テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#夢小説
結紀
793
57
蓮
75
食堂に紅茶をとりに行った時だった。
廊下を人影が通ったのが見えた。
あいつだった。
俺に気づいてないのか、
おぼつかない足取りで
通り過ぎようとしている。
「…おい。」
声をかけると明らかに
挙動不審だった。
様子がおかしい。
終始目が合わねぇ。
「じゃあ失礼します!!」
慌てて振り返った拍子に
杖が床に落ちる。
拾おうと近寄ると、
「来ないでください!!」
……
…あ?
慌てて杖を拾って去っていくあいつの背中を
ただ呆然と見ていた。
それから1週間。
あいつは俺と顔を合わすたびに
わかりやすく目を逸らすようになった。
…なんなんだあいつは。
まぁいい。
もともと鬱陶しいと思ってたんだ。
そんな奴が離れていったなら
せいせいするはずだ。
そう思いながら俺は
机の上の書類の山を片付けた。
コメント
1件
うわ、このもどかしさ…!「来ないでください」って叫ばれるの、結構ショックだよね。主人公は「せいせいする」って言い聞かせてるけど、明らかに気にしてるし、書類の山を片付ける仕草に寂しさが透けて見える。杖が落ちる場面の描写が細かくて、あいつの動揺がすごく伝わってきた。何があったんだろう…続きがすごく気になる!