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虚ろな楽譜

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19 - 第19話怖い夢

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2022年09月09日

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兎「同世代じゃない。私も同じ。どんな本を読むのか?」

宇「私は小説をよく読みますね。最近は太宰治の『人間失格』を読んでいます」

兎「ふぅん。私も読んだことあるわよ。確か主人公が途中で死んじゃう話よね?」

白「そうですね。ちなみに私はその主人公の恋人役をやっていたりするんです」

兎「あ、確かになんか見た事あるかも。じゃあそろそろ私帰るね。また明日来ると思うからよろしくね〜」

宇「はい!わかりました!!」

兎「バイバーイ」

宇「それにしても綺麗なお二人でしたね」

白「そうね、モデルとかやっててもおかしくなさそう」

宇「本当ですよね、羨ましいです」

白「あら、別に貴方だって可愛くて良い子じゃない。十分魅力的だと思うけど」

宇「ありがとうございます!嬉しいです」

白「さて、と。もう遅いし寝ましょうか。電気消しますよ〜」

兎「わーいやったー!巴さんと同じベッドで眠れるんだ嬉しいなあ」

兎「……」スースー 白「あら、もう眠っちゃったの?早かったな」ナデナデ 兎「……うぐっ……ひっく……」

白「!?泣いてるの?どうして……?」

兎「怖い夢を見たの……巴さんがどこか遠くに行ってしまう夢」ポロポロ 白「そっか、よしよし可哀想に」ギュッ 兎「巴さん……」

白「ここにいるから安心なさい。ほら泣かないの」

兎「巴さん好きぃ」スリスリ 白「私も好きだよ」

兎「本当ですか?嬉しくてまた泣きそうになる」

白「ああ、そんなに目を擦ると腫れちゃうでしょう」

兎「だって、止まらないんだもん……」グスッグスッ 白「大丈夫、ずっと傍にいるから」

兎「ありがとうございます」

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