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妹ちゃん綾って言うんだ〜可愛いね〜(( ハピエンもたまには良い(╹◡╹)♡ 可愛い…8割寝てても頭いいって…どこぞの信長さんキャラじゃん((多分
「…なんでって、好きだから…?」
僕は陰キャだ
人と話すのも会うのも苦手
中学から陽キャ達に利用されてきた
ちょっと成績がいいだけで
宿題を勝手に写されたり、
肩まで伸ばしていた髪を切られたり
ノートや教科書を破られたり
物がなくなったりすることもあった
だから、高校生になってからは
陽キャ達とはなるべく関わらないようにしてる
それでも、あいつらは寄ってくる
「山田くん〜ちょっと宿題見せてくんね」
「…はい、」
「お、素直〜さんきゅー」
抵抗しても無駄だし。
潔く渡した方が身のため、
「……はぁ、」
「山田、」
「…っ、ん…」
後ろから冷たい手を頬に当てられた
「…広瀬、くん…」
同じクラスの広瀬くん
綺麗な銀髪のイケメン男子
高校の男子ミスコンで2位と50票差で勝った
ピアスが空いてて、制服も着崩して
勉強も運動もできる色んな意味ですごい人。
静かめだけど優しいらしいから
女子にものすごい人気がある。
「……な、なに…?」
「今日、家来ない?」
「…え、なんで…」
「妹に勉強教えて欲しい、」
「…広瀬くんも、頭いいじゃん…」
「俺、人に教えるとか無理…」
広瀬くんは天才肌っぽい
授業中8割寝てるくせにテストは3位以内
ちょっと怖い
「おい広瀬〜、そんなの構うなって」
「購買いこーぜ」
「……おー、」
広瀬くんは返事をすると、
僕のペンケースからシャーペンを取った。
「ぁ、えっ…?」
「俺ん家まで、取りに来いよ」
「…は、…?」
そういうと制服のポケットに入れて
そのまま去っていった
放課後になって玄関に行くと
広瀬くんがスマホを弄っていた
「…おそかったな、」
「…い、委員会の仕事が…」
「て、いうか…シャーペン返して…」
「家まで来たらな、」
いつもと同じ道を通って帰る
誰かと一緒に帰るのは初めてだから
変に緊張する。
「…ぇ……、?」
広瀬くんが僕の手を握ってきた
戸惑っていると
手を滑らせて恋人繋ぎをしてきた
「…へ、ぁ…、」
広瀬くんの家に着くと
可愛い妹さんが迎えてくれた
「お兄ちゃんおかえりっ!!」
「おー、」
「山田くんだよねっ!」
「今日はお願いします!!」
「ぁ、うん…宜しくね…」
広瀬くんの部屋に通してもらって
水まで用意してもらった。
妹さんは綾という名前らしい
「ここ、わかんない…」
「…えっとね、そこは…」
数学の問題を教えてあげていると
綾ちゃんが変なことを言い出した
「山田くん、ってさ…」
「よく、いけめんって言われない?」
「…え、?」
「近くで見ても肌綺麗だし」
「やっぱりお兄ちゃんの_」
すると綾ちゃんの口を広瀬くんが塞いだ
「…やめ……、」
「……んん!…、」
広瀬くん、…
数時間後
広瀬くんは家まで送ってくれることになった
広瀬くんは僕の後ろを着いてくる。
「…広瀬くん、もうこの辺で…」
ぎゅぅ……
「…っへ…、?」
後ろから抱き着かれた。
「…ちょ、っ…な、に…?」
「……好き、」
「…は、い…?」
「…お、前が…好きだ…って、」
広瀬くんの身体が熱い
「…僕なんか、好きになっても……」
「…綾も言ってたろ。…」
ちゅ、っ…
「ひ、ぁ…っ?!」
首にキスをされて
慌てて離れる
すると手首を捕まれ引き寄せられる
「…ぅ、あっ…!」
ちゅっ、
「ん、むっ?!」
「ぅ、あっ…は…ちょ、っと…」
広瀬くんの方を押して口を離すと
僕の手首を握ったまま、
顔を赤くして俯いていた
「…っ…好き…、」
珍しい広瀬くんの顔に
僕の胸が締め付けられた、
「……、っ……。」
「……つきあう…、?」
「……ん、…」
「…赤ちゃんみたい…、」
広瀬くんの頭を撫でる
その日から学校に行くと
広瀬くんが毎時間会いに来た
頬を触ってきたり、髪の毛をいじってきたり
イタズラで眼鏡を取られたりした。
僕のせいで一時期、
広瀬くんは友達に距離を取られてた
でも、別に寂しそうにはしてなかった
毎日毎日、広瀬くんなりに
好きを伝えてくる
授業中、広瀬くんの方を見ると
微笑んでくる。
それが可愛くて仕方ない