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「企むも何も、まだ問い合わせだけなのですよ」
そう未亜さんは言うけれど。
「公表した方がいいんじゃないですか。僕も向こうに問い合わせてしまいましたし」
僕はそう言っておく。
「先方ってどちらですか?」
美洋さんにも、何も言っていなかったらしい。
つまり未亜さんのみの独断専行という訳か。
「実は向こうの佳奈美先輩や美菜美先輩、理奈先輩と前々から話していたのですよ。あの移動住居があれば無人島サバイバルも簡単に出来ますねと。そんな訳で、有志で密かに無人島を占拠してサバイバルする計画を作っていたのです。
予定では1週間。米と水、調味料だけで生活してみようという話なのです。
ただあの移動住居を使う以上、行き先とかも公には出来ない。なので実は先生には内緒で出ようかとも思っていたのです」
「何と酷い。先生は仲間はずれですか」
半分冗談めかした口調で先生は言うが、微妙に目がマジな気がする。
「そういう時はちゃんと先生に相談して下さいね。アリバイ工作くらいはしてあげますから。ただし、私も連れていく事。そうしないと装備一式を貸しませんよ」
先生のアウトドア活動は指導という面もあるけれど、それ以上に趣味だ。
「そんな訳で小暮先生にご注進ですね」
先生はスマホを取り出して操作を始めた。
「ああ、これで完全にばれてしまったのです。という訳で、皆さん色々用意をした方がいいのです。ちなみに向こうの男性陣は銛を制作しているそうなのです。他にも持っていく道具を色々考えたり用意したりする必要もあるのです。大物ゲテモノ何でも用意したもの勝ちなのです」
未亜さん、バレたと言いつつ、むしろ焚き付けているような……
きっとそろそろ発表する予定だったのだろうと僕は感じる。
さて、それならばだ。
「銛も欲しいし、網の大きいのも欲しいし、魚の罠みたいなものも欲しいですね」
美洋さんは前回のシュノーケリングからそう思っていたのだろう。
「確かカヌーはあるんですよね」
これは僕が先生に確認。
「海で使えるのはシットオンの1つだけですね。それも流れが速いと無理ですよ」
そんな感じで準備室は大混乱。
「取り敢えず先生のお宅にある使えそうな装備を調べて、あとは購入か自作ですね」
「わかりました。今うちにある使えそうな装備をメモしますね」
先生がそう言ってメモしたのは。
○ 釣り竿 10本くらい
○ 釣り仕掛け 各種色々
○ 疑似餌 ワーム、イソメもどき系少々
○ たも網 網戸素材で作り直した目の細かいたも網1つ
○ やす いわゆる銛の手突き用のもの 4本
○ オイスターナイフ 岩から貝を剥ぎ取る時用 4
「こんなところですね。あとは深草の小暮先生がマイ投網を持っていると思います」
何故投網なんて持っているのだろう。