テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
私の大好きで大好きな旦那さんが誕生日です。今日。
私の時もしてくれたから!お返し!
『愛するあなたへ』の続編みたいな。
勿論これだけでも楽しめるようにかいてます。
それではどうぞ、っ
若井 side.
忙しく、スケジュールも詰まっていた日。
『元貴今日忙しかったねぇ』
何気なくお風呂前に送った元貴へのメッセージ。
お風呂上がって返事を見ると、返事は返ってきていなかった。
元貴も俺も涼ちゃんも今日はなんの予定もないはずだ。
なのにこんなに元貴の返信が遅いのは、…
元貴に何かあったからだ。
元貴は昔から人一倍自分に厳しい。
まあ俺たちにも厳しいけど、それ以上に自分に厳しい。
人より大きいアンテナを持ってて、
いいことも悪いことも沢山キャッチする。
それが曲作りに繋がっていることもあるだろうけど、
本人にとっては辛いだろう。
自分のはともかく、他人の悪いこともキャッチしてしまうなんて。
それで、精神的にちょっとやられたりもする。
そんな時、元貴は誰にも頼らなかった。
その代わりに暗い部屋でじっとしている。
腕を切るでも、薬を大量に飲むことをするわけでもなく
ただうずくまって焦点のあっていない目でぼんやりしている。
まるで、夜に呑まれたみたいに。
一人で何もせずに、夜に呑まれるだけ呑まれて、
だけど助けを求める目をしてる。
送ったメッセージは既読さえつかない。
いつもなら既読とレスがありえない速さでくるというのに。
なんだかすごく不安になった。
元貴が消えてしまうかもしれないと思った。
元貴のところに今すぐ行け、と心がいっている。
ただでさえ儚い雰囲気で、すぐに消えてしまいそうな元貴。
手を離して目を離したら、すぐに消えてしまうような
小さい頃からずっと変わらない、元貴のふらふらした雰囲気だ。
鍛えているとはいえ、俺の家から元貴の家まで走ると息が切れる。
でも足を止めずに、暴れ回る肺で呼吸を精一杯にしながら、
足をもつれさせながら、汗をそこら中に弾き飛ばして。
でも頭の中に考えているのは、“きつい”でも“苦しい”でも無く、
元貴のことだった。
そして、ようやく辿り着いた彼の家。
電気はついていなくて、カーテンは締め切られている。
静かで暗い家からは、人が住んでいる気配を消し去ったみたいだった。
「もとき、今から、行くから。」
合鍵を取り出して玄関に向かう。
ねえ、元貴。
俺は、
元貴が歌を歌えなくなっても、
声がうまく出せなくなっても、
耳が聞こえなくなっても、
目が見えなくなっても、
手足が動かせなくなっても、
曲が作れなくなっても、
心が折れて不安に飲み込まれても、
俺は、
俺だけは、
ありのままの元貴を愛すよ。
過度な期待なんて、放っておいてしまえ。
期待に必ず応えないといけないわけじゃない。
辛いことがあったなら、
ちょっと休んでまた歩き出せばいいじゃない。
生きてるだけで辛いなら、生きてるだけで偉いじゃん。
ねえ、
『愛してる』『大丈夫』『大好き』『頑張ってる』
そんな言葉だけじゃ元貴の寂しさが埋まらないなら、
いつまでも俺がそばにいる。
JAM’Sのみんなが、
サポメンやスタッフが、
マネージャーが。
涼ちゃんが、
元貴を見捨てて一人にしたって、
俺は元貴から離れない。
いつまでも、ありのままの元貴を愛し続ける。
いつまでも、求めるよ。
我儘でもいい。
臆病で、少し弱くて脆いくらいでいい。
大丈夫。
ちゃんと、いつまでもそばにいるから。
はい。
中身が牛乳を水で薄めたくらいに薄いです。
私が色んな人から言われたこと、
自分で病んでる人に掛けたい言葉を詰めつめに詰めました。
見てくれてありがとうございます🫶
♡と💬よろしくお願いします、励みになってます…。
みなさんも誕生日教えてね。
私がクラッカー鳴らしてお祝いするよ。
言ってくれれば作品まで作っちゃうよ。
因みに『喋れない君〜』最新話更新済みです。
是非是非見てね。短いけど。
そして最後に私の旦那様へ。
samiさんが病んだ時は、
私がひっつき虫みたいに引っ付いて離れません。
私が誰よりも大きい愛をsamiさんに捧げます。
病む時も、健やかなる時も、
離れずにそばにいます。
samiさんよりも大きい私からの愛を、samiさんに。
コメント
6件
めっちゃ尊い関係性だ……🤦♀️💓読み切りでもこの満足感、ほんとに凄い…! 実は誕生日もう過ぎてるんだよねぇ🥲でも、みのちゃんの作品が読めれば、誕プレよりも嬉しいや☺️
いい夫婦ですね!感動しました…😭 私の誕生日はまだです!(今年)みのりさんの旦那さん、お誕生日おめでとうございます🎂🎉
なんて素敵な夫婦ですこと‼️🥰️ あ…うち今年の誕生日過ぎちゃった笑笑笑、来年よろすく(???) みのりんの旦那様お誕生日おめでとうございます✨