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私の子供
私は二児の母だ。
夫は単身赴任で家を空けており、滅多に帰ってくることはない。
上の子は男の子で今年から幼稚園に通い始めた。娘はまだ三才。ようやく言葉を話し始めたころだ。
そろそろ上の子が小学校に通い始めるということもあり私たち夫婦は新居を立てることにした。
将来のことも考えて一応子供部屋は一人一部屋用意したもののまだ暗闇が怖いのだろう。
一人で寝ることはかたくなに嫌がるので三人で私達の寝室で普段は寝ている。
その日も、慣れない土地や幼稚園の保護者との付き合い等、まだ慣れないことにつかれて私はぐっすり眠っていた。
夜中、寝静まっているころ、ふとリビングのほうで物音がした。
夫が帰ってきたのだろうか。だが夫から連絡は何も入っていない。
もしかして、泥棒?
2人の小さい子供と私しか基本家にいないことは近所の皆さんには知られている。
そんなことを考えていると寝室のドアがガチャリと空いた。
暗闇で顔までは見えないがリビングから入ってきたのはとても小さな影だった。
なんだ、子供がトイレに行って帰ってきただけか。
先ほどまでの緊張感が解けまた一気に眠気が襲ってくる。
眠い目をこすりながら子供に話しかけた。
「一人でトイレいけたの偉いね。」
そう言いながら子供が入ってこられるように掛け布団を少しめくる。
子供は一言もしゃべらず私の布団の中に入ってきた。
私はかわいい寝顔を一つ見ようと薄目を空けた。
瞬間、違和感が頭をかすめる。
なぜ、この子は洋服を着ているのか。私に背を向け寝息を立てているこの子には白いブラウスとスカートの紐らしきものが見える。
顔は見えないが肩口で切りそろえられた髪の毛は汚く汚れ、頭皮脂のせいで髪束ができている。
髪のすき間から見える首には垢ができているように見える。全体的に少し油くさい。
あ、この子は私の子供じゃない。
私の子供は今日も一緒にお風呂に入りパジャマに着替えている。
私はあわてて後ろに振り替えり我が子を確認する
私の子供たちは二人そろって寝息をたて眠っていた
誰?
そう思うがせつな後ろで子供が寝がえりを打つ音が聞こえる。
ゆっくりと、今私の方を向こうとしている。
私はすぐに目を閉じ心の中で必死に祈った。
ごめんなさい私の子どもはこの2人なんですあなたの親にはなれません。
一晩中そう念じ続けていた。
翌朝、カーテン越しに朝日を感じそっと目を開けてみるとあの子供はいなくなっていた。
それからというもの、廊下などですれちがうことこそあれど布団の中に入ってくることはなかった。
数年後、小さな室内犬を飼い始めてからは、全く目にすることはなかった。
#オリジナル
28
#怪異
×××
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#衝撃のラスト
山根利広
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コメント
1件
まじでゾッとした…!!😱💦 最初はほのぼの日常かと思ったら、じわじわ違和感が積み重なって「この子、私の子じゃない」って気付く瞬間の怖さがやばかったよ…。髪の毛の描写とか油くさい感じとか、細かいところがリアルで逆に恐ろしい。最後に犬飼ってから出なくなったオチも、なんか救いがありつつ背筋冷える感じで良かったです…! 短いのにめっちゃ引き込まれた!👏✨