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なんで…なんで?
なんで、こうなった?
やっと、心の中では救われたって思ったのに 。
「上手やん」
仲間たちに……大村に、奈良に認められて、おかげで頑張れた。
「ありがとう」
尊敬する人から手紙が来て、舞うように喜んだ。
「いや、もしかしたらこうじゃないかなって」
烏山と初恋の詩を楽しんだ。
「僕らだんだんと大人ってやつを知らなくちゃ いけないんだぜ」
運動大会だって、心に歌を秘めて勝ちを手にした。
「あの人の新しい詩、読んだ?」
愛する人に手紙を出し、会話をした。
(……幸せ。救われた、かも)
すべて、すべてうまくいっていた。
「気持ち悪い」
「やめて欲しい」
「可哀想な奴」
次に遊んだ時、『仲間』から投げかけられた言葉は僕を傷つけて。
「あんなの」
尊敬する人の言葉が、僕を捻じ曲げて。
「うるさい。声でかい。死ね。」
僕の真横、他の人に聞こえない程度の陰口を思い出して。
「本当はあの時嫌いだった」
愛する人の本当の思いを思い出して。
「木曜日に戻るよ」
知り合いの言葉に裏切られて。
尊敬する人も、友達との信頼も、全部、全部。
僕は失ってしまったのだろうか。
涙が止まらなくて、
止め方もわからなくて。
一度は光を持って、殺された1年分の努力。
周りとの実力差と絶望の数。
減っていく信頼できる人。
人も都道府県も、本質は変わらない。
皆自分勝手で。
どの言葉が人を傷つけるのか、
どの状況が人を苦しめるのか、
誰も考えていない。
僕は、迫られたり、自由を奪われるのが苦手。
期日だったり、「早くやれ」と言われるとやる気が無くなる。
後は、…………
無能な奴が嫌い。
僕という「無能」。
いや、「無能」じゃなくて「無脳」の方がお似合いか。
だって、頭悪いもんな。笑
勉強もだめ、運動もだめ、絵もだめ、習字もだめ、ゲームも下手、小説もだめ。
ほんと、俺に何ができるんだよ。
かっこつけて、「相談に乗りたい」とか言うくせに。
………………
ある日、学生時代の頃。
学校の復習で、かなり簡単な問題が出た。
皆さくさく解いていく。
……俺は何問も何問も間違えた。
どうしようもなく自分に腹が立った。
「お前はこんな簡単な問題すら解けないほど落ちぶれたのか」
ただただ、苛立ちが募った。
机を叩く訳には行かない。
ふと、筆箱の中の小さなナイフに目が止まった。
そう、これは罰だ。
無能な自分への罰。
遊びに誘われて、上手くいかなかった時。
俺は情けなく泣いてしまった。
味方は何も悪くない。
自分が失敗ばかりなせいで、味方は負けたんだ。
また、自分に腹が立った。
……どうしようもなく苛立った俺は。
見えない所で自分の頬を引っぱたき、後頭部を殴るようになった。
友達に「直樹は誰か悩み相談する人いるの?」 と聞かれた。
「居ないよ。」
だって、気持ち悪いんだもん。
「死にたい」って
「泣きたい」って
「消えたい」って
そういう些細な病み事を言ってる自分が。
最高に気持ち悪いから。
人の悩みも解決できないくせに、人に甘えてられない。
もちろん、自分以外の人は対象外。
自分が他人に相談する光景がキモくて仕方ない。
だから、僕は今まで誰にも言わなかった。
……別に、俺は都道府県の皆に「理解して配慮しろ」とは言わない。
どうせ理解されないから。
……やっぱり、1年経っても死にたいのは変わらないんだろうな。
明日にでも、馬車でもバスでも、何かに轢かれて死ねばいいのに。
あーあ。
死に損ないのくせに、なんで生きてるんだろう。