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舌先で、まだ嘘をつく

1 - 優等生の仮面

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2025年05月14日

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「今日からお前のパートナー、九条先輩な。」


その一言で、俺の寮生活はちょっとだけスリルのあるものになった。

……いや、最初から狙ってたんだけどね、九条蓮っていう男。


高2、成績はトップ、スポーツも万能、無口で近寄りがたいカリスマ性。

女顔ってわけじゃないけど、整いすぎててこっちが萎縮するほど。

そんな彼が、俺みたいな新入生の面倒を見るなんて――正直、もったいなすぎる。


「…荷物、持つから貸せ」


初対面で放たれた第一声。低くて無愛想。

でも、その手はやけに丁寧だった。まるで俺が壊れ物みたいに扱うから、ちょっと笑えてきた。


「ありがとうございます、九条先輩。…緊張してて、うまく喋れないかもですけど、よろしくお願いしますね」


あざといって? いや、これくらいは基本でしょ。

“九条蓮に気に入られた後輩”ってステータス、使わない手はない。


けど――俺は知らなかった。

この男の独占欲が、普通じゃないってことを。

舌先で、まだ嘘をつく

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