すべてオムツに出し切ってしまったおもらし。
幸か不幸か隣の保育士はその事に気づいていないようだった。
が、
(おしっこしたくなったら教えてね、トイレいくから)
そんなことを言われても時すでに遅し……
さゆりのおむつはタプタプになってしまっていたのだから。
渋滞でなかなか動かないクルマ。
その時、保育士の手が伸び、さゆりのおむつを触ってきた。
(え!あなた漏らしちゃってるじゃない!どうして言わないの!もう!この子は!)
(いつもはどうしてるの?!おむつもって出かけてるんでしょ?)
(仕方ない子ねぇ、車動かないし、もう少しそのままで我慢しなさい!少しなら大丈夫でしょ)
呆れたように怒られたさゆり。
怒られるのも仕方ない、おむつをしているとはいえ保育士の車の中なのだから万が一汚してしまっては申し訳がたたない。
しばらくして少しずつ動き始めたが数メートル動いては止まり、動いては止まりを繰り返していた。
(もう少ししたらお店あるからオムツ変えさせてもらいましょ)
(もう少し我慢しなさい)
おむつを気にすればするほど気持ち悪くなってきた。
酔ったのではなくおむつが気持ち悪い。
着いたのは、赤ちゃん用品店でもスーパーやデパートでもなく
保育園だった!
(えっ、保育園?)
戸惑うさゆりに
(ここはウチの系列の保育園だから使わせて貰えるようにお願いするわ。ここは明日が入社式だから)
車を停め建物の入口に来ると
(なにかごようですか?)
とそこの保育士が聞きに来て
(わたし向こうの保育園のものなんですけど、この子のオムツ替えさせてもらえませんか?)
証明書代わりの社員証を見せながら話している。
(なるほど、わかりました、こちらへどうぞ)
と中に入れてもらえ
(彼女は、園児ですか?見た感じ大きそうなんですが…)
と聞かれると
(ウチの新人の保育士なんですがオムツがとれてないらしくて買いに行ってたんですが、渋滞してる間に漏らしちゃったみたいで)
新人の保育士がおもらししたのかとゆう驚きの表情を浮かべながら、
(園児の見本にならなきゃいけないのにいつまでもオムツじゃダメよ!)
初対面の保育士にまで注意されてしまい恥ずかしくてたまらないさゆり。
(はやく交換してあげてください、濡れてたら気持ち悪いと思うので)
保育園の医務室
(おむつは?手ぶらできたの?自分のオムツくらいちゃんと持ってこないと!なにしてるの!)
(いいですよ、大きいサイズのオムツはありますから使ってください)
ベッドに寝かされるさゆり。
(わたしに交換させてもらってもいいですか?休み中に鈍っちゃってw)
(いいんですか?お願いしてもいいですか?)
と、初対面の保育士に交換されてしまうことになったさゆり。
(おむつの準備してきますね)
医務室内にあるオムツを取りに行った保育士は
(彼女のサイズってわかりますか?多分XXLでいいとおもうんですけど)
XXLのオムツなんてあるのかと思っていたさゆり。
さっきお店で買ったのはXLだったので少し大きいサイズになったのだがそんなことを気にする余裕はなく用意してきた保育士。
(紙パッドもあったから使わせてもらうね)
(こんなに可愛いオムツできてよかったね)
にごりと微笑むとおむつカバーを外した保育士は
(いっぱいしちゃったねーヨシヨシ)
(お洋服汚れちゃうといけないからぬいじゃおっか?)
慣れた手つきでワンピースを脱がされたさゆり。
(オシモは赤ちゃんなのにお胸はおねえさんね)
大人用のブラジャーを見てそんなことを言っていた。
紙おむつを外すと吸収体全てがぐっしょりと濡れてしまっていておもらしの多さを物語っていた。
(このオムツじゃダメかも、違うの持ってくるね)
と、すぐに取りに行き持ってきたのは
「高吸収タイプ」
で
(そんなおむつってあるんですね)
(最近はこの子のようにオムツ離れが遅い子もおおいみたいでそううゆう子のためにあらみたいです)
2人で話しながら交換を進める。
高吸収タイプとは吸収面が広く他のものより厚くなっていた。
オムツ離れが遅いなんて言わないで!いつもはオムツなんてしないんだから!
さゆりの気持ちとは裏腹にぐっしょりと濡れてしまったおむつがある。
鈍ったと言っても慣れた手つきでさゆりのお尻を持ち上げ紙パッドを重ねられた紙おむつがさゆりのお尻の下に入る。
今までのものより大きな紙おむつはさゆりの不安を打ち消すようにしてくれた。
おむつカバーをあてられようとしたが
(おむつ大きくなっちゃったから園の貸してあげるから返しに来てね)
その保育園のおむつカバーをあてられることになったさゆり。
大きめのおむつカバーだったがデザインは幼児向けで可愛らしくなっていた。
パッパッとそれをあてられオムツ交換が終わる。
上半身だけは大人なのだが下半身は幼児とゆうさゆりのスタイルを大きく崩していた。
床に下ろされ、保育士にワンピースを着させてもらう新人保育士。
お昼時とゆうこともあり
(食事は済ませられたんですか?よろしければご一緒にどうですか?)
(今日休みのものがいるので余ってるんですよ)
と誘われ、せっかくだからとそうくることになった。
コメント
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まってます
続きが楽しみです
今回も面白かったです