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前置き
こんばんにちは、あずつーあずが書きたい気分だったのであずつーあずです。一応Two TimeがAzureを殺すまでのその日の話、というていで話を進めます✌
注意:主はふぉさけん初めて一週間目の大初心者、中一のガキで日本語おかしい、それだけはホントご了承ください!!!
なにか誤ったことが書いてあればご指摘いただけると幸いです!!
朝、今日は大切な日なのに、いつもの日と大して変わらず太陽が目に差し掛かり目を覚ます。カーテンの隙間から静かに吹き抜ける風と共に馴染みのある匂いがした気がして、ベッドから飛び降りた。朝食のパンを拵え、眠たげに欠伸をしながらパジャマから服に着替えると思いっきり玄関のドアを開ける
「ああ、Two time!ごめん、今日は早すぎたかな?」
そこには変わらず帽子を被り僕に笑いかける親友、Azureの姿があった。馴染みのある匂いってのは多分Azureの匂いだったんだなあ。そうだとしたらかなり前から家の前で待機していたのかもしれない、今日は儀式の前に二人で出掛ける予定があったので、いつもよりかは服装と髪型に気遣ったつもりだったが…僕が気にしたところで相手はいつもと一ミリも変わっていない姿で現れたのだ。無駄な時間だった。まあそんなことはともかく。だ
「大丈夫、こっちこそ待たせたでしょ?今日儀式の日だから張り切ってるんでしょ」
くす、と揶揄う様に笑い返すと、早く行こうとAzureを急かしそそくさと家の前から離れた。
出掛けると言ったものの行く当てもまったく決め手なかった為、雑談をしながら歩くだけのほぼ散歩状態だ。こんなことになるなら髪型をいつもより整えたりしなくてもよかったのに…、今更後悔してももう遅いが心の中で少し思っておく。
しばらく道なりに沿って歩いていると、小洒落たバーが目に止まる。
「あそこで少し休憩しよう」
Azureがそのバーを指さし、顔をこちらに向けて提案してくる、ちょうど歩き疲れてきたところだし、そうしよう。僕が軽くうなづくと、Azureは僕の手を取り「早く!」と手を引っ張った。よっぽど疲れていたのだろう。こいつあんま体力ないもんなあ。この時の僕の笑い方はあまり上手ではなかった気がする
店に入り注文を済ませると他愛ない話の中でAzureが一つの問い掛けをしてきた。それは相手に取っては単純でも僕にとっては複雑なものだった。
「スポーン様に何を捧げるか」
これを聞かれたときは少し焦ったよ。カウンターの下で手に汗を握っていた
「そりゃあ、僕にとって一番大切なもの。一番特別なものだよ。」
無意識のうちに愛想笑いみたいなことをしていた。嘘をついている時はいっつもそうだ。
「なるほどね。僕は友達からもらったメイプルシロップの瓶にするよ!」
深追いされなくて安心していると、それを見せつけてくるかのようにカナダ産のメイプルシロップをずいっと僕の顔の近くにまで持ってくる
「いいね。はは」
ずっと決心もしていたし後戻りも出来ないことのに今更やるせない気持ちになってきて、どうもそれしか返す言葉が見つからなかった
「Two Time!早く早く、儀式送れるよ!」
あの時から変わらず握ってくれている手を離さず儀式会場の方へと足を進める。バーを出た後、少しAzureとはぐれてしまい、見つかった時からずっと、ずっと。離さず握ってくれていた。ああ、一生離さず居られたらな。この手を離す時はもう間近に迫っていた。儀式の参加者が次々と祭壇に捧げものを乗せていくのが見える。Azureは祭壇の近くまで来ると、一旦僕の手を離し、自分の捧げものを乗せて祈りを捧げていた。
やれ、やるんだ
やらなければ
スポーン様のために
これはスポーン様のためなんだから
僕の右手には銀色のダガーナイフが握られている。手の震えが収まらず落とさずにするのも精いっぱいだ。こんな時にバーで言われたこいつの言葉を思い出す。
「例えスポーン様が君を望んでも、僕は君を犠牲にしないさ。」
こんな時に限ってこいつとの楽しかった思い出が全部頭に入ってくる。震えと同時に涙も止まらなくなりそうだ。これは僕が単純に弱いだけ。スポーン様のためにこんなこともできないなら僕は信者失格だろう。さあ。やろう。もうすべてを終わらせよう。今目の前にいるこいつに…Azureに…“俺”はナイフを振りかざす。
ぐちゃ。
ナイフで人を刺した時の音は漫画やアニメでよく見る「ぐさ。」や「ぶすっ。」なんてものでは無く、なんとも現実味を帯びた音だった。刺した瞬間は、血の気が引き全身から汗が吹き出し叫びたいのに言葉も出せず今にも吐きそうなほどに気分が悪くなり目の前が真っ暗になり、いまだに右手の痙攣は止まらず数秒間立ち尽くした後急に馬乗りになったと思えば右胸を無言で、自暴自棄に刺し続けた。何度も。何度でも。ぐちゃ、ぐしゃ、ぐちょ。
ハッと我に返ると俺の下には虫の息になったAzureが俺の腕を握り息を切らしていた。Azure右胸にはダガーナイフと写真が刺さっていて、俺の頬は真っ赤な血に濡れてい居る。自分でも何をしているのか何をしていたのか上手く思い出せず、
「あぁぁああッ…!!!ごめ、ごめんAzure!!!ごめん!!!俺はなんでこんなことしようなんて考えた?捧げものなんでお前以外にもあったはずなのに!!!」
と嗚咽の混じった声で息絶え絶えの体をぎゅっと抱きしめると相手も手を添える形でそれに応えてくれた。溢れる涙で視界が滲んで周りはよく見えない。それでもただひたすらにごめんごめんと同じ言葉をかすれた声で繰り返し叫んだ。Azureは力尽きたのか俺の体にもたれかかり、動かなくなった。Azureのマフラーにどんどん涙が染み込んでいく
「好きだったのに!!!!」
届くかももわからない相手への想いを大声で叫んだ。何度も何度も,,,かすれた声で
数年後
見捨てられた地。Forsaken
鋭利な笑みだけを浮かべ、スポーン様という存在をずっと信仰してきた一人の青年はそこに迷い込む。
ダガーナイフだけでkillerに立ち向かい、二度目のチャンスを伺う者。
この見捨てられた地のどこかで
彼は何時しか、友と最悪な再開を果たすことになるかもしれない…
けど。この話はまた別の機会に
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