テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
文才ありすぎじゃないですか() 情景が目に浮かびます…(*‘ω‘ *)<キレイ…
こんにちは。つうんです。
シリアスが好き過ぎるが故こんな意味の分からぬ話ばかり書いているので...はい。じゃあ今回はまったりさせてみようということで!シリアル通ります!ギャグではないかな。
では良ければ読んでいってくださいな。
とある日の丸の国が、コツコツと硬い靴の音を立て歩いていた。
夕暮れ時の、オレンジ色の光が頬を照らす。特有の柔らかく温かい風と、少し冷たくなってきた夜の気配が混ざり合い、何とも言えないぬるい空気が、辺りを包む。
そんな優しい空気が、泣き疲れた目にそっと寄り添う。もう、疲れてしまった。仕事に追われる日々、他の国々との交流。あまりにも多い情報に、脳が爆発しそうだ。くらくらとする頭を押さえ、日本は歩みを進める。別に死ぬ気はない。ただ、どこか優しい場所に行きたいだけだ。
さぁぁあ…水の流れる音がした。川である。欄干につかまり、その大きな川を眺める。暖かい色に染まり、穏やかに流れゆく川。飛び込んでみようかな。そう思ってしまった。だって、仕方ないではないか。この大きな川が、自分のようなちっぽけな生き物をすべて包み込んでくれるような気がしたから。
ふっ、と、強い風が吹き、服を揺らす。あなたは、どうして生きてるの、どうしてここにいるの_そう、優しく問いかけられたような気がした。どうして、か。考えたことがなかった。でも、生きていて、ここにいる。それこそが、答えなのではないだろうか。そう、思った。
ふわり、今度は優しい風が吹いた。自分の考えをすべて肯定してくれるような、大きな包容力のある、弱い風だった。
空の端が、すみれ色に染まり始めた。だいだい色と、すみれ色。二つの正反対な色は、浮くことなく、ちゃんとまじりあい、溶けあっていた。日本は空を見上げる。ちゃんと見てみると、空はいろんな色でできていた。
ももいろ、だいだいいろ、すみれいろ、こんいろ、ふじいろ、れもんいろ。
クレヨンで塗ったように、水彩絵の具で塗ったように。みんなが自分の色を主張していたのに、不思議と成り立っている。
あぁ。日本は思う。これこそが世界なのだと。全く違う思考に見た目、伝統…確かに争うところもあるけれど。それでも世界は成り立っている。誰か一人が欠けてはならない。
儚い夕焼けの空が教えてくれた。もう少し、生きてみないとね。日本は微笑し、胸のつかえがとれたように、足取り軽く家路につくのであった。
1,486
24