第4話 「ぬくもりと期待と」
客の流れが一通り落ち着いた夕方の、とあるカフェ。
カウンターに並んで店内を見渡す――店員の京輔と篤彦の姿がある。
「あれからどうよ? 付き合いだしたんでしょ? 桜木さんと」
「……俺、お前にその話したっけ?」
「細かいことはいーじゃん! どうよ? ずっと好きだった子とのお付き合いは!」
ニヤニヤ顔を叩(はた)きたくなった京輔だったが――今はそんな気になれなかった。
「……普通、かな」
「へぇ。じゃあもう手、出したんだ?」
「出してねぇよ! いや出したかもしれないんだけど……そもそも人を節操なしみたいに言わないでくんない!? お前がそういうこと言うから、桜木は……」
言いながら、付き合うことになったときのことを思い出す。
「篠塚がそう言うなら……いいよ。付き合う」
無理に笑った顔で頷く夏実を忘れられないまま時は流れ――付き合い出す前と、ほ********************
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