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勢いよく剣を振る。
スライムが飛び散って消える。
今日も、勇者としての役目を尽くす。
ya「ふう…街でひと休憩でもするか」
tt「せやな〜」
隣にいるttは、盗賊だ。
すばしっこい行動力は、俺でも適わない。
腹を空かせて、倒れていた所を助けたら
懐かれたので、共に行動している。
それだけの仲。
tt「ん!このパン美味そうやな…!」
ya「買えば?」
tt「金無いんやもん…」
ya「…はあ、おばさんこれください」
mb「あら、優しいのね」
tt「彼氏やったら、最高やな」
mb「あら!彼氏さんなのかい?」
ya「残念ながら、違います」
パンを受け取り、ttに渡す。
美味しそうに頬張る。
そんなに美味しいのなら、urにも買おうかな。
ya「…もう1つください」
mb「はいよ、どうぞ」
ya「ありがとうございます」
パンをそっと袋に入れる。
tt「urにあげるんか?」
ya「そう、俺は要らないし」
パンを頬張るttを連れて、街を歩く。
遠くに見える海がどうも気になる。
海を見れば、urを思う。
大丈夫なのだろうか。
鱗が剥げたら、人魚では無くなるのだろうか。
そう、ずっと思う。
ya「…」
tt「…んー、ごちそーさま!」
ttが元気よく声を出したので、我に返る。
仕方ない、別にurの事だから
すぐに元気になる。
気にするな、俺。
そんな時。
ya「うわッ!?」
tt「ば、爆発!?」
街の外れの小さな小屋が爆発した。
灰色の煙が山を覆い、空に広がった。
ya「行くぞ、tt。」
tt「りょー!!」
ya「大丈夫ですか??」
小屋の屋根は粉々になり、天井が無くなっていた。
割れた窓から中に入り、怪我人が居ないかを確かめる。
すると、奥から1人、頭をアフロヘアーにしてやってきた男がいた。
?「やっちまったー!!!!」
ya「…。」
見るからにバカ。
てへぺろっと効果音が付きそうな顔を作り、こちらにお礼をした。
?「すいませーんっ!!!!爆発させてしまったや、はっはっは!!!!」
ya「…。貴方は、?」
jp「俺はjp!!しがない研究者…ってとこ!」
黒くなった白衣を脱ぎ捨て、どやっと笑顔で自己紹介を始めた。
まあ、危ない人ではなさそうだ。
怪しさは満タンだけどな。
俺は、構えていた剣を下げた。
jp「いや〜、聞いてくれる〜!?」
「助手の子がさあ、人魚に会いたいってうるさくて〜!!!!」
「それでねえ、水中呼吸ができる薬を開発してたの!!!!」
そう言うと、jpはぽこぽこと泡立った液体を取り出した。
色は…まあ、紫色と深緑色が混ざったような色だ。とにかく、怪しい。
jp「これこれ!!まだ実験中なんだけど、ちょっと使ってみない???」
ya「は?いや、絶対嫌なんだけど。」
jp「なんでよー!!!!お願い!!」
tt「その助手に試せばいいんちゃう…??」
jp「助手は今居ないのー!!!!勉強しに、大きな街に出てっちゃったのー!!!!!!」
待てよ。
水中呼吸…が、できる薬??
それって、つまり、水の中でも平気に呼吸ができるって訳だよな。
もしかしたら、urに会いに行けるのでは??
ya「…飲ませてください。」
jp「お!!やった!!ありがとう!!」
「効果は1週間!!別に陸にいても、問題はないよ!!」
怪しい液体の入った瓶を受け取り、口に流し込む。
味は…ううん。なんとも言えないね。
すると、肺がぐるりと音を鳴らした。
それから、鼻と口はぴりっと静電気のような痛みが走った。
まあ、別に…それ以外はなんとも。
jp「よーし!!海に行こーう!!!!」
ya「…!!」
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jp「まず実験ね、水に顔入れてみて。」
そう言われ、俺は水に顔を入れた。
恐る恐る呼吸を試す。
すると、何の変哲もなく、呼吸をすることができた。
おまけに、目を開けても平気だ。
jp「よかった。上手くいったみたいだね!!」
ya「じゃあ、行ってきます。」
そう一言。
俺は海に飛び込んだ。
上を見上げると、綺麗な海面が広がっていた。
うっすらとこちらを眺めるjpとtt。
その表情が面白くて堪らなかった。
さて。海底に向かう訳だが。
時間を考えると、急がねばやばそうだ。
俺はイルカのように足を動かした。
まあ所謂ドルフィンキックとかいうやつだ。
ぐんぐんと下に潜っていく。
バカを叱ってやるんだ。
お前が来ないなら俺が行ってやる。
驚けよ、ur。
うわああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
投稿いつぶり!?って感じです!!
すみませんでしたまことにすみませんでした!!
放置に放置を重ねてましたああああ!!!!!!!!!!
まじですみませんでしたああああ!!!!!!!!!!!!
久しぶりすぎて、物語の書き方や人物の性格が変わってしまってたら申し訳ない!!!!!!
おまけ↓
tt「…行ってまった。」
jp「だねえ。うわあ、すごいすごい!!!!」
完全に見えなくなったyaに手を振る。
ううん。俺はどうしようか。
yaに着いて過ごしてきたから、その主人が居なくなったらどうしようもない。
jp「ねえ、君!!この間、俺と住まない!?」
tt「うん……。うん!?」
突然のナンパ(笑)に驚く。
jpは目元のクマを撫でながら俺を見ていた。
まあ、住む場所探してたし。
tt「じゃあ…そうさせてもらうわ。」
jp「うん!!俺も1人は寂しかったんだよー!!」
爆発した小屋に戻るかと思いきや、街の方へ
行った。
そこには立派な家があった。
まじか…マジカ!!!
tt「…金持ちなんや。」
jp「実はね!!!!」
金持ちって、存在するんだな。
まっ、1週間ここで過ごさせてもらうか。
別に、嬉しい訳じゃないからな。
コメント
7件
コメント失礼します!この作品ほんっとうに大好きなので続き待ってました!!主様大好きですありがとうございます😭続き楽しみにしてます!
久しぶりのkrpt嬉しいです!!!! ttさんかわいいな…🫶🫶🫶 jpさん研究者は心配すぎますね笑 このお話めっちゃ好きなので嬉しいです:) ありがとうございます!!!!
続き投稿してくれるとは思ってもみませんでした!!!!ほんとありがとうございます😭😭この話ほんきで大好きです!!続き楽しみにしてます!!!😽😽