これは、
僕がした、
初恋の王子様への
1度目の失恋。
「ねぇねぇ」
「だいちゃんっ」
『ん、どした?』
『さっきのフリわからんかった?』
「っ、、ちが、う!」
『じゃあ、、何?笑』
「、、、」
『言ってくれんと、俺も分からんよ?』
「、、すき、」
『うん、』
「、、」
「ぼく、だいちゃんがすき」
ぼくが、突然変なことを言ったから、
あなたは、
すごい驚いていた。
『...ほんとに?』
「うんっ!」
でも、手を繋いで
そう聞いてきたあなたは、
顔を隠して、
黙ってしまって。
だから、驚いて不安になったぼくは
「、、ぼくのこと、すき?」
そう、あなたに聞いた。
ぼくが、不安げな顔をしていたからなのか
あなたは微笑んでから、
繋いでいた手を離して
ぼくのことを抱きしめると
『うん、*だいすき。*』
と、あなたは、
耳元で囁いてくれた。
「じゃあ結婚して」
『え、?』
突然そんなこと言ったら、
誰だって驚くだろう。
でも、そんなこと知らない幼いぼくは、
言ってしまったんだ。
「好きなんでしょ?、」
「ぼくのこと。」
『、、、』
困らせてしまったのは、
言ってすぐに、ぼくでも
分かった。
『好きだけど、、違う、』
『りゅうせいの好きと僕の好きは違う。』
『、、それに』
『りゅうせいはまだ、子供だから、ダメ』
「わかった!」
『、、』
『ごめんね。』
「何が?」
『ん、?なんでもないで笑』
「ふーん、変なの」
1度目の失恋。
この時は、まだ子供だったし
気持ちにも気づいていなかったから、
ぼくのすきと大ちゃんの好きって何が違うん
だろう。
そこで少し落ち込んで悩んだだけだった。