テラーノベル
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会いたくないと思う時に限って
顔を合わせるものだ。
あれから兵長と顔を合わせるたびに
思いきり避けてしまっている。
…本当はわかってる。
ずっとこうしててもしょうがないって。
だけど、
兵長に捕まれた腕。
抱きかかえられた時の距離。
手のひらの温度。
兵長の姿を見ると
そのすべてがフラッシュバックして
いたたまれなくなる。
兵長だって、
鬱陶しいのがなくなって
せいせいしてるはず。
これでいいんだ。
医務室にケガの経過を見せにいった帰り、
バタバタと忙しそうな上官に遭遇する。
「あぁ◯◯!怪我の具合はどうだい?」
「ハンジさん、お疲れ様です。
腫れもだいぶ引いて
順調とのことでした!」
忙しそうですね、と言うと
ため息をつきながら答える。
「そうなんだよ〜。
リヴァイに実験の手伝いをして欲しいって
お願いしたけど断られたんだ。
なんかここ1週間ずっと不機嫌でさ〜。
◯◯、何か知らない?」
「そうなんですか…
私もここ最近は兵長と
お話ししてなくて…」
「◯◯に対しても
不機嫌なのかい?」
「というか、
私が避けてしまってるというか…」
「ぇえ!なんで!?」
「えぇっと… 」
言葉に詰まっていた時、
「分隊長!!探しましたよ!
あなたに井戸端会議してる余裕は
ありません!!」
有能な副官によってハンジさんは
連行されていった。
部屋に帰宅するまでの道中、
私はハンジさんの言葉を思い返した。
“ここ1週間ずっと不機嫌でさ〜”
私が兵長と目を合わせられなくなったのも
約1週間前…
……
私が避けていることで
兵長が不機嫌になっている?
そんな考えが浮かんだが
すぐに打ち消した。
私が来なくなって兵長が困ることなんて
何もないはず。
今までがぐいぐい行きすぎてたんだ。
他の同期たちと同じになっただけ。
私はただの一新兵なのだから。
そう言い聞かせ、
それ以上考えないようにした。
コメント
1件
うわあ、心臓ぎゅってなった…!主人公が避けてるのに、兵長の方は不機嫌になってるって、それ絶対気にしてるやつじゃん!「私が来なくなって困ることなんてない」って自分に言い聞かせてるとこ、読んでて切なくなったよ。でもハンジさんの「リヴァイに聞いてみなよ」感、すごく好き。このすれ違い、どうなっていくんだろう…続きめっちゃ気になる🔥
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さたん📖🕊️
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