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現在__
今の今まで、私は先生を裏切ってはいない。
綾辻先生は、自分が気付けなかったせいだと思っている。
でも、あれは完全に私の不注意。
護衛としての任務を果たせなかった私のせい。
今も、任務をこなしながら、元に戻る方法を探している。
__地下室
紗雪:……安吾さんの友人に頼んでも駄目。無効化装置も効かない…か。
私は一度、特務課の安吾さんに相談してみた。
すると、安吾さんは友人を紹介してくれた。
その人はあらゆる異能を無効化するという反異能の持ち主だった。
名前は確か……太宰治。
でも、その人のところに行っても、私の異能は解けなかった。
理由は、
__5年前
太宰:多分、与謝野さんのように、怪我を直したとして私が触れたとしても、無効化されないのと同じさ。
だから…何と言ったら良いのだろうね。その異能は発動後は異能の管轄ではないようだね。
と言っていた。
つまり、異能の効果が出て、終わった後は無効化が効かないという事。
分りにくいが、なんとなくわかった。