テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
寒い、冷たい
………ここは…どこ?
『……?』
目を覚ますと辺り1面真っ白な空間にいて
ふと前を見ると黒色のコートを着た男性に手を引かれて雪道を歩いていた
『(言葉が、出ない)』
言葉を発っそうとしたが、何故か言葉が喉につっかえたような感覚に陥り、言葉が出ない
ただ前を歩く男の人の背中を見る
誰、誰なんだろう
顔を見たいのに、何故か自分の顔はずっとその人の背中と足…そして地面の雪ばかりを見ている
『本当に帰らないとダメですか?あと少しだけここに居たいです』
…!?
口が動いたかと思うと、自分が思ってもないことを話す自分に驚く
『(どういうこと…!?また言葉が出ないし…!!)』
意味不明な状況に戸惑っていると、目の前で歩いていた男の人の足が止まる
『っ…?』
そして止まるや否や、此方を振り向き角張った冷たい手が私の頬を優しく撫でた
その手は冷たいのに、触れられた瞬間身体が熱を帯び安心感を覚える
ふと男の腕に着いている黒と金を貴重とした時計に目が止まる
『(…なんか見覚えあるような……)』
そう思っていると、行成強風が吹き地面の雪が舞う
『あっ、!』
「───!!」
繋いでいた手が離れる
あの人が、手を伸ばしている
私も手を咄嗟に伸ばした、けれど手が届くことは無く視界が白く染まりあの人が見えなくなる
その代わりに後ろから誰かに抱きしめられる
甘いバニラ系の匂い
ハッと後ろを振り向くと自分と同じショッキングピンクの瞳をした女───いや、4年前の自分と目が合った
私と目が合うなり4年前の私は嬉しそうに笑う
〖───なにかわかった?〗
『ひっ!?はっ!はっ……はっ……』
〖ヂャ!?チャモ…?〗
飛び起きたシオンに驚いたアチャモがベットから転がり落ちる
『っ、また…4年前の………』
ズキズキと頭が痛む
最初は心地のいい夢だったのに、最後で一気に悪夢へと変わった
胸を抑えて、バクバクうるさい心臓を落ち着かせようとする
そんなシオンを心配そうにアチャモが覗く
『ごめん…アチャモ……』
アチャモの頭を撫でた後、痛む頭を抑えながらリビングへ向かった
朝ごはんの食パンを齧りながら先程見た夢を思い返す
『(夢…というか、もしかして記憶なのかな…)』
夢にしては感じる感情、感触全てがリアルだったしミアレに来てからの記憶なのか
となれば、あの男の人が何かのキーマンなのか
『(あの人に触られただけで、なんか安心したし……それに嬉しかった…)』
こんな感情を抱くなんて、恋人だったりするのだろうか
そう思うと彼の事が気になって仕方ない
ガイ…にしては手が骨ばってるし、それにガイとは今年出会ったばかりだし…
4年前にお互い顔を知ってる人間と言えば…
『…カラスバさん……?』
って、そんな訳ないか
態々ターゲットと恋仲になる馬鹿がどこにいる
『ガイだったらロマンチックだけど、4年前知り合ってなかったみたいだし〜…はーぁ』
それにもし恋仲なら、思い出して欲しいと思うはずだし。会いにだって来るはず
来ないし、もし仮にカラスバさんだとしてもあの人はそういう素振りも見せない
今最近になって、好意的なのはきっと気まぐれだろう
『……あの場所に行けばいいのかな…』
前に気味の悪い夢を見た時も同じ場所だった
雪が降っていて、当たり1面真っ白な場所
それに、あの時に見た夢も4年前の私が出てきていた
きっとあそこの場所がトリガーなのだろう
〖───ミアレではあんま降らへんけど、ミアレから少しでたエイセツシティの方行ったら見えるんとちゃう?〗
『エイセツシティ……』
……ズキッ、
『ッ、ゔ……』
〖ンチャ…!?〗
突如頭が痛み、咄嗟に頭を抑える
そんなシオンをアチャモが心配そうに顔を覗き、シオンの腕に抱きつく
少しして息を深く吸いゆっくり吐いて自分を落ち着かせる
すると次第に頭痛は落ち着く
『……っ、大丈夫。大丈夫…』
これでわかった。エイセツシティに何かある。
エイセツシティに行けば、記憶を取り戻せる鍵があるはず
『 …行こう、エイセツシティ』
〖チャモ…〗
〖クル……〗
迷惑はかけれないし、アザミ達には黙っておこう
そう思いながら、心配するリザードンとアチャモを他所にスマホを取りだしエイセツシティ行きの便を調べた