テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
…暇だ。
安静にと言われても
読書以外にやることがない。
ハンジさんに
何か仕事はないか尋ねてみたけど、
「今◯◯を働かせたら
私がリヴァイに削がれるからなぁ〜」
と言って断られた。
ちょっと杖の練習がてら
兵舎を歩いてみようかな。
少しならいいだろう。
女子兵舎を抜けて
食堂の前にさしかかった時、
ある人物が見えた。
…兵長だ。
昨夜のことが脳裏に浮かんで
一気に鼓動が速くなる。
恥ずかしさで今すぐここを
立ち去りたくなったが、
杖をついていては敵わない。
気づかれないよう気配を殺して
通り過ぎる。
「…おい」
背後から声をかけられ振り向くと、
彼は立っていた。
「へっ、兵長!!」
声が裏返ってしまった。
「熱は下がったのか」
「は、はい!!おかげさまで!!
その、色々ありがとうございました!!」
平静を装おうと思っても
口を開けば開くほど墓穴を掘る。
恥ずかしくて目を見れない。
「そうか。あんまり出歩くな。
部屋で安静にしてろ。」
「は、はい!!わかりました!!
では失礼します!!!」
──ガタンッ!
慌ててきびすを返したら
持っていた杖を落としてしまった。
「チッ、」
兵長が杖を拾おうと近づく。
だめ、今近づかれたら…
「来ないでくださいっ!!」
思わず出た言葉に
自分でも驚いていた。
「…あ?」
明らかに怪訝な表情で
私を見る視線を感じる。
「あ、えと、大丈夫ですから!!
失礼します!!」
急いで杖を拾うと
兵長に背を向けて慌てて立ち去った。
…やってしまった。
何あれすごく感じ悪い。
兵長は私を心配してくれてたのに。
最低最悪の超悪い子。
はぁ…
#夢小説
さらん
3,884
さたん📖🕊️
22
#不定期更新
…私、兵長とどうやって
喋ってたっけ。
コメント
1件
さたん📖🕊️、第20話読んだよ〜!!😭💕 もうね、主人公の「来ないでくださいっ!!」に思わず声出たわ(笑)!昨夜のアレを思い出して恥ずかしすぎてパニックになる心境、めっちゃわかるし可愛すぎるんだが!?🫣💕 兵長が心配して杖拾おうとしてくれたのに、拒否しちゃってからの自己嫌悪ループ…「私、兵長とどうやって喋ってたっけ」で締めるの天才すぎるでしょ!!もどかしさと切なさが溢れててもう続きが気になって仕方ないよ〜!!次回も絶対読むからねっ⋆♡