気がして駆け出した。
今なら追いつけるかもしれない。
「俺も行くよ!」
ダッ
俺について行くようにアルフレッドも走り出す。
少し仲が悪そうだったとはいえ、兄弟のようで安心した。
森の奥まで来た。
“彼奴”はまだ見つからない。
もっと奥の方まで行ってしまったのだろうか。
って…あれ…?
俺って誰を探してるんだ?
誰かを探しているのは間違いない。
でも、其奴がどんなやつだったのか、なんていう名前だったのかまで忘れてしまった。
けれど、アルフレッドに聞こうとする前にそれは解決した。
「マシュー!!」
「どこだい!マシュー!!」
大声で其奴の名前を叫んでいたからだ。
でも、名前は思い出せても、なんで探しているのか、どんな顔をしていたのかはまだ思い出せない。
全部消えたんじゃない。
さっきまでの記憶にもやがかかったような、そんな感じだ。
なぜ?誰が?なんのために?