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(花郷千衣葉)「……そろそろ始まるね」
(花郷千衣葉)「……どんなものかは」
(花郷千衣葉)「楽しみにしているわ」
(帰郷千衣沙)「ああ」
(帰郷千衣沙)「楽しみにしておいてね」
(帰郷千衣沙)「あ、始まったよ」
SixTONESのパフォーマンスを見て
私は涙を流した。
もっとあの人たちのそばにいたい。
あの人たちのマネジャーとして
あの人たちが歩む道とともに。
これからあの人たちが見る景色。
私と一緒に見たいのに。
これからあの人たちのそばにいる私は
もういない。
死にたくない。
まだ生きていたい。
でも、もうすぐ私の命は終わる。
私はあの世に行かなければならない。
だから、私はあの人たちの姿を
最後までこの目を焼き付けよう。
(京本大我)「千衣葉さん！」
(花郷千衣葉)「良かったですよ」
(花郷千衣葉)「かっこよかったです。」
(ジェシー)「本当！」
(ジェシー)「良かった…」
(花郷千衣葉)「これで叶えた。」
(花郷千衣葉)「あとは、死ぬのを待つだけ」
(松村北斗)「……」
(松村北斗)「生きて欲しい。」
(花郷千衣葉)「松村さん、ごめんなさい」
(花郷千衣葉)「私は行かなければならない。」
(花郷千衣葉)「……」
(森本慎太郎)「千衣葉さん」
(森本慎太郎)「いなくなっても」
(森本慎太郎)「あなたの姿を見えなくなってもずっと俺たちのそばにいてくれますか？」
(花郷千衣葉)「……ええ」
(花郷千衣葉)「だって、あなたたちの」
(花郷千衣葉)「マネジャーですからね」
(花郷千衣葉)「そばにいます。」
(花郷千衣葉)「夜空の星たちから」
(花郷千衣葉)「ずっと見守り続けます」
(花郷千衣葉)「離れていても心は」
(花郷千衣葉)「そばにいますからね」
(花郷千衣葉)「これはSixTONESのマネジャーとして、一人の人間としての思い。」
(花郷千衣葉)「私がいなくなっても」
(花郷千衣葉)「どうか幸せになって下さい」
(髙地優吾)「……っ」
(髙地優吾)「まだまだ未来があるのに」
(髙地優吾)「どうしてこんなに」
(髙地優吾)「早く行くの？」
(花郷千衣葉)「髙地さん」
(花郷千衣葉)「SixTONESの事を頼みます」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「眠くなってきました。」
(花郷千衣葉)「そろそろ行きます。」
(京本大我)「千衣葉さん！」
(ジェシー)「千衣葉さん！」
(森本慎太郎)「千衣葉さん！」
(髙地優吾)「千衣葉さん！」
(田中樹)「千衣葉さん！」
(松村北斗)「千衣沙さん！」
(花郷千衣葉)「……」
(花郷千衣葉)「あなたたちのこれからの未来は幸多からんことを……」
(花郷千衣葉)「じゃ、またね……」
2020年1月22日
花郷千衣葉は眠るように
この世から去っていった。
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