nmmn
stxxx
本人様とは関係ありません
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃side
夜、ぱっと目が覚めて少し起き上がったら
寮で同じ部屋の紫くんが起きてるのが見える。
俺は紫くんとの共同生活を苦に思ったことはなく
逆に相性はいいと思っている。
正直最初は寮生活をよく思ってなかったけど
優しくしてくれた紫くんのおかげ。
桃「こんな遅くまで何してんの」
紫「ぁ、起こしてごめん、」
紫「読書灯でやる、」
桃「いや。べつなんにも思ってないし大丈夫」
桃「勉強?」
彼が驚いて咄嗟に隠したのは空白だらけの
ワークとノート。と言っても紫くんは不登校で
あまり行けてないのも、ここで頑張ってるのも
理解してる。行けない理由は、分からないけど。
紫「遅れてるから、…さすがに明日行こと…」
紫「思ったらどうしても寝れなくて…笑っ、」
紫「勉強してみても、わかんないし笑…」
そう笑っていう彼の表情は笑ってても
不安そうで今にも泣きそうだった。横からでも
分かって、勝手にこっちが苦しくなる。
桃「教える。明日一緒に行こう。」
紫「でも、…」
桃「大丈夫。もう結構寝たから」
俺も、いじめで不登校になったことがあって
気持ちが分かる。遅れたら、もっと行くのは
怖くなるし、なんにも分からないし焦る。
行こうとして寝れないのもわかる。
高校に行くのも怖がってた俺の腕を
引っ張ってくれたのは彼だった。次は俺の番。
桃「何が嫌で、とかわかんないけどさ」
桃「俺にやれることもあるよ、絶対。」
理由は知らなくてもなにかひとつは
出来ることがあるはずだ。
俺だって、紫くんに不登校だった理由は
何も話してないし、まず不登校だったってことは
軽くしか伝えてない。
紫「……っ、すこしだけ。怖かったんだよ」
紫「勉強が、難しくて、理解できなくて」
紫「遅れていくのも、人の視線も。」
紫「知らない人ばっかりで、疲れちゃうし」
紫「疲れて、帰ってきてから動けないのも」
紫「怖かったんだよ。笑」
また、笑ってる。顔は泣いてる。表情は全く
笑ってない。でも、伝えてくれたことには
感謝してる。勇気、いるし。
紫「…ごめん。起こしたのに、」
桃「ううん、話してくれてありがとう。」
また、謝った。彼はよく謝る。でも謝れば
なんでも済むとは思ってないことは伝わってきて
紫くんから謝られると余計、心が痛くなる。
桃「分かってた、学校から帰ってきて」
桃「風呂もご飯も着替えすらきつそうにしてる」
桃「紫くんのこと、見えてた。」
桃「一緒に生活してるんだから、見えてた。」
部屋に帰ってきて、ゆっくり着替えてるのも
着替えてすぐソファまで寝てたりベットで
カーテン締切って寝て、起きなかったり。
ご飯も少しだけ食べてお風呂も入らず
寝る時もあった。
おかしいと思ってたよ。疲れてるんだなって
思ってたよ。体調不良が増えた。共同生活してて
唯一1人の空間でいれるベットにずっといる。
こうやって喋るのも久しぶり。
桃「…無理には行かないでいいよ。」
桃「でも、応援してる。」
桃「ほら、ここから、教えてあげる。」
桃「多分紫くんが思ったより遅れてないから」
隠したノートに、紫くんが頑張っているとこが
ちらほら、あるけど俺もこの前習ったとこ。
それから、紫くんと朝になるまで頑張った。
朝ご飯もホールまで行かず2人で部屋で
食べる許可もらった。
紫「…よく食べれるね、全部」
桃「まぁ、多いけど食べれる」
寮だから、朝ご飯も夜ご飯も栄養を考えてあって
成長期と言われる時期だから量も多め。
紫くんには多いみたい。でも気合いで食べきって
紫くんのことだから、登校時間の30分前には
もうソファに寝転がってた。真面目。真面目すぎ
桃「ぐったりしてる」
紫「制服きたら、しんどくなる」
紫「いく時間なったら、起こして。ねる」
桃「分かった」
寝れてないからなのか眠そうだったし体調も
悪そうだったから寝てもらった。寝たら少しは
良くなったみたいで久々、紫くんとの登校。
紫くんは元気じゃない。繋いでる手に
力が入りすぎてる。
紫「クラス、違うよね」
桃「うん。でも、隣だし何かあったら着いてく」
紫「…ありがとう。うれしい、」
クラスは違うし、教室前で別れた。
休み時間バレないようちょこっとだけ教室を
覗いても、1人で教科書見てたり弁当の時も
俺より軽食で、早く食べて勉強してたり彼なりの
頑張りなのだろうけど無理してるように見えた。
桃「遅かったね」
紫「うん。ちょっと、保健室寄った」
桃「どうしたの、」
紫「怪我したの。階段から落ちちゃって」
今日は帰りも別々なくらい、遅かった。
彼の右手首は包帯で覆われていて顔にも
痣があった。階段から、落ちたって。
嫌なことを考えてしまう。
桃「いじめ、とかではなく。?」
紫「ばか、笑…俺なんかに。」
紫「ちょっと足引っ掛けただけ」
桃「…そ、今日はご飯どうする?」
なんか、上手く俺の中ではまらなくて話題を
切り替えた。夜ご飯も今日は部屋で食べた。
今日は、というかいつも部屋だけど。
意外と緩い寮生活だ。共同スペースもないから
掃除とかは無い。基本掃除は2人で使う風呂と
トイレしかない。基本の部屋、俺らは綺麗だし。
桃「食べながら寝るとか。赤ちゃんかよ」
桃「紫くーん。疲れてるのは分かるけどさ…笑」
紫「ん……っ、う…」
相当疲れてる。ふわふわ。
お風呂、はいって良かった。
食べる分だけ食べてもらって歯磨きさせて
ベットに直行してもらった。次の日は相当
疲れてたのか、起きなくて学校には来なかった。
学校行って、帰ってきても紫くんはソファで
寝ていた。ずっと寝てる。
紫「ん…おかえり、」
桃「ただいま。よく寝たなそんな狭いとこで」
紫「ここで勉強してたら気分悪くなっちゃって」
紫「たぶん、寝すぎなんだけど」
ソファ横の2人で使う机は紫くんのノートと
教科書と参考書と、その他諸々で埋まってた。
起こしちゃいけないとあまり近くに
行けなかったから。
紫「もしさ、明日も、行くってなったら」
紫「一緒に行ってくれる?」
紫「また、手にぎって、くれる?」
可愛い。こうだから、守りたくなるんだよ。
意外と可愛い。自分から言い出したのに
照れて目を逸らしてる。
桃「もちろんに決まってんじゃん」
桃「この前ついた傷も思い出だよ」
紫「ぅ…それは、ごめん…」
紫「緊張したら手に力入っちゃう…」
手に力が入っちゃうらしい。もちろん次の日も
痛いくらい力が入ってる。
桃「今日はさすがにいたいよ」
紫「…寝てないからおれまた、」
紫「ねちゃうんじゃないかって…」
涙目でこっちを見てくる。こんな怯えてる
子猫ちゃんに離せとは言いずらい。
桃「大丈夫だって。もし、きつかったら」
桃「保健室。寝てないって言えばいいさ。」
桃「俺も一緒に行くし、」
保健室の先生は、理解してくれるはず。
俺も、いくし。一緒に寝るし。
紫「ん…ぅ……じゃ、ぎゅして…」
紫「そしたら離す、手」
桃「、わかった」
やっぱ罪深い。死にかけた。
桃「…やっぱ手も繋ぐ」
紫「ふふ…やったぁ」
結局、手は繋いで学校まで向かった。
帰りも繋いだ。この手の甲の傷も卒業式まで
引っ張ってやろうと思った。
𝙚𝙣𝙙 .
ぴくしぶから。
感想、コメントくれたら喜びます
コメント
1件
桃紫ほんと好きなのに少なくて、素敵な作品に出会えて感謝です😿😿あまあまな紫さんかわいすぎます⋯