テラーノベル
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生きること
今朝、携帯電話にメッセージが届いたらしい。その通知音で目が覚めた。何通も連続して鳴る通知音は、寝起きの耳には苦痛だった。
眠い目をこすり、画面を除く。
『アーサーさん、もうすぐ会議始まりますよ』
『ねぇねぇアーサーもうすぐ会議始まるんよ〜』
菊とフェリシアーノからだったらしく、菊からはこの一通のみ。少し迷ってから『すまない、寝坊した』と返信だけしてまたベッドに戻った。
菊にも返信をすると『お待ちしてます』という文と共に愛犬ポチのペコりスタンプが送られてきた。
このスタンプは随分前にアルフレッドが作ったものだ。
英「すまない、少し寝坊した」
独「また遅くまで呪文でも唱えてたのか?」
英「バカを言うな、随分昔にそんなことは終わってる」
伊「アーサーが来なくて心配したんだよ〜」
そんな会話を少しして菊を見る。
頭上は85という数字にだった。
英(そうか、あれから1週間も経ってたのか)
会議中に菊たち枢軸組がどんな話をしてたのかは覚えてないが、なぜ菊だけに数字がでたのか、何が原因なのか、85日後には何があるのか。
頭の中は様々な疑問で溢れ返り、時々不吉な事を考えてしまった。
その日は特に何も無く、G7のメンバーと楽しそうに笑っているのをただ眺めているだけだった。
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