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君と僕/俺の秘密とルール 〈dz〉[bn]【qn】『or』《mn》「モブ」※orqn nmmn dzl社
神々しい日の光が窓から差し込み、真っ暗な眠りから覚める。眠りにつくと、独りぼっちで誰も側にいてくれないけれど、夢が覚めれば隣には大好きな人が僕の側にいてくれる。
まだ誰にも話せていない僕だけの悩み。いつかは言わないといけない僕の過去。
【朝ごはん作らなきゃね】
隣で寝ているおらふくんを起こさないよう慎重に起き上がってそっとベッドから降りると、それと同時に右手首を捕まれた。
寝ぼけているのか、おらふくんは何も言わずに僕の手を掴んだまま何も話さない。
【朝ごはん作ってくるから。手、離して?】
『嫌だ。おんりーは俺とご飯どっちが大事なの?』
不機嫌そうに答えるおらふくんは少し不満そうにこちらを見ている。
困った、こんなのどちらかでは選択肢は一つしかない。ただ他の選択肢が無い訳でもない。
【ご飯よりおらふくんが大事だよ】
『じゃあ…』
【でも僕がお腹空いて倒れたらおらふくんのせいだからね】
『うぐっ…卑怯や…』
今まで何回も引き留められては朝食をぬくことがあったからなのか、謎の達成感があった。
朝食を食べ終わりパソコンを起動すると、身に覚えのない人からメッセージが届いていた。
不審に思いながらもゆっくりとカーソルを合わせる。
メッセージを開くと、衝撃の内容が書かれていた。
久しぶり、おんりー。こうやって連絡するのも何年ぶりかな?またあの頃みたいに一緒に遊びたいな~、良い返事を待ってるよ。
【何で今さら…】
『どうかしたん?』
僕は慌ててパソコンを閉じた。
今はまだおらふくんに知られたくない。これはまだ”僕だけの秘密”だから。
【何でもないよ、ちょっと飽きただけ】
『ふーん、じゃあ撮影まで時間あるし外出せん?』
【良いね!じゃあ着替えてくる】
俺は急いで階段をかけ上って自室で着替えを済ませた後、おらふくんと家を出た。
『おんりー、何か欲しいもんある?』
【う~ん…おらふくんとお揃いのもの…かな?】
『おっけー、じゃあネックレスとかどう?』
【あっこれおらふくん似合いそう!】
僕は銀色の金属プレートが二つついたネックレスを指差した。
『じゃあおんりーはこれかな?』
そう言っておらふくんは、金色の金属プレートが二つついたネックレスを手に取った。
レジで会計を済ませようとすると、店員さんに”プレートに名前を彫ったりすることもできますが…”って提案されたから、お互いの名前を彫ってもらうことにした。
完成したネックレスをお互いの首に掛けあい、僕は満面の笑みで買い物を続けた。
『あっおんりー、喉渇いとらん?』
【そういえばまだ何も飲んでなかった…】
『俺ちょっと飲み物買ってくるからここで待っといてね』
【うん、分かった】
おらふくんが近くのコンビニに入っていくのを見届けていると、不意に後ろから重い気配を感じた。
「おんりぃ、みーつけた♥」
ゾワゾワッ…!!
全身に鳥肌がたつ。この声、話し方、気配。間違いない、アイツだ。
【何でお前がここにいるんだよ、山田…】
「メール見ただろ?おんりーに会いたくてずっと探してたんだ。だから見つけたときは運命だと思ったよ♥またあの時みたいに遊ぼうよ」
そういった瞬間、山田は僕の顔にスプレーのようなものをかけた。
【っ!?な…これ……頭…回らなっ…】
バタンッ…
「おやすみ、おんりぃ」
【……っ!?】
僕は多分、睡眠薬をかけられて連れてこられたんだ。
目的はおそらく、あの時みたいに監禁して⬛⬛⬛⬛⬛することだ。
「あっ目が覚めたか、そろそろお香も効いてきた頃かな~」
ドクンッ!!
【っあ!?】
体が急に熱くなって、変な感じがする。空気は甘ったるくてとても吸えたものじゃない。
【はぁはぁッ】
「さーて、お楽しみの時間だよ」
【近づくなッ!!】
「相変わらず威勢が良いなwまぁそんなところも好きだけどね」
カチャカチャッ…
嫌だ、おらふくん以外の人となんて二度と考えたくなかったのに。
嫌だ、その汚い手で触るな、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!
「急に大人しくなって、やっぱり俺と…」
【…触るな……】
そもそもあの時に家を出るんじゃなかった…なーんて、考える必要ないかw
「あ?」
【…聞こえなかったか?触るなっつてんだよ!!…死にたいのか?】
「…はっ?急に何だよ、さっきまで震えてた癖に…」
ドガッ!!
「ぐはっ!!」
【お前のせいだよ、お前は俺を追い詰めすぎたんだ】
「な、なに言って…って、お前その目っ!!」
【あぁ、気づいた?まぁどうでもいいや、さっさと死ね】
シュッ…パシッ!!
【…おらふくん、止めないで】
『それは無理なお願いやな、恋人が殺人犯になってもうたら嫌やからね』
【でもコイツは…!!】
『見れば分かるよ、酷いことされたんよね。後は俺に任せておんりーは休みや』
【……うん…】
スースー…
『で?お前は俺のおんりーに何したん?おんりーがこの状態になっとったってことは、随分追い詰めたんやろうね、あぁ”?』
「ひっ!!ゆ、許し…」
ドガッ!!バシッ!!グサッ!!
「カハッ!!ゴホッゴホッ!!」
『許してなんて何様のつもりなん?散々人を痛め付けといてよくそんなこと言えたな』
「ゴホッゴホッ!!」
『もうまともに喋れんの?おんりーの痛みはこんなもんちゃうで?…聞こえる?後は任せたよ』
(”了解、至急向かいます”)
『じゃあなクソ野郎、精々地獄を楽しんでや』
「い、嫌だぁぁぁぁ!!」
コメント
3件
わーい!🙌 投稿してくれてありがとうー!めっちゃ面白かった!! 続きが楽しみすぎて夜寝れんよー(??)