テラーノベル
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「んっ♡あっ、、、」
翔太の白い透明な頬が赤く色付き、俺を求めて切なげに眉根を寄せた。
翔太の唇は繰り返し、俺の名を呼び、言葉にならないつぶやきを繰り返す。耳をすませばそれは、好き、とか、愛してるといった類いの、どうしようもなく切実で、耳障りの良い短い愛の告白だった。
「翔太、可愛いよ」
うっすら開いた唇を己のそれで塞いでやれば、口角が上がり、目からは涙を流した。
翔太を抱くのは少し久しぶりで、蕾は硬く、それでも一刻も早く繋がりたかった俺たちは、強引に事を進めた。
快感、というよりは、窮屈に感じた肉の感触は、繰り返される律動で、徐々にその間口を広げ、潤滑油の働きも相まって、次第に快感を拾っていく。
翔太の短く鋭い悲鳴も、少しずつ、甘く色を孕んだものへと変わっていった。
勃ち上がった屹立を握り、優しく上下に擦る。
翔太が短く、喘ぎ始めた。
「あっ、、、きもちい……んっ♡」
「そりゃよかった。俺も……よくなってきた」
「ほんと?」
背中向けに犯している翔太は、半身を捻り、不安気に俺を見つめた。強引に挿入したのは俺の方なのに、俺を責めるでなく、「濡れなくて申し訳ありません」とでも言いたげな翔太は、本当に、なんていうか、極上に俺を唆る。
「痛くない?」
「んっ♡だいじょぶ、、、あんっ。い……いよ。あべちゃん、もっと速くてもへーき……だよ?」
額にじっとりと汗までかいて、俺の快感を気遣う翔太がいじらしくて、可愛くて、そして、むちゃくちゃにしたくて、俺は容赦なく腰のスピードを上げた。
「あっ!あん!あん!あん!」
繁華街の安宿。
帰りのタクシーに、示し合わせて乗り合わせた俺たちは、家まで我慢できずに、適当なホテルに飛び込んだ。
中は、行為のためだけに備え付けられた下品なベッドと、安っぽいアロマの香り、そしてピンク色の下卑た照明に全体が照らされ、お世辞にもムーディーとは言えない部屋だった。
ここで何組のカップルが、まぐわい、そして、欲を解放して来たのだろう。鏡だけがやたらに多くて、翔太の裸体はあらゆるところから俺を視覚的に誘っている。
小さな尻に爪を立てるように握り込み、激しく腰を振れば、翔太は苦しそうに呻きながらも、俺がイクより早く白濁を散らした。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ピクピク震える翔太に構わず、ぐりぐりと己の欲望のままに腰を振れば、翔太から遅れること数十秒で、俺も欲を放った。
「んっ」
翔太は目の前の壁にずるずると、尻だけを突き上げた格好のまま、倒れ込んでいく。
下半身は未だ繋がったまま、翔太の腰をしっかりとホールドしている。白い背筋を指先でなぞった。
「まだイケる?翔太」
「………んっ…いける……あべちゃん。もっと…ちょうだい?」
床にへばりついた、翔太のか細い声が吐息混じりに聞こえて来た。腹に腕を回し強引に引き上げ、翔太の身体をベッド上に投げ出した。
翔太の身体は固いスプリングに跳ねた後、淫らに弛緩し、うっとりと俺を見上げている。
目の縁には涙の痕跡が残っていた。舌で舐めると、しょっぱい塩の味がする。
「泣いたの?」
「……………」
翔太は震えていた。
いつも俺の愛し方が強引だから、翔太は自信が持てずにいる。もっと、好き、とか、愛してるとか言ってやれば簡単に解消するのに、意地悪な俺は、翔太が言ってよと言うまでは言葉を掛けないようにしていた。その所為で翔太の寂しさや不安は澱のように翔太の奥底に溜まっていき、いつも俺を窺うような、不安気な瞳を、終いには俺に向けてくる。そんな翔太は、背筋がゾクゾクするくらいに俺を興奮させた。
「あべちゃん……言って」
「何を?」
「好き、って……言ってよ」
「いいよ」
「………ん、ふぅ、」
唇を重ねた後で、翔太の目をまっすぐに見下ろして言う。
「好きだよ翔太」
「うれし……あぁん!あっ、あっ、やはぁ、、おっき♡」
知らずに虐められて、蕩けさせられた翔太は健気で、可愛くて、本当に堪らない。翔太を征服している悦びが胸の底から湧き上がってくる。
無尽蔵に翔太を欲しがる俺の欲望は、止まる事なく、翔太の中に俺の存在を穿っていく。
乾いた皮膚のぶつかる音に、翔太の嬌声。 俺自身の低くくぐもった、快感に耐える息の音が重なる瞬間。二度目の精を翔太の中で放った。
翔太は射精することなく、目の前で震えながらイッている。だらしなく半開きの口元に、トレードマークの黒子がいやらしく主張していた。
瞼にキスを落とすと、翔太の腕が俺の後頭部に回され、口付けは、舌と舌とが絡み合う、深いものへと変わっていった。
一頻り互いの口内を味わった後で、翔太の隣りに寝転ぶ。俺も流石に息が上がっている。身体を覆う疲労感は、セックスの所為なのか、その前までやっていたコンサートの所為なのか。
「朝になったら、実家に帰る?」
「あべちゃんは?」
「俺は帰る」
「………そう。じゃ、俺も……かえる」
『帰らないで』と瞳が揺れる。
こうしてぐずぐずに翔太を求めないところも、翔太の不安を誘っているようだった。
「シャワー、、、」
言いかけた翔太の唇をまた塞ぐ。
戸惑いながらも応える翔太の耳元で言った。
「明後日の夜、俺んちおいで?」
「……っ!行く!絶対行くから」
満面に嬉しさを爆発させて、頬を赤く染めた翔太の柔らかい髪を撫で、俺はタオルを取ると、翔太の視線を感じながら浴室へと向かった。
そして、聞こえないようにそっと言う。
君に溺れているのは俺の方だよ、と。
コメント
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あけましておめでとうございます☺️ 今年もよろしくお願いします❗️素敵な💚💙ありがとうございます✨これからも楽しみにしてま〜す😆
新年から💚💙浴びれて幸✨🫶🏻
新年早々まきぴよさんの💚💙が見れて幸せ 今年もまきぴよさんの💙が楽しみです