テラーノベル
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#感動的
#希望
#魔女
水の魔女セレン(瑟伦)
「Sindaun!!」カニバリズムの叫びが島の空気を切り裂く。
少女は一歩も引かず、宝石を握りしめた。
少女「捕まって!」
黒猫のカレンが身を固める。
カレン「お、おお…」
少女の手元で宝石が砕け、鮮やかな魔法陣が地面に浮かび上がる。
少女「眠れ!」
赤い光が波のように広がり、次々とカニバリズムの身体を倒していく。
カレン「なんで、お前魔法が使えるんだ?」
黒猫(カレン)は驚きと戸惑いの入り混じった声を上げた。
少女は息を切らしながら答える。
少女「私は両親を助けるためにこの島に来たの。この宝石が邪魔をしているって気づいたけど、目の前で両親が殺された時、怖くて逃げようとした。でも捕まってしまった。手の先に魔法が宿る感覚はあったけど、間に合わなかった…」
カレン「そうだったのか…でも、なんでセレンを先に行かせたんだ?」
カレンの問いに、少女は静かに答える。
少女「両親の亡骸を持って帰りたかったから」
少女は震える手で、両親の骨を一つ一つ丁寧に回収した。
少女「さあ、行きましょう」
少女が再び魔法陣を発動させると、光の道が彼女と黒猫を包み込んだ。
猫が小さく鳴く。
猫「おかえり」
少女は微笑み、優しく答える。
少女「ただいま。あなたもここでしばらく残りなさい」
黒猫のカレンは空を見上げ、小さく心の中でつぶやく。
カレン「大丈夫だよな、セレン。俺たちは、いつでもそばにいるから…」
島の風は静まり、魔法の光だけが揺れる。
そして、二人と一匹の絆は、この暗く厳しい世界の中で、確かに輝いていた。
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