君達は、人外というものを知っていますか?
人外とは簡単に言うと人ならざるものの総称。
よく聞く、幽霊や妖怪、怪異。全て人外と呼ばれます。
コレは、 とあるきっかけから、封印が解かれた人外達のお話です。
さてさて、この物語はどうなるんでしょうか?
「あ〜〜暇だ〜〜」
「叫ぶな煩い 」
「アンタ俺に容赦なさすぎですよね。」
なにもない真っ黒な空間。そこには二人の青年…いや、青年と言っていいのだろうか?
片方は水色の髪色で、橙の目をした者
もう一人は薄黄土色の髪色で、黄色の目をした者
二人共至って普通の人間と変わりない。そう、変わりないのだ。しかし、何故この場所にいる?
真っ暗で、何もなくて。時々、自分が何かわからなくなってしまいそうなこの空間は何なのだろう?
「なァレパ」
「?チノ、なんですか」
「…やっぱお前に敬語似合わんわ。はずせい」
「あー、まぁ、了解。、でどうしたん?」
「あれみて」
レパと呼ばれた者はチノと呼んだものが指を指した方向を見る、すると
「あれ、なんや?」
そこには虹色のようなヒビがどんどん広がっていた。しかし、なにか、何か足りないようなきがする。
「…あの色は…赤、黄色、黄緑、緑、薄水色、水色、青、紫、薄紫、桃、そして白と黒で囲まれてる…?」
「…なんか、足りないような…。」
レパは少し考え込む、そして「あ」と声を上げ
「橙と青緑がないっすね」
そう言った。
「あ、確かに無いやん。なんかやや。」
「あ、出たよ駄々っ子」
「駄々っ子ちゃうわ!!」
そんなふざけた会話を交わして、二人はゆっくりそこへ近づいていく。その過程で、ふと、声がした
「なぁ、久しぶりに3人で飲もうや」
たった、たったそれだけだ。ソレだけでも2人の心を動かすには十分だった
「…シャル?」
誰かがそうつぶやいた。どっちかはわからない。だけれども、その声の主はかつて自分達二人を“作り上げた”存在の声だった。
「…チーノ」
「…あぁ。セーので触れるぞ、レパロウ」
「了解」
「「せーのっ!!」」
2人へ同時にヒビに手を触れる
すると真っ白な光りに包まれた。
「!でてきた。、チーノ!レパロウ!」
「……あ?」
「…ここは…」
「僕のこと、覚えてへんか?」
おかしな反応をする彼らに、とっさに青髪青目の男は話しかけた
「…だ、れ?」
「…は??」
彼らがそう呟いた時、青の彼の心には大きなヒビが入ったような感覚がした
コメント
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レパさん居る✨ 我々だあんま知らんけど面白かった︎︎👍