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『司先輩…!!!!どこ…!!!』
ボクは一生懸命探した。
知り合いにも電話して協力してもらったりした。
『…弟くん、今、ちょっといいかな?』
《ん?ああ、暁山か》
《絵名にでも用か?》
『いや…弟くんに聞きたいことがあるんだけど…』
『…というか弟くん、なんかいつもと声違くない?』
《…ああ、風邪ひいたからかもな》
『え、大丈夫!?』
《別に大したことねえよ》
『そっか…』
《んで、用ってなんだ?》
『…あー、いや…』
『朝起きたら司先輩がいなくて…』
『目撃情報とかないかなあ…って…』
『でも…その感じだとまだ家出てないよね…』
《まあ、そうだな》
《一応今日学校休むつもりだし》
『そっ、か…、』
《でもまあ、司センパイ見つけたりしたら連絡する》
『ほんと!?』
『ありがとう!!じゃ!』──
司先輩はどこに行ったのだろうか
ボクが嫌で逃げ出した?
でもそんなはずはない。
毎日、好きって、
昨日だって、離れないからって、
離れないから……、、って…
『……夢…』
ボクは自分の頬を引っ叩いた。
『…ボク……やっぱダメだな、』
「さて………」
「起きたらどんな反応するだろうな…」
「司センパイ…♡」
終 e p i s o d e 3〈 後悔 〉
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