まず、初めに断っておこう。今回の話は女性の方は自己責任で読んでいただきたい。このお話を読んで起こる全ての事に当方は一切の責任がとれない。
婆ちゃんから聞いた話。
後になって知ったが、これは某webサイトでも取り上げられた話だった。webサイトの話は読んでいない為、それを知ってる人は違和感を覚えるかもしれない。
子取箱。コトリバコと読む。
俗に言う呪物である。
この呪物の力は恐ろしいもので、半径5キロ圏内の生き物を3日以内に死滅させる効力がある。
なぜ、こんな呪物が作られたのか。
昔々。
隣接してる、A村とB村がありました。
当時は食べ物が少なく、村同士での奪い合い、そして殺し合いは増える一方だった。
ある日、A村に坊主が訪れた。
A村でもB村でもない、遠い場所から来たのだという。
坊主は食べ物を恵んで欲しいと、A村の村長に頼んだ。
しかし、殺し合ってまで奪っている食料だ。いくら坊主と言えども、ただで分ける訳にはいかないと。
そこで坊主は提案した。
「わたしは、村ひとつ壊滅できる程の呪物を作れます。その作り方を教えましょう」
もし嘘だったら坊主を殺すと脅しても、坊主は顔色ひとつ変える事なく本当だと、村長に伝えた。
そうして、坊主は1杯の白米と水を貰い、代わりに呪物の作り方を教えた。
その作り方は、悍ましく、とても人の出来る事ではない方法だった。※詳細は伏せます
そうして、子取箱は完成した。その効果は凄まじく、B村は壊滅し、A村は潤った。
しかし、人を呪わば穴二つ。
その呪物を封印せざるを得なくなった。
その呪物を中心に、円を描くように結界を張らなければならない。
半径5キロ圏内を描くように。
もうピンと来た人もいるかもしれない。
山手線が作られた理由の一つである。
そうして、山手線中心に今もある子取箱は、A村の生き残りから代々封印し続けている。
ウチの婆ちゃんも、その内の1人だ。
他の呪物関連の話はまたの機会に。
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