テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
なんかとにかく、さのじんをイチャつかせたくなったのでさのじんのイチャイチャです(?)
夜の部屋。
ソファに並んで座るふたり。
テレビはついているけど、誰もちゃんと見ていない。
佐野「ねえ仁人〜」
吉田「なに」
佐野「暇」
吉田「じゃあ寝れば」
佐野「冷たっ」
勇斗はごろんと横になって、仁人の膝に頭を乗せる。
吉田「重い」
佐野「うそ、軽いでしょ」
吉田「どの口が言ってんだ」
佐野「この口〜」
吉田「うざい」
佐野「ねえ、かまって」
吉田「やだ」
佐野「即答じゃん!」
勇斗は仁人の手をつかんで、自分の頬にぐいっと当てる。
佐野「ほら、撫でて」
吉田「なんで俺が」
佐野「恋人だから」
吉田「……」
佐野「ほら、否定しないじゃん」
吉田「面倒くさいだけ」
佐野「絶対違う」
仁人はため息をつきながらも、仕方なく勇斗の髪を軽く撫でる。
佐野「雑」
吉田「やってもらって文句言うな」
佐野「もっと優しく」
吉田「注文多いな」
佐野「仁人が甘やかさないからだよ」
吉田「甘やかしてほしいの?」
佐野「うん」
吉田「やだ」
佐野「なんで!」
勇斗はむくれて、仁人の指をぎゅっと握る。
佐野「ねえ、キスして」
吉田「しない」
佐野「なんで〜」
吉田「今そういう気分じゃない」
佐野「さっきからずっとそれじゃん」
吉田「じゃあ一生そのままでいい」
佐野「え、それはやだ」
吉田「じゃあ静かにしろ」
佐野「やだ」
吉田「……」
少し沈黙。
勇斗はじっと仁人の顔を見上げる。
佐野「ねえ」
吉田「なに」
佐野「好き」
吉田「……はいはい」
佐野「ちゃんと聞いて」
吉田「聞いてる」
佐野「仁人は?」
吉田「言わない」
佐野「なんで」
吉田「言わなくてもわかるだろ」
佐野「言ってほしいの!」
吉田「めんどくさい」
佐野「ひど」
勇斗はしょんぼりしたふりをして、顔を背ける。
佐野「もういいもん」
吉田「……」
佐野「どうせ俺ばっか好きなんでしょ」
吉田「違う」
佐野「じゃあ証明して」
吉田「やだ」
佐野「やっぱりじゃん!」
吉田「うるさい」
勇斗はむくれたまま、じわっと距離を詰める。
佐野「じゃあ俺からキスする」
吉田「ダメ」
佐野「なんで!」
吉田「……今は俺がしたくない」
佐野「え、じゃあしたいときあるの?」
吉田「ある」
佐野「いつ」
吉田「……気が向いたら」
佐野「それずるくない?」
吉田「別に」
勇斗はじーっと仁人を見つめる。
佐野「ねえ、ほんとはさ」
吉田「なに」
佐野「仁人のほうが甘えたいんじゃないの」
吉田「は?」
佐野「だって今も撫でてくれてるし」
吉田「手が勝手に動いてるだけ」
佐野「絶対嘘」
吉田「うるさい」
少しだけ間が空く。
勇斗は小さく笑って、そっと体を起こした。
佐野「……じゃあいいや」
吉田「なにが」
佐野「待つ」
吉田「は?」
佐野「仁人からくるの」
吉田「来ない」
佐野「来るよ」
吉田「来ない」
佐野「来るって」
吉田「しつこい」
また沈黙。
ふたりの距離は近いまま。
勇斗は何も言わず、ただ仁人を見ている。
吉田「……なに」
佐野「別に」
吉田「見るな」
佐野「いいじゃん」
吉田「……」
仁人はふいっと視線を逸らす。
吉田「……ほんと、うるさい」
佐野「うるさくない」
吉田「うるさい」
佐野「うるさくないって」
吉田「……」
一瞬の静けさ。
その次の瞬間——
佐野「っ、……!」
仁人が、不意に勇斗の襟を掴んで引き寄せた。
触れるだけの、短いキス。
佐野「……は?」
固まる勇斗。
仁人はすぐに顔を逸らす。
佐野「今のなに」
吉田「……別に」
佐野「いや別にじゃないでしょ!今キスしたよね!?」
吉田「したけど」
佐野「え、なに急に!?不意打ちなんだけど!」
吉田「うるさい」
佐野「もう一回!」
吉田「やだ」
佐野「なんで!?」
吉田「一回で十分」
佐野「足りない!」
勇斗はぐいっと距離を詰める。
佐野「ねえもう一回して」
吉田「しない」
佐野「さっきしたじゃん!」
吉田「だからもういいだろ」
佐野「よくない!」
仁人は少しだけ頬を赤くしながら、ぼそっと呟いた。
吉田「……あとで」
佐野「え?」
吉田「気が向いたら、もう一回」
佐野「ほんとに!?」
吉田「……たぶん」
佐野「たぶんってなに!」
吉田「うるさい」
勇斗は満面の笑みで、仁人の肩にぎゅっと抱きつく。
佐野「今の反則だよ」
吉田「知らない」
佐野「でもめっちゃ嬉しい」
吉田「……」
佐野「ねえ仁人」
吉田「なに」
佐野「もう一回好きって言って」
吉田「言わない」
佐野「じゃあキスして」
吉田「しない」
佐野「どっちもダメじゃん!」
吉田「当たり前だろ」
でもその声はどこか柔らかくて。
仁人は小さく息をついて、勇斗の肩に軽く頭を預けた。
吉田「……少しだけなら、ここいろよ」
佐野「え、いいの?」
吉田「うるさいから」
佐野「絶対それじゃない」
吉田「いいから黙ってろ」
佐野「はいはい」
嬉しそうに笑う勇斗と、少しだけ甘えた仁人。
静かな部屋に、ふたりの距離だけがやけに近かった。
なんか最後じんさのになってる気が…?
By主
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!