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白「わたくしは天使のともえと言います。気軽に巴とでも呼んでくだされば幸いです」
宇「えっと……天使さん?」
白「はい。天使の巴です」
宇「すごい名前だね」
白「自分的には気に入っているのですが」
宇「そっかぁ……それで、その天使さんが何の用事なの?」
白「単刀直入に申し上げます。宇津木さんにはこれから天国に行ってもらうことになりました」
宇「…………は?」
白「ですから、宇津木さんにはこれから天国に向かってもらいます」
宇「ちょっと待って。話が全然見えないんだけれど。まずここどこなの?」
白「ここは死後の世界ですね」
宇「死後の世界!?私死んだの!?いつの間に!?」
白「正確に言うとまだ死んではいないんですよ。あくまで仮死状態という感じでしょうか」
宇「ますます分からないわね。つまり私は今生死の狭間にいるということかしら?」
白「簡単に言えばそういうことになりますね」
宇「……………………うわぁっ!」
白「怪我はない?」
宇「はい、なんとか……」
いきなり大きな音がしたので驚いてしまった。音の鳴った方に目を向けてみるとそこには椅子が倒れていた。おそらく誰かが倒れた拍子にぶつかったりしてしまったんだろう。
それにしても驚いた。心臓止まるかと思った。今時漫画でも椅子が倒れるようなシーンはなかなか見ないだろうからな。現実にはあるかもしれないけど 宇「うぅ……痛い」
宇「大丈夫?」
宇「うん平気平気。心配しないで」
そう言って彼女は立ち上がると何事もなかったかのように席についた。すると今度は机の上にあったコップが床に落ちてしまった。
白「あちゃー……。これ結構高い奴なのになぁ……」
宇「えっ!?ご、ごめんなさい!弁償します!!」
白「あはは、別に良いですよ。安いやつですし」
宇「ほ、ほんとうですか……?」
白「うん、本当だよ」
宇「ありがとうございます!」
白「宇津木さん、その顔色だと体調が悪いんじゃありませんか?休んでおいた方が良さそうですね」
宇「別に具合悪くないし」
白「嘘つかないでください。鏡見ましたか?ひどいですよ今の貴方の顔」
宇「……あ、ごめんなさい」