テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
香港の吹き出し『』
中国の吹き出し「」
⚠︎国名呼び
『老師、ちょっと手、貸して的な』
「今、包子の仕込み中ある…って、おい、何するあるッ!」
突然手を取られたかと思えば、香港はすっと中国の指先に唇を寄せた。そこは小さく火傷をした跡。
『料理中に火傷とか、そーいうの雑すぎ的な。老師らしくない的な』
「っ…いちいち口に出さなくていいある…」
頬を赤くしながらも、中国はその手を引こうとはしなかった。むしろ、少しだけ指に力を込めて、香港の手を握り返す。
「でも…ありがと…」
『…え、なに? 今なんか可愛かった的な』
「うるさいある!」
ばっと手を離して背を向ける中国。その耳まで赤いのを見て、香港はふわりと笑う。
『俺、老師のそういうとこ、昔から好き的な』
小さく告げられた言葉に、中国はびくりと肩を揺らし
「…また、そうやって、ずるいこと言うある…」