凄まじい音が耳に入ってきた。窓の方を見てみると、大勢の警察官が立っていた。不思議がっていると
「どうやら、時限爆弾が設置されてたらしいよ〜」
びっくりして後ろを振り向くと、少し長めの白髪にサングラスをかけた月白さんがいた。
(月白さん、急に背後に立たないでください。いついたんですか?何で居るんですか?)
「ん〜?そりゃ〜、警察官なんだし現場に居るのは当たり前 、ついさっきここに来て、少年の背後に回った。
ここに来たのは、可愛いマイエンジェル達に会いに…………少年……無言で離れないで、俺エンジェル不足で死にそう… 」
月白さんが、話している内にお兄さんに月白さんが来たことを言うと、お兄さんが「俺の背後に居といて」っと言ってきたので、言われた通り後ろに居たらお兄さんが月白さんに向け、プラスドライバーを投げた。
「……うぉ‼️」
パシッ‼️
プラスドライバーは真っ直ぐ月白さんの方に飛んでいったが、月白さんに素手で止められてしまった。
「………………」
しばらく沈黙が続いた。そんな沈黙を破ったのが、
「……◼◼◼、プラスドライバー投げないで?当たったら死ぬ」
笑顔で月白さんがお兄さんに言う。
「当てるつもりで投げたけど?てか、なんで居る?戻って仕事しろ警察官」
「仕事ヤダ。◼◼◼が髪結んでくれたら頑張る」
「えっ、嫌だ!」
まさかの即答でお兄さんが答える。
すると、
「結んでくれるまで俺ここに居座ってやる!」
「…はぁ、…………分かった。結ぶからそこに座れ!居座られても困るから」
お兄さんが言った途端、月白さんがまるで久しぶりに会った飼い主を見つけて一目散に向かって行く犬のように喜んだ。
「わ〜い〜‼️」
笑顔でお兄さんが来るのを椅子に座って待っている。お兄さんはため息をつきながら月白さんの所に向かった。
2人から目を話し、境さんの方を見ると直し終えた扉を磨いてる最中だった。しばらく見ていると、境さんがこちらを見た。
「少年ど〜よ、ピカピカなったしょ〜!そう、まるで職人レベルに」
ドヤ〜!っと効果音が付きそうなぐらいに境さんが自信満々に言う。
「自信満々に言わない。そもそも壊したのラエでしょ?」
月白さんの髪を結びながらお兄さんが呆れながら境さんに言った。
「グッ!……お兄が冷たい、もうしないからさ〜、所で少年!」
急に境さんがこちらを向く。少しびっくりした。
「制服似合ってるね〜!ウチの学校の制服って、他の制服より変わってるでしょ〜!」
ニカッっと効果音がつきそうなくらいに眩しい笑顔で境さんが言う。確かに他の制服よりも変わっている。
(あ、ありがとうございます。境さんも大変良く似合ってますよ。)
「エヘヘ〜、少年ありがとう‼️」
照れくさそうに境さんが笑う
「……あ。ね〜、お兄〜?少年ってウチのクラスに来るかな〜?」
「なんで俺に聞くの?運が良ければ同じクラスになるかもな。………はい、お弁当!朝食入れといたから学校で食べな?時間あったら」
お兄さんが壁にかかっている時計に目を向けたので同じように時計を見ると、時計は8時46分を指していた。
学校の授業が始まるのは9時から、 初日に遅刻はマズイ!目立ってしまう。
もらったお弁当を受け取りカバンに閉まっていると急に、浮いた。
(……えっ?)
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