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前回の続き
焼肉。
恋バナで盛り上がったあと。
肉もだいぶ食べて
みんな少し落ち着いてきた頃。
樹「腹いっぱい」
慎太郎「食ったな」
原「めっちゃ食べた」
しゅうと「眠くなる」
きょも笑う。
きょも「焼肉あるある笑」
〇〇はまだトマトを食べている。
樹「まだ食ってる」
慎太郎「トマト好きすぎ」
〇〇「美味しい」
風磨笑う。
風磨「肉より食ってない?」
〇〇「トマトは別腹」
みんな少し笑う。
そんな中。
〇〇がふと
北斗を見る。
〇〇「ねえ北斗」
北斗「ん?」
〇〇「ちょっと聞いていい?」
北斗「なに」
〇〇少し体を寄せる。
〇〇「恋愛相談」
その瞬間。
樹と慎太郎が
同時に反応する。
樹「え」
慎太郎「北斗に?」
きょも笑いをこらえる。
原としゅうとも
少しニヤニヤする。
北斗「…なんで俺」
〇〇「冷静そうだから」
慎太郎小声。
慎太郎「一番ダメな相手」
樹小声。
樹「本人だぞ」
きょも小声。
きょも「地獄」
〇〇は全く気づいていない。
〇〇「さっき話してたじゃん」
〇〇「明るい人が好きって」
北斗「うん」
〇〇「そういう人ってさ」
〇〇「どう思う?」
北斗少し考える。
北斗「どうって?」
〇〇「なんか」
〇〇「明るくて」
〇〇「ちょっとチャラくて」
〇〇「でも優しい人」
〇〇「いいと思う?」
一瞬。
テーブルの空気が
静かになる。
樹は水を飲みながら
必死に笑いをこらえている。
慎太郎は
下を向いている。
きょもは
ニヤニヤしている。
北斗は
少しだけ視線を落とす。
北斗「…いいんじゃない」
〇〇「だよね?」
〇〇「やっぱそういう人いいよね」
慎太郎小声。
慎太郎「完全に風磨じゃん」
樹小声。
樹「だな」
風磨笑う。
風磨「俺じゃん」
〇〇「違うって」
〇〇笑う。
〇〇「恋愛対象じゃないけど」
原笑う。
原「またそれ」
しゅうと「風磨かわいそう笑笑」
〇〇また北斗を見る。
〇〇「でもさ」
〇〇「北斗はどういう人好きなの?」
北斗少し止まる。
樹と慎太郎が
一斉に北斗を見る。
きょもも
静かに見る。
北斗少し考えて言う。
北斗「…よく笑う人」
〇〇「へえ」
北斗「あと」
北斗少しだけ
〇〇を見る。
北斗「一緒にいて楽な人」
〇〇笑う。
〇〇「それいいね!」
慎太郎小声。
慎太郎「それ〇〇じゃん」
樹小声。
樹「完全にそう」
きょも小さく笑う。
きょも「本人目の前」
でも
〇〇は
全く気づいていない。
〇〇「恋愛って難しいよね」
北斗「そうだな」
北斗は
静かに肉を食べる。
でも、胸の中では
別の感情が動いていた。
(好きなのに)
(相談される側)
この距離が
一番苦しい。
―――
時計はもう23時半を過ぎている。
店から出てくる8人。
慎太郎「腹いっぱい」
樹「食いすぎた」
原「やばいね」
しゅうと「めっちゃ食べた」
きょも「美味しかった」
〇〇伸びをする。
〇〇「焼肉最高」
風磨笑う。
風磨「それずっと言ってる」
樹「ほんとそれ」
みんな少し笑う。
しばらく店の前で立ち話。
風磨「じゃあそろそろ解散するか」
慎太郎「だな」
原「俺タクシー呼ぶ」
しゅうと「俺も」
樹「俺も一緒に帰るわ」
きょも「俺電車」
風磨「じゃあ俺も電車」
少しずつ
それぞれ帰る流れになる。
原「じゃあまたな」
しゅうと「お疲れー」
樹「またな」
慎太郎「バイバイ」
少しずつ
人が減っていく。
風磨「じゃあ俺らも行くわ」
きょも「お疲れ」
慎太郎「またな」
風磨ときょも、樹、慎太郎が
先に歩いていく。
その後ろ姿を見ながら
〇〇「気をつけてー」
静かな夜。
気づくと
残っているのは
北斗と〇〇。
少し沈黙。
〇〇「あれ」
〇〇「みんないなくなった」
北斗「だな」
〇〇少し笑う。
〇〇「タイミング逃した」
北斗「帰る?」
〇〇「うん」
少し歩き始める。
夜の道。
車の音。
少し冷たい風。
〇〇手をポケットに入れる。
〇〇「今日楽しかった」
北斗「そうだな」
〇〇「みんなでご飯久しぶり」
北斗「だな」
少し沈黙。
〇〇ふと思い出す。
〇〇「そういえば」
北斗「ん?」
〇〇「さっきの恋愛相談」
北斗「…ああ」
〇〇「ありがとう」
北斗「別に」
〇〇少し笑う。
〇〇「北斗ってさ」
北斗「なに」
〇〇「ちゃんと聞いてくれるよね」
北斗少し視線を前に向けたまま言う。
北斗「普通」
〇〇「優しい」
北斗「違う」
〇〇笑う。
〇〇「でもさ」
〇〇「北斗って恋愛してそうなのに」
北斗「してない」
〇〇「ほんと?」
北斗「うん」
〇〇少し驚く。
〇〇「意外」
北斗「なんで」
〇〇「なんかモテそう」
北斗少し笑う。
北斗「モテない」
〇〇「嘘」
少し沈黙。
信号待ち。
赤信号。
2人並んで立つ。
〇〇ふと空を見る。
〇〇「今日寒いね」
北斗「少し」
〇〇「冬近いね」
北斗「だな」
信号が青になる。
また歩き出す。
〇〇「でもさ」
北斗「ん?」
〇〇「北斗みたいな人好きな人絶対いるよ」
北斗少し止まる。
〇〇振り返る。
〇〇「ん?」
北斗少し笑う。
北斗「どうだろうな」
〇〇「いるよ!」
〇〇「絶対」
また歩き出す2人。
夜の道。
少し静かな時間。
北斗は
横を歩く〇〇を
少しだけ見る。
でも
まだ言わない。
この気持ちは。
―――
また少し歩く。
夜風が少し冷たい。
〇〇は少し空を見る。
そして
少しだけ小さい声で言う。
〇〇「何回でも言っちゃうけど」
北斗「ん?」
〇〇「恋愛って難しいね」
北斗「…そうだな」
〇〇少し笑う。
でも
その笑い方は
少しだけ寂しい。
北斗はそれに気づく。
北斗「どうした」
〇〇少し迷う。
でも
ゆっくり言う。
〇〇「いや…」
〇〇「ちょっと思い出しただけ」
北斗「なにを」
少し間。
〇〇「廉のこと」
北斗の足が
ほんの少し止まる。
でも
すぐまた歩く。
北斗「…そうか」
〇〇「うん」
〇〇「別れたの結構前なのに」
〇〇「たまに思い出すんだよね」
北斗は何も言わない。
〇〇「なんかさ」
〇〇「嫌いになって別れたわけじゃないから」
〇〇「余計に変な感じ」
北斗静かに聞く。
〇〇「今でもたまに思う」
〇〇「元気かなって」
少し沈黙。
夜の信号で止まる。
赤信号。
〇〇が小さく笑う。
〇〇「変だよね」
〇〇「もう終わってるのに」
北斗少しだけ考える。
そして言う。
北斗「普通じゃない」
〇〇「え?」
北斗「嫌いになってないなら」
北斗「思い出すだろ」
〇〇少し北斗を見る。
〇〇「そうかな」
北斗「うん」
信号が青になる。
また歩き出す。
〇〇「でも」
〇〇「もう戻ることはないと思う」
北斗少しだけ反応する。
北斗「…そうか」
〇〇「うん」
〇〇「お互い違う道って感じ」
少し笑う〇〇。
でも
その笑顔は
まだ少しだけ
寂しい。
北斗は
その横顔を見る。
そして
少しだけ
胸の奥が揺れる。
(じゃあ)
(俺はまだ…)
でも
言葉にはしない。
まだ。
2人は
夜道を
並んで歩いていく。
そして
少しだけ視線を前に戻す。
しばらく歩く。
北斗「送る」
〇〇「え?」
北斗「家まで」
〇〇「大丈夫だよ」
北斗「夜だし」
〇〇少し笑う。
〇〇「平気なのに」
北斗「送る」
少しだけ強めの声。
〇〇「…じゃあお願いしよ笑」
2人また歩き出す。
静かな住宅街。
さっきより人も少ない。
〇〇「北斗ってさ」
北斗「なに」
〇〇「優しいよね」
北斗「違う」
〇〇笑う。
〇〇「いや優しいよ?」
少し沈黙。
しばらく歩いて
マンションの前に着く。
〇〇「ここ」
北斗「ん」
〇〇「送ってくれてありがとう」
北斗「いいよ」
〇〇「今日楽しかった!」
北斗「俺も」
少し沈黙。
夜の空気。
〇〇が少し笑う。
〇〇「じゃあ」
〇〇「またね」
北斗「うん」
〇〇がマンションの方へ
少し歩く。
でも
途中で振り返る。
〇〇「北斗」
北斗「ん?」
〇〇「さっきの話」
北斗「?」
〇〇「恋愛相談」
北斗「うん」
〇〇少し笑う。
〇〇「聞いてくれてありがと」
北斗「別に」
〇〇「また相談するかも!!」
北斗少しだけ笑う。
北斗「やめろ」
〇〇笑う。
〇〇「なんで!」
北斗「知らない」
〇〇「冷たーい」
少し笑い合う。
そして
〇〇「おやすみ」
北斗「おやすみ」
〇〇はマンションの中へ入っていく。
ドアが閉まる。
静かな夜。
北斗は少しだけ空を見る。
北斗(心の中)
「戻ることはない」
その言葉が
頭に残っている。
北斗小さく息を吐く。
北斗「…なら」
北斗「まだチャンスあるのか」
小さく呟く。
そして
ポケットに手を入れて
歩き出す。
夜の道。
少しだけ
心が動き始めていた。
ーーーーーーー
深夜。
北斗の部屋。
時計は 1:08。
部屋は静か。
テレビもついていない。
ソファに座りながら
北斗はぼーっと天井を見ている。
さっきまでの夜。
焼肉。
みんなで笑っていた時間。
そして
帰り道。
〇〇と2人で歩いた時間。
「戻ることはないと思う」
その言葉が
まだ頭の中に残っている。
北斗小さく息を吐く。
北斗「…」
スマホを手に取る。
特に見るものもなく
画面をつけて
また消す。
北斗(心の中)
「何してんだろ」
その時。
スマホが震える。
画面。
風磨
北斗少し眉を上げる。
北斗「この時間?」
電話に出る。
北斗「もしもし」
風磨「おー北斗」
北斗「どうした」
風磨「起きてた?」
北斗「起きてる」
風磨「やっぱな」
北斗「なんだよ」
風磨少し笑う。
風磨「〇〇送った?」
北斗一瞬止まる。
北斗「…なんで知ってる」
風磨「なんとなく」
北斗「なんとなくで当てるな」
風磨笑う。
風磨「図星?」
北斗「送った」
風磨「だろうな」
北斗ソファにもたれる。
北斗「で、何」
風磨「気になって」
北斗「何が」
風磨「お前」
北斗「俺?」
風磨「今日〇〇と2人になっただろ」
北斗「なったけど」
風磨「何話した」
北斗少し黙る。
北斗「普通の話」
風磨「嘘だな」
北斗「嘘じゃない」
風磨「恋愛の話だろ」
北斗小さく笑う。
北斗「…よくわかるな」
風磨「顔に書いてあった」
北斗「書いてない」
風磨「で?」
風磨少し真面目な声。
風磨「廉の話出た?」
北斗の指が少し止まる。
北斗「出た」
風磨「やっぱり」
少し沈黙。
北斗「でも」
北斗「戻ることはないって言ってた」
風磨少し間を空ける。
風磨「そうか」
北斗「うん」
風磨「じゃあチャンスじゃん」
北斗すぐ言う。
北斗「そんな簡単じゃない」
風磨笑う。
風磨「北斗らしいな」
北斗「なにが」
風磨「慎重」
北斗「別に」
風磨「でもさ」
風磨少し声を落とす。
風磨「お前さ」
風磨「ずっと好きじゃん」
北斗黙る。
風磨「付き合う前から」
北斗「…うん」
風磨「いつから笑?」
北斗少し考える。
北斗「結構前」
風磨「だろうな」
北斗小さく笑う。
北斗「バレてた?」
風磨「バレてる」
北斗「誰に」
風磨「SixTONES全員」
北斗「知ってる」
風磨「あと俺ら〇〇以外のtimelesz」
北斗「それも知ってる」
風磨笑う。
風磨「〇〇、本人だけ知らない」
北斗「うん」
少し沈黙。
風磨「でも今日さ」
北斗「ん?」
風磨「〇〇お前に恋愛相談してたじゃん」
北斗苦笑する。
北斗「されたな」
風磨「普通好きなやつに相談するか?」
北斗「しない」
風磨「だろ」
北斗「だから言わない」
風磨少し黙る。
風磨「北斗」
北斗「なに」
風磨「今日の帰り」
風磨「〇〇どんな感じだった?」
北斗少し思い出す。
夜道。
静かな歩道。
寂しそうな笑い方。
北斗「…普通」
風磨「嘘」
北斗少し笑う。
北斗「少し寂しそうだった」
風磨「だろうな」
北斗「でも前向いてる感じ」
風磨「じゃあ余計じゃん」
北斗「なにが」
風磨「お前」
風磨「ちゃんとそばいろよ」
北斗少し黙る。
北斗「…」
風磨「焦らなくていいけど」
風磨「逃すなよ」
北斗天井を見る。
北斗「逃してない」
風磨笑う。
風磨「いや逃してる」
北斗「うるさい」
風磨「まあいいや」
風磨「じゃあな」
北斗「おう」
電話が切れる。
静かな部屋。
北斗スマホを置く。
そして
少しだけ目を閉じる。
頭の中に浮かぶのは
笑っている〇〇。
北斗小さく息を吐く。
北斗「…そばにいればいいのか」
誰にも聞こえない声。
でも
その言葉は
北斗の中で
少しだけ
覚悟に変わり始めていた。
ーーーーーーーーーーーーー
数日後。
都内のスタジオ。
大型バラエティ番組の収録日。
控室が並ぶ長い廊下。
スタッフが行き来していて
少し慌ただしい空気。
北斗は台本を片手に
ゆっくり廊下を歩いていた。
北斗「…」
スタッフが横を通る。
スタッフ「おはようございます」
北斗「おはようございます」
軽く会釈する。
そのまま曲がり角を曲がると
向こうから
見慣れた人影。
〇〇。
〇〇も歩きながら
スタッフと話している。
スタッフ「今日よろしくお願いします!」
〇〇「こちらこそよろしくお願いします!」
〇〇が顔を上げる。
そして
北斗に気づく。
〇〇「あ」
北斗も少し止まる。
〇〇「北斗!」
北斗「おはよ」
〇〇少し笑う。
〇〇「おはよ!」
少しだけ沈黙。
でも
気まずさはない。
〇〇「久しぶりだね」
北斗「そうだな」
〇〇「元気だった?」
北斗「普通」
〇〇笑う。
〇〇「その言い方久しぶり笑」
北斗「何それ」
〇〇「北斗って全部普通って言うじゃん」
北斗「言ってない」
〇〇「言ってる!」
少し笑い合う。
そこへ
慎太郎がやってくる。
慎太郎「おー」
慎太郎「もう会ってる」
〇〇「おはよ慎太郎!」
慎太郎「おはよ」
樹も後ろから来る。
樹「おはよー」
〇〇「おはよ!」
樹2人を見る。
樹「なんか仲良くない?」
北斗「普通」
〇〇笑う。
〇〇「普通らしい」
慎太郎「普通って便利な言葉だな」
スタッフが声をかける。
スタッフ「そろそろリハーサルお願いします!」
〇〇「はーい!」
北斗「行くか」
収録スタジオ。
ライトがついて
カメラが並ぶ。
セットの中央で
出演者がリハーサルしている。
〇〇は他の出演者と
笑いながら話している。
北斗は少し離れた位置で
台本を見ている。
すると
ある男性タレントが
〇〇に近づく。
男性タレント「〇〇ちゃん久しぶり!」
〇〇「あ!久しぶりです!」
2人は楽しそうに話し始める。
男性タレント
「最近忙しそうだね」
〇〇「ありがたいことに!」
笑顔で話す〇〇。
北斗はその様子を
少しだけ見る。
そして
すぐ視線を外す。
慎太郎が横に来る。
慎太郎「見てる」
北斗「見てない」
慎太郎「見てた」
北斗「違う」
慎太郎笑う。
慎太郎「嫉妬?」
北斗「違う」
樹も来る。
樹「絶対嫉妬」
北斗「違う」
慎太郎「顔に出てる」
北斗「出てない」
樹笑う。
樹「わかりやすいな」
その時
〇〇が2人に気づく。
〇〇「何してるの?」
慎太郎すぐ言う。
慎太郎「北斗が嫉妬してる」
北斗「してない」
〇〇「嫉妬?」
〇〇笑う。
〇〇「誰に?」
樹「さっき話してた人」
〇〇振り返る。
男性タレントは
別の人と話している。
〇〇「え?」
〇〇笑う。
〇〇「してないでしょ!w」
慎太郎「してる」
北斗「してない」
〇〇「北斗そんなタイプじゃない」
樹笑う。
樹「確かに」
慎太郎「でもしてる」
北斗「うるさい」
〇〇少し笑う。
〇〇「北斗ってさ」
北斗「なに」
〇〇「わかりやすいよね」
北斗「何が」
〇〇「顔」
慎太郎爆笑。
慎太郎「ほら!」
樹「バレてる」
北斗ため息。
北斗「違う」
〇〇「ほんと?」
北斗「ほんと」
〇〇笑う。
〇〇「じゃあ信じとく。」
スタッフの声。
スタッフ「本番行きまーす!」
出演者が席に移動する。
〇〇は北斗の横を通る。
〇〇小さく言う。
〇〇「北斗」
北斗「ん?」
〇〇「もし嫉妬だったら」
北斗「違う」
〇〇少し笑う。
〇〇「そういうの可愛いよ?」
北斗一瞬止まる。
〇〇はそのまま
前の席へ歩いていく。
慎太郎が小声。
慎太郎「可愛いって」
樹「言われた笑」
北斗「うるさい」
でも
北斗の耳は
少し赤くなっていた。
ステージのライトがつく。
収録が始まる。
でも
北斗の視線は
少しだけ
〇〇の方へ向いていた。
ーーーーーー
スタジオ。
大型バラエティの収録。
天井から強いライト。
カメラが何台も並び、スタッフが忙しく動いている。
出演者たちは半円状のソファに座っている。
並びは
樹 慎太郎 北斗 〇〇 他ゲスト
MC「それでは続いてのコーナーです!」
拍手。
MC「こちら!」
モニターに文字が出る。
【ドキドキ!リアクションチャレンジ】
出演者
「おー!」
MC「箱の中に手を入れて、中にあるものを当ててください!」
慎太郎笑う。
慎太郎「怖いやつだ」
樹「嫌な予感」
MC「今回挑戦してもらうのは…」
MCが指差す。
MC「松村さんと姫野さん!」
スタジオ
「おーーー!」
〇〇「え!?私!?」
北斗苦笑。
北斗「やばい」
慎太郎爆笑。
慎太郎「いいじゃん」
樹「頑張れ」
スタッフが箱を持ってくる。
黒い箱。
手を入れる穴が2つ。
MC「2人同時に手を入れてください」
〇〇少しビビる。
〇〇「怖い!」
北斗「大丈夫」
〇〇「絶対嘘」
スタジオ笑い。
MC「それではどうぞ!」
2人がゆっくり手を入れる。
その瞬間。
〇〇「うわっ!!」
手を引っ込める。
スタジオ爆笑。
慎太郎「早い!」
樹「早すぎ!」
北斗笑う。
北斗「まだ何も触ってない笑!」
〇〇「怖いんだもん!」
MC「もう一度どうぞ!」
〇〇深呼吸。
〇〇「よし…」
もう一度手を入れる。
北斗も手を入れる。
箱の中。
2人の手が同時に何かに触れる。
〇〇「冷たい!」
北斗「…柔らかい」
〇〇「何これ!」
慎太郎笑いすぎて前かがみ。
慎太郎「触れ触れ!」
樹「頑張れ!」
〇〇恐る恐る触る。
〇〇「動いた!!」
北斗「動いてない」
〇〇「動いた!」
北斗少し笑う。
北斗「落ち着け」
〇〇「無理!」
その時。
〇〇の手が少し動いて
北斗の手に当たる。
〇〇「わっ!」
北斗「いや、俺」
スタジオ爆笑。
慎太郎「手握ってる!」
樹「リアクション違う!」
〇〇慌てて手を離す。
〇〇「ごめん!」
北斗笑う。
北斗「いいよ」
MC「それで答えは?」
北斗少し考える。
北斗「こんにゃく?」
ブザー音。
MC「不正解!」
〇〇「え!?」
MC「正解はこちら!」
スタッフが箱から出す。
ナマコ
スタジオ
「うわーー!」
〇〇思いっきり後ろに下がる。
〇〇「やだ!!」
スタジオ爆笑。
慎太郎「めっちゃ触ってた!」
樹「北斗冷静すぎ」
MC「松村さん平気なんですか?」
北斗「まあ」
〇〇「すごいね」
北斗「普通」
慎太郎「また普通!」
スタジオ笑い。
MC「姫野さんどうでした?」
〇〇「怖かった!」
〇〇北斗を見る。
〇〇「でも北斗が落ち着いてたから助かったかも笑!」
スタジオ「おー!」
慎太郎「いいじゃん!」
樹「支えてる」
北斗少し照れる。
北斗「何もしてない」
〇〇笑う。
〇〇「してたよ」
その空気を見て
MCが笑う。
MC「なんかいいコンビですね」
スタジオ拍手。
慎太郎小声。
慎太郎「北斗よかったな」
樹小声。
樹「距離近い」
北斗「うるさい」
でも
北斗の表情は
少しだけ
柔らかくなっていた。
リアクションチャレンジが終わり、
収録はそのまま進んでいく。
MC「いや〜盛り上がりましたね!」
拍手。
慎太郎「〇〇のリアクション最高」
樹「びびりすぎ」
〇〇「怖かったんだもん!」
北斗笑う。
北斗「手握ってきたし」
スタジオ笑い。
〇〇「違う!当たっただけ!」
慎太郎「がっつりだった」
樹「北斗の手守ってた」
〇〇「守ってない!」
笑いが起きる。
MC「さあ続いてはこちら!」
モニターにVTR。
その後もクイズやトークが続き、
スタジオは終始盛り上がる。
途中のトークコーナー。
MC「松村さんと姫野さんってよく共演してますよね?」
〇〇「最近多いですね」
北斗「たまたま」
慎太郎すぐ言う。
慎太郎「仲良いからです」
北斗「違う」
樹「否定早い」
〇〇笑う。
〇〇「普通らしいです」
MC「普通なんですね」
スタジオ笑い。
MC「でもさっき安心するって言ってましたよね?」
〇〇少し照れる。
〇〇「なんか落ち着くんです。戦友だから?」
慎太郎小声で。
慎太郎「もう付き合え」
樹「早い」
北斗「黙れ」
スタジオ笑い。
そして
最後のコーナー。
MC「それではエンディングです!」
拍手。
MC「今日は皆さんありがとうございました!」
出演者
「ありがとうございました!」
収録終了。
スタッフ「以上で本日の収録終了です!」
拍手。
出演者たちが立ち上がる。
慎太郎「疲れたー」
樹「腹減った」
〇〇「お疲れさま!」
北斗「お疲れ」
〇〇「今日楽しかった」
北斗「リアクションすごかった」
〇〇「怖かったんだよ!」
北斗笑う。
慎太郎が横から。
慎太郎「北斗助けてたじゃん」
北斗「助けてない」
樹「めっちゃ落ち着いてた」
〇〇「頼りになる」
北斗少し照れる。
北斗「別に」
慎太郎「また別に!」
樹「今日それ何回目」
みんな笑う。
スタッフ「写真撮りまーす!」
出演者が並ぶ。
パシャ。
収録は終了。
みんなそれぞれ楽屋へ向かう。
廊下。
〇〇が北斗に近づく。
〇〇「北斗」
北斗「ん?」
〇〇「今日ありがとう」
北斗「なにが」
〇〇「箱のやつ」
北斗「大したことしてない」
〇〇笑う。
〇〇「でも安心した」
北斗少しだけ止まる。
〇〇「また共演できるといいね」
北斗「だな」
〇〇「じゃあまた!」
〇〇は手を振って
別の楽屋へ向かう。
北斗は少しその背中を見る。
慎太郎が後ろから来る。
慎太郎「見てる」
北斗「見てない」
樹「見てた」
北斗「うるさい」
3人で笑いながら歩いていく。
ーーーーーーーーー
X反応
放送後。
Xではすぐに話題になる。
「北斗と〇〇の空気感好きすぎる」
「ナマコの箱のとこ可愛すぎた」
「〇〇が北斗の手握ったの見逃さなかった」
「北斗ずっと落ち着いててかっこよかった」
「安心する人=北斗なのやばい」
「この2人距離近いよね?」
「普通って言いすぎてて笑った」
「慎太郎と樹のいじりも最高」
「不仲コンビまた見たい」
「この2人またドラマやってほしい」
トレンド
#不仲コンビ
#ほく〇〇
#安心する人北斗
#ナマコ事件
ーーーーーーーーー
スタジオ収録後。
廊下にはまだスタッフが行き来している。
北斗、慎太郎、樹は
SixTONESの楽屋へ向かう。
楽屋のドアを開ける。
慎太郎「はー疲れた!」
樹「腹減った」
北斗「座れよ」
慎太郎ソファに倒れ込む。
慎太郎「今日面白かった」
樹笑う。
樹「ナマコ事件な」
北斗「事件じゃない」
慎太郎笑う。
慎太郎「手握られてた」
北斗「当たっただけ」
樹「いや握ってた」
慎太郎「がっつり」
北斗水を飲む。
北斗「違う」
樹ニヤニヤ。
樹「北斗」
北斗「なに」
樹「安心する人って言われてたな」
慎太郎爆笑。
慎太郎「言われてた!」
北斗「たまたま」
樹「たまたまじゃない」
慎太郎「嬉しいだろ」
北斗「普通」
樹「また普通!」
慎太郎「今日何回言った?」
北斗「知らない」
その時
楽屋のドアが開く。
ジェシー「お疲れー!」
きょも「終わった?」
高地「どうだった?」
慎太郎すぐ言う。
慎太郎「北斗がモテてた」
北斗「違う」
ジェシー笑う。
ジェシー「〇〇?」
樹「そう」
きょも少し興味津々。
きょも「何あったの?」
慎太郎「安心する人北斗」
ジェシー「おー!」
高地「いいじゃん!」
北斗ため息。
北斗「大げさ」
樹「事実」
慎太郎「顔見ろよ」
ジェシー笑う。
ジェシー「嬉しそう」
北斗「違う」
きょも少し笑う。
きょも「でもさ」
全員きょもを見る。
きょも「〇〇って北斗といる時自然だよね」
慎太郎「それな」
樹「確かに」
高地「落ち着いてる感じ」
ジェシー「安心するって言ってたし」
北斗黙る。
慎太郎ニヤニヤ。
慎太郎「好きじゃん」
北斗「知ってるだろ」
一瞬静かになる。
ジェシー笑う。
ジェシー「本人だけ知らない」
樹「いつ言うの?」
北斗「言わない」
慎太郎「なんで」
北斗「今のままでいい」
高地「でもチャンスじゃない?」
北斗少し考える。
北斗「…」
ジェシー「北斗らしいな」
きょも笑う。
きょも「慎重」
慎太郎「でも今日いい感じだった」
樹「距離近かった」
ジェシー「ナマコ事件」
全員笑う。
北斗苦笑する。
北斗「忘れろ」
その時
北斗のスマホが震える。
机の上。
画面。
〇〇
慎太郎すぐ見る。
慎太郎「来た」
樹「来たじゃん」
ジェシー「ほら!」
北斗スマホを取る。
慎太郎「読め!」
北斗「うるさい」
画面には
〇〇からのLINE。
〇〇「今日はありがとう!収録楽しかった!」
北斗少しだけ笑う。
慎太郎「顔!」
樹「嬉しそう」
北斗「うるさい」
でも
北斗の表情は
少しだけ
柔らかくなっていた。
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