テラーノベル
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーmtwさん視点〜
扉をくぐり、また天界に来た。
〈ザドキエル〉
「こっちですよ。貴方のお部屋は。」
そう言われついていく。
ついていきたくなんてないけど、
これはmtw、自分自身に対する懺悔だ。
みんなにごめんとか、
秘密をなんにも言えなかったこととか。
mtwはみんなを騙していたんだ。
だから
mtwはまた閉じ込められる。
もう、逃げられないのかな。
mtwは、
天使であり、悪魔でもあり、人間でもある。
しかし、
天使でなく、悪魔でもなく、人間でもない。
天使は同族を殺せない、
悪魔も同様。
“mtw”という存在がわからないんだろ?
mtwだって自分がなんなのか分からないってのに。
だから閉じ込めるしかない。
存在を消すしかない。
〈???〉
「まって!連れて行かないで!!!」
そんな声がどこからか聞こえる。
遠くの方。
気になったから少し見てみる。
〈mtw〉
「…?」
そこには天使2人に囲まれた。
人間がいた。女の子かな。
〈???〉
「離して!!かえして!!!」
天使に人形を取られてしまいそうだった。
〈mtw〉
「…。」
自分よりもその人形を大切にしているようだった。
〈???〉
「返してって!!!!」
いつもだったら、スルーしたのかな。
でもどこか
あの人が、
仲間という存在を大切に思う、
優しい人な気がしたんだ。
〈ザドキエル〉
「…何を見ているのですか?」
〈mtw〉
「あの天使達、何してるの?」
〈ザドキエル〉
「それはあの人間が
“ある人を探している”といい、
この天界へ来て、暴れているから。」
〈ザドキエル〉
「…。気になるのですか?」
〈mtw〉
「まぁね。」
〈mtw〉
「少し、行ってきてもいい?」
mtwは人間の方に足を進める。
また化け物とか言われるのかな?
いや、言われないさ。
瞳に宿すものがみんなに似てるから 。
〈mtw〉
「ねぇ、誰を探してるの?」
そう、話しかける。
〈???〉
「!だれッ!?」
少女は少しびっくりしたようだ。
〈天使1〉
「誰だと思ったら…お前は早くザドキエル様についていけよ!」
〈天使2〉
「そうだ!お前は早くどっか行け!!」
〈mtw〉
「じゃあその人形返してあげなよ。」
mtwは翼をさらに広げ圧をかける。
〈天使1〉
「ッチ…。そいつなんとかしろよ!俺らは知らないからな、!! 」
そういいながら飛んで遠くへ逃げていく。
あほらし。
〈mtw〉
「大丈夫?その人形、大事にしなよ。じゃあね。」
そういい、mtwはザドキエルの方へ向かう。
はずだったんだけど…
〈mtw〉
「ちょっと!?はよ離して…!?」
少女がmtwの腕を掴んで離さない。
〈???〉
「わ、私は_」
〈hn〉
「hnだよ!!!お兄ちゃんを探してるの!!手伝って!!!」
はぁ!?自分で探せよ!?
hnという少女はmtwを離さない。
…結構力強いな!?
〈mtw〉
「俺、お部屋に向かわないと、ッ!!」
〈hn〉
「お願いぃぃ〜ッ!!!」
…。
もう!
〈mtw〉
「はぁ、わかったよ…。
なんて名前のお兄ちゃん?」
〈hn〉
「ほんと!?一緒に探してくれるの!?」
〈mtw〉
「うん…。」
〈hn〉
「rk兄を探してるの!!」
rkねぇ〜、
天界に人間が来ることなんて滅多にない。
天使が同行しないといけないから。
…え、どうやって来たの?
〈mtw〉
「hnちゃんはどうやってここに来たの?」
そう問う。
〈hn〉
「…。え、わかんない。」
…
〈mtw〉
「ウェ?」
は?待て待て待て待て、?
わからない?mtwよりヤバくない?
〈ザドキエル〉
「それは見過ごせないですね。」
〈mtw〉〈hn〉
「ウェ!?」
びびび、びっくりした…。
振り返った瞬間すぐ後ろにザドキエルがいるんだもん…。
怖…。
〈ザドキエル〉
「少女よ、mtwと一緒のとこへ連れて行かせてもらいます。」
〈hn〉
「mtw?」
〈mtw〉
「あ、俺ね。」
〈hn〉
「そうなの!?」
たしかに名前言ってなかったな…。
〈hn〉
「てか、その翼…」
あ、
〈hn〉
「めっちゃかっこいいね!!!ねぇねぇ空飛べる!?」
〈mtw〉
「…。飛べるよ。」
〈hn〉
「すっごぉ〜ぃ!!!!」
そういいながら目を輝かせている。
バカなのかな?この子。
ふつーさ、この翼みたら驚くよね?
怯えるどころか”かっこいい”だなんて
“すごい”だなんて…。
〈mtw〉
「笑…ありがと!」
〈hn〉
「えへへ、!」
〈ザドキエル〉
「そろそろ行きますよ。」
少し、やらないといけないことが増えたな。
お兄ちゃん、すぐ見つけてあげるよ。
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iemm視点〜
〈mmntmr〉
「さて、ではmzrが精霊になってしまったというところに向かいましょう!」
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夕暮れの空に、
雪が、降ってる。
ザクザク…。
〈mzr〉
「こっちです!」
そういいながらmzrさんは進む。
俺たちもその後ろを歩く。
〈mzr〉
「!ここです!!」
そういい地面へしゃがみ込む。
ここで…mzrさんは…。
そんな事を考えていると、
〈???〉
「あら、ここに誰か来るんですね。」
!?
〈upprn〉
「だれだ!?」
〈???〉
「私は、_」
〈リン〉
「リン、ルベライトを持っています。」
ピンク色の短い髪。
髪飾りの黄緑色のリボン。
ピンクと白、黄緑色からできている着物。
黄色の角が生えている。
〈gnms〉
“みなさん!聞こえますか!?”
え、
聞こえてますよって、
どうやって返事すれば。
〈gnms〉
“心のなかでしゃべっていただければ大丈夫”
〈gnms〉
“本題に入ります。
このリンと名乗る人、考えが読めないです”
え?考えが読めないって、何も考えてないってことになるんじゃ…、
〈gnms〉
“iemmさん、そのとおりです”
考えがない人間なんてない。
少なからず思考している。
〈リン〉
「私はここで呪いを解かないようにと言われています。」
〈rir-〉
「呪い…?」
〈リン〉
「えぇ、精霊がなんとかって…」
精霊…。まさか…
〈mzr〉
「人間を精霊にする呪いですか?」
〈リン〉
「あ、そうです。よく知っていますね。」
知っていますねって、
この人…、
mzrさんが受けた呪いなのに。
〈mzr〉
「その呪い、解かせていただきます。」
〈リン〉
「あら、解き方知っているのかしら?」
やばい、知るわけがない。
…いや、違うな。
頭を使え、考えを言葉にするんだ。
〈iemm〉
「貴方がここに守っているということは、その呪いは守らないといけないほど脆いのでは?」
〈リン〉
「あら、頭が回る方もいるのですね。」
そりゃ、どーも。
〈リン〉
「でも、わからないでしょう?どこに呪いの根本があるか。」
〈lt〉
「それは
貴方を倒してから探すとしましょうッ!」
〈lt〉
「烈火ッッ!!!」
炎がリンを包む。
〈リン〉
「血の気が多いのですね。」
そういい、リンは刀を取り出した。
〈upprn〉
「能力じゃないんですねッッ!」
〈upprn〉
「荒波ッ!!!」
ltさんが作った炎の牢獄。
そこにupさんの海を象徴する波。
〈リン〉
「能力…」
さぁ、どうなる!?
〈リン〉
「…。」
…もうなんでもあり、か。
リンは刀で波を真っ二つに切っていた。
〈mmntmr〉
「じゃあ私も、」
〈mmntmr〉
「現出して_」
そういい、鎌を出した。
〈リン〉
「ねぇ、私の能力ってなんだと思う?」
〈mmntmr〉
「は、?」
いきなりなんだ?
“私の能力なんだと思う?”
なんて
〈iemm〉
「なんで答えないといけないんですか。」
〈リン〉
「…。あれ?私、リンって名前だっけ? 」
〈リン〉
「あれ?あれ?なんだっけ?」
〈srimr〉
「な、なんかおかしくない?」
〈mzr〉
「大丈夫…ですか、?」
自分を…見失ってる?
〈mmntmr〉
「貴方…!!!」
〈mmntmr〉
「みなさんッ!聞いてください!」
そうmmさんが発する。
〈mmntmr〉
「魂が…拘束?いや、洗脳されていますッ!」
〈iemm〉
「は」
〈gnms〉
「だから…思考が読めないんですか…。」
〈リン?〉
「わ、私は誰?どうしてここにいる?どうして?どうして?なぜ?なぜ?」
〈mmntmr〉
「早く洗脳を解かないとまずいッ!」
〈mmntmr〉
「このままじゃ、、!」
〈リン??〉
「アれ?わタシ、何ヲ?」
〈mmntmr〉
「彼女そのものがなくなるッッ!!!」
そのものが、
消える…。
…できるかわからないけど、
〈iemm〉
「やるしかないッ!!!」
〈iemm〉
「世界を支えるものよ。不純物を取り除き、純粋なる生を刻め。」
全ても魔力をそこから溢れ出すように。
〈iemm〉
「世界の全ての知恵よ。俺の声に従え。」
〈iemm〉
「世界樹。」
俺の声がこの世に届いた時。
リンと名乗る少女のすぐ後ろに
大きな木が生える。
その木の言の葉が揺らめき、
彼女に触れる。
〈リン?〉
「ア、れ?…私は…」
〈リン?〉
「そうだ…私は…!」
〈gso〉
「私はgso…!ルベライトを手に宿して、恐竜の能力を持っている者!! 」
あぁ、よかった、、洗脳が、、、解けて…。
そう思ったのも束の間。
俺の記憶は
ドサ。
ここで、途切れた。
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次の話は『手がかり』
コメント
2件
なんだ、ただの神か、いやいやいや hnちゃーんにgsoさんとか、 登場キャラ神すぎでしょ!天界も気になるし、mmさんの方も気になる...✨️